サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

離婚

先日、30年来の友人と2年ぶりに会いました。

不思議なことに2年会ってなくても、つい昨日も会ってたような感覚で、再会し、4時ぐらいから日が変わるまでず~っと飲んでました。

おかげで翌日は、もう一生お酒なんて飲むもんかというぐらいの二日酔いになってしまったのですが、体調が戻るとまた毎日晩酌って感じになります。

彼は結婚して15年ほどになるのですが、会うたびにもう夫婦仲は完全に終わっていると寂しそうに言います。

僕からしたら離婚して新しい人生を送ればいいのにと思うのですが、今回会ったときには、奥さん名義で中古のマンションを購入していました。

彼らに子供はいません。

家での会話もほとんど無いということだったのですが、何故か結婚生活は続いているようです。

彼の話を聞きながら、もしかすると子供がいないから結婚生活を維持できているのでは無いかと思ったのです。

僕は7年前に離婚しましたが、夫婦仲が冷め切って、家庭内別居生活が1年ぐらい続いたのですが、一番つらかったのは、そんな親の姿を子供たちに見せることでした。

もし子供がいなければ、単なる同居人として、家をシェアしていると割り切れたのではないかと思います。

子供がいたからこそ離婚するのが最善の選択のような気がしたのです。

友人との酒の席では、そんなことを話しながら、子はかすがいって嘘だなと言ってたのですが、よくよく考えてみると、今もずっと子供たちと会ってますし、妻と同居していたときよりは、まともに話が出来るようになったような気がします。(メールだけですが)

離婚しないためのかすがいではなく、離婚しても家族としてのかすがいになっているのかなと思います。

科学は発達し、どんどん生活の利便性が向上していくと、それまで行くことなど不可能だと思っていた場所でも簡単に行けるようになります。

2時間もあれば北海道や沖縄の地を踏めるのです。

便利になったなとは思うのですが、それは人々にとっての需要があるから交通網が完備されるのです。

僕は大阪に住んでいますが、同じ近畿圏内であっても、そこに行くまで一日かかる場所もあります。

結局、場所の遠い近いではなく、どれだけインフラが整備されるかによるのです。

時間と場所は必ずしも比例しないなとふと思ったわけですが、男女間、とくに夫婦間においてもその理屈があてはまりそうな気がしたので、今日の記事にしました。

知らないもの同士が知り合ったときは、まったく通じ合うものはありません。

時間をかけて心と心をつなげるためのインフラを構築しだすのです。

電車、バス、船、飛行機、自家用車のための高速道路など。。。

いろんな方法で相手に通じることが出来れば、一つがもし駄目になったとしても、他の手段でたどり着けます。

夫婦仲が簡単におかしくなるというのは、インフラの種類が少ないか、欠陥工事のためにすぐに不具合が出てしまうせいです。

もう相手の顔も見たくない、一緒の空気を吸うのも苦痛だ。

そんな風に感じているのであれば、それは完全にインフラが崩壊しているのでしょう。

また1から作り直せばいいじゃないかなどと言えるものでもないですし、壊れたインフラを撤去し、また更地に戻し、そこから作り上げるよりも、まっさらな土地に作り上げるほうが、効率的でもあります。

もし夫婦関係が微妙だなと思ったら、一度夫婦間のインフラについて思い出してみてください。

客観的に考えることが出来れば、不具合の場所を発見し、修復が出来るかも知れませんから。

施術を希望されるかたの年齢層の一番は、40代後半から50代にかけてなのですが、当然そのかたのお子さんは、成人していることが多いです。

大学生であったり、社会人でもあったりして、結婚話もよく聞くようになります。

セックス以外に関しては夫婦仲が悪くないといったご夫婦もありますが、たいていは、離婚を考えたことがあるようです。

一瞬だけ考えることもあれば、本気で考えたこともあるでしょうし、離婚向けて準備中のかたもいらっしゃるかも知れません。

最近聞いた話では、親の会話からかなり離婚危機が迫っていると察知したお子さんが、真剣な顔で、もし離婚するのだったらお母さんのほうについていくと言われたそうです。

子供が自分についてきてくれるというのは、うれしいことだと思いますが、父親も一生懸命可愛がってきたのに、それが報われないことに少し哀れみを感じていらっしゃるようでした。

それと同時に、自分の夫に対する態度をみていて、子供が尊敬できなくなっていたのかも知れないと反省もされていました。

嘘でもいいから子供の前だけは、夫をたてることをしたほうがよかったかも知れない。

そんな風なことをぽつりとつぶやかれたのです。

夫に対してはまったく愛情を抱くことがないそうですが、そういった気持ちになるのは、情が湧いているのかもしれません。

離婚してからでも、相手のことを尊重する態度は続けていくほうが、結果的に皆が気持ちよく暮らせるような気がします。

離婚してから5年近くなりますが、今でも子供が父親としてみてくれているのは、別れた妻が、そういう態度で僕のことを扱っているからだと思います。

たとえ愛情がなくなったとしても、是非、夫を立ててあげてください。

施術を受けられる方に僕が離婚した理由を聞かれることがたまにあります。

隠すことでも無いので、正直に話すのですが、離婚する原因を聞かれると返答に困ることがあります。

これが理由で離婚したというよりも、いろんな理由が重なって離婚したのだと思うのですが、今日、そんなことを話しているうちに思うことがありました。

それは、離婚する理由よりも離婚しない理由のほうが、大きいのではないかということです。

僕のところに来られる既婚女性の多くは離婚したいと思っています。

ただ、子供の問題や経済的なこと、体裁や両親に対しての義理など、様々な理由があって、離婚することをとどまっています。

僕の場合は、離婚しない理由よりも離婚する理由のほうが大きかった結果、離婚することになったのだと思います。

病気と同じで、病原菌を持っていたとしても、発症しないようなものかも知れません。

たとえが判りづらいですね。

熟年離婚という言葉が一時期流行りましたが、それは離婚しない理由が夫の定年や子供たちが自立したことによってなくなったせいだと思います。

離婚を考えている人は、離婚しない理由を考えるほうが、自分に納得がいくのかも知れません。

離婚といえば夫婦間の問題だと考えがちですが、互いにパートナーに対しての不満以上に義理の親族やその他の問題のほうは大きい場合もあるということを、聞かされました。

夫の問題は全体の3割で、残りは別のところにあるとその女性は、たんたんと話してくださいました。

封建的な家庭に嫁ぐと嫁としての苦労は大変だと思います。

それをカバーするのが夫の役目だと思いますが、その夫が実の親に頭が上がらない状態で、浮気も繰り返すという環境であれば、精神的な負担は想像できないくらいに大きなものになるでしょう。

たぶんこんな環境の中、一所懸命に家事や育児をしている女性は、少なくないような気がします。

自分のことを後回しにし、言いたいことも言えず、子供が成長するまでなんとか夫婦関係を維持しなければいけないと思いながら耐えているのです。

施術を受けに来られるかたの声を聞くと、よく耐えてきましたねという感想しか言えなくなります。

たいていそういった女性は、結婚生活も長いので、僕はなるべくなら離婚をしない方向で、今の生活を改善できるように模索することを勧めます。

現状の不満点を冷静に分析してみて、それを解消できる可能性もあると思うのです。

離婚したところで、新しいパートナーが理想の人であればいいですが、現状よりも悪くなる可能性も十分あるはずなので、改善できる可能性があるのなら、それを試してからでも遅くはないと思います。

子供がいないのであれば、さっさと離婚することもありだと思うのですが、そうでないなら経済的な問題で生活が維持できないといった理由でない限り、維持しながら自分が楽しく過ごせるような環境に変える努力をしてみてください。

嫌な結婚生活に耐えるか離婚するかの2者択一ではなく、結婚生活を新たな視線で見直すという選択肢を増やして欲しいと思います。

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