先日、国民栄誉賞を受賞された、将棋の羽生竜王が、今のコンピューターを研究し、それを将棋に取り入れようとする若手との対局をテーマにしたテレビ番組を観ました。
若手の棋士からすると羽生さんは、雲の上の人であり、対局が出来るというだけでも特別なことだと思います。
この番組では、ふたりの若手棋士とのタイトル戦を中心に構成されていて、結局どちらも若手が勝つのですが、99期のタイトルを持つ羽生さんが、100期を目指して竜王戦を戦っているというところで終わります。
最終的には、竜王に返り咲き、100期目を手中にし、国民栄誉賞を授与されたのです。
この番組のなかで、一番印象に残った羽生さんの言葉が、今回のタイトルである「忘れる力」でした。
対局に勝っても負けても、すぐにリセットし、またまっさらな気持ちでスタートを切れることが大切だという意味です。
これは将棋に限らず、生きていくために一番必要な能力のような気がします。
付け加えるなら、忘れる力と未来を考えない力かも知れません。
過去を嘆いたり、未来を憂いたりすることは、今の自分にとってプラスになることなどひとつも無いからです。
羽生さんを始め、世の中で偉業を達成されているかたは、目の前のことにとにかく全力で向き合っているのだと思います。
結果は、後からついて来るではないですが、気づけば結果があるだけで、それを残すために頑張っている訳ではないはずです。
忘れるというのは、簡単では無いかも知れませんが、それも意識して訓練していけば身につく能力であることは間違いありません。
是非、意識してトライしてみてください。