サロゲートパートナー

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タクティリス

名古屋出張で、懇親会を開催しました。

だいたい出張の際には、懇親会を催し、僕自身や性感マッサージに興味のある男女が参加していただいています。

男女といっても、女性はまだ2名しか参加してもらっていませんが……。

今回の名古屋出張では、男性が2名参加してくれたのですが、そのうちの一人、僕よりも年上で、かなり社会的な地位や財産も築きあげていらっしゃるであろうと想像されるかたの話をふと思い出しました。

彼は定年を数年後に控え、これまで連れ添ってくれた妻を性的に満足させたいという思いで、今回の懇親会に参加してくれました。

懇親会では、セックスにおける注意点などを思いつくままに話したのですが、よくよく考えてみると、彼のような状況であれば、セックス(実際にベッドまたは布団に入ってする行為)について考えるよりも、普段の生活から考えるべきではないのかと懇親会も終わりに近づくにつれて、思うようになりました。

いきなり夫からこれまでセックスで満足させることが出来なかったから、これからはテクニックや心構えを身につけるので、満足してもらえると思う。

などと言われても、ほとんどの奥さんは寝耳に水状態であると想像できます。

今更、何をいってんの?!

って、感じでしょう。

話は少し変わりますが、性感マッサージの予約をされたかたとホテルの部屋に入って、一番最初にすることは、上着を預かり、クローゼットのハンガーにかけることです。

その当たり前の行為に対して、たまに感動される女性がいらっしゃいます。

嫁や妻として嫁いでから、他人から何かをしてもらったことがないのかも知れません。

常に自らが周りに気を遣い、自分よりも夫や子供、義理の両親、親戚やご近所さんが優先の生活を送られてきた女性は僕の想像以上に多いようです。

セックスで満足させる前に、まずは前戯として、何気ない普段の行為に妻に対する思いやりを付加する必要があるような気がします。

「ありがとう」や「おいしい」などといった言葉をかけるのも思いやりにつながるでしょうし、男は家に帰って休息するという考えがあると思いますが、子供が小さいときや共働きなどでは、妻のほうも夫が帰ってくると休息できるという考えがあります。

そういった状況で、夫だけがくつろいでいては、妻の不満が増大するのは当たり前のような気がします。

懇親会の男性の話に戻しますが、セックスの前戯としてまず相手を思いやること。

何気ない言葉や行為が、実は一番大切で重要だということなどを肝に据えて今後の生活を過していただきたいです。

タクティリスは、触れるという意味ですが、直接肌に触れることよりも、心に触れることが大切なんだとあらためて気づいた懇親会となりました。

300字小説 第248
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以前、このブログで性感マッサージ師に代わる肩書きを募集させていただいたことがあります。

とてもたくさんのご意見とネーミングを考えていただいたのですが、最終的には新しい肩書きをつけないということで、納まりました。

そんな経緯があったのですが、今日、ひょんなことから「タクティリスト」という言葉が浮かびました。

これについて話し出すと長くなるので、省略しますが、なんとなく響きがしっくりきて、覚えてもらいやすそうなので、気に入っています。

さっそく、このブログのタイトルも性感マッサージ師の後に、タクティリストを付け加えてみました。

タクティリスという言葉自体を知らない方にとっては、なにを言っているのかがまったく理解できないかも知れませんね。

最近の僕の施術では、リピートされればされるほど性的なサービスは、そっちのけで食事やお酒や会話などが主流となって来ていく傾向にあります。

タクティリスは、撫でるという意味があるのですが、愛情を持って撫でることを愛撫というのなら、僕の提唱するタクティリスは、心を愛撫しているように思うのです。

それは直接肌に触れなくても、メールをしたり、会話をしたり、見つめたり、一緒に何かを観たりとか聞いたりしても心が安らぐようになれば、タクティリスとしては十分にその機能を果たしていると思います。

タクティリスの定義というか、考え方についてもっとまとめなければいけないとは思いますが、今日はとりあえず、タクティリストという言葉をお披露目したいと思いました。

今後ともよろしくお願いします。

タクティリスト
前田貴久

300字小説 第19回
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『飯塚さん』

「秋山さん」

正美の後ろから女性の声が聞こえた。

振り返るとサトルと同じ年の男の子を持つ飯塚さんの笑顔があった。

飯塚さんは、正美よりも10歳年下で、35歳になる。

ご主人の浮気が原因で、2年前に離婚して、二人の子供を一人で育てている。

ユースケくんが小学校1年生、カオルちゃんが5歳で、保育園に通っている。

カオルちゃんの手を引きながらいつもの元気な笑顔を振りまいていた。

正美は、他人に家庭内のことを相談することは無いのだが、彼女にだけは不思議と全てを打ち明けていた。

それは自分にはない、女性としての強さを持っている彼女に対する尊敬と安心感から来ているようだ。

早く離婚したほうがいいと何度言われた事か判らない。
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VTAは、ventral tegmental areaの略で、日本語で腹側被蓋野(ふくそくひがいや)といいます。

腹側被蓋野は、中脳にある領域で、簡単にいうとドーパミンを作り出す場所だそうです。

ドーパミンを超簡単に説明するとやる気を起こさせる物質にあたると思います。

うつ病などはドーパミンが不足していることからやる気がでなくなったり、集中力や注意力がなくなります。

逆にドーパミンが多く作られると幻覚や不必要だと分かっていながら同じ行動をする強迫神経症になったりするそうです。

僕が入院する直前は、頭の中がドーパミンで溢れていたのでしょう。

今回、VTAという聞きなれない言葉をテーマにしたのは、普段から西洋医学を否定的に考えている僕でも体の仕組みを無視するほど精神を鍛え上げているわけではないので、素直に科学的な側面からタクティリスについて考えてみようと思ったからです。

VTAという言葉を知ったのはつい昨日のことです。

ある治療院専門のマーケティングコンサルティング会社のメールマガジンに「あんしん療法」という整体をされている院長の話をまとめた動画を観れるということで、早速メルアドを登録して視聴したときに、その院長が説明していました。

彼の整体の特徴は、人間の体はやさしいものしか受け入れないという考え方をベースにされていて、痛みをともなう施術を否定しています。

実際、彼の施術をみても触るか触らないかといった感じで、まるで僕のタクティリスのようです。

痛みを感じるのも和らげるのも結局は、脳の中で感じているわけで、患部をほぐすとかいうよりも脳の中のVTAのような場所を刺激して鎮痛作用を促進したり、βエンドルフィンなどの快楽ホルモン分泌を促して正常な状態に戻しているのです。

整体の場合は、まず患者さんに脳が気持ちいいと思えば痛みや動きづらさなどが改善されると信じてもらうことが、一番重要だということでした。

以前、タクティリスをさせていただいたかたの感想メールを記事にしましたが、たぶん施術したテクニックではなくて、彼女の脳の中に自然に痛みを和らげる物質が分泌されていたのではないかと理解したのです。

施術を終えて一緒に駅まで歩いているときに体が軽くなったとか、エネルギーが満タンになったとか言ってもらっていたのも、たぶんドーパミンやβエンドルフィンなどが普段よりも格段に分泌されていたせいだと思います。

「あんしん療法」では手をかざして気を送り込むだけでも患部を改善することもできるとありました。

それはたぶん気を送り込んで患部から脳へ信号を送るというよりも、施術者である院長の気持ちが治るということを確信しているせいだとその動画を観ていて感じました。

同じことをしても半信半疑でやっているそのセミナー参加者には、実感できないはずです。

治療するということは、たぶん受ける側の気持ちだけではなく、施術する側の気持ちもかなり重要なんだと思いました。

今後のタクティリスには、その院長の自信にみなぎった姿勢を見習いたいなと思います。


2つ前の記事「タクティリスのバナーを作りました!」でOKwaveというQ&Aサイトで回答した話を書きましたが、今朝、お礼のコメントがありました。

彼女の質問とは、セックスレス解消のために同じような悩みを打ち明けて、解決してくれる会員制サイトを紹介して欲しいというものでした。

僕は、そういったサイトを知らなかったので、恋愛サイトを紹介しつつ前田節を回答にこれでもかというぐらいに入れました。

自分に酔いしれてうれしくなり思わずバナーを作ってしまったことを2つ前の記事にしたのですが、質問者の彼女は、タクティリスという内容には一定の理解を示したものの、主人に対してはセックスするよりも難しいと思いますというコメントが返って来たのです。

手を繋いだり、背中を撫でたりするよりもセックスのほうが簡単だという意見を聞いて、普段どんなセックスをしてるのかと呆れると同時に半切れ状態になっていました。

でもよくよく考えてみるとそういった心の触れあいができないからセックスレスになっているわけで、そういった夫婦にとってみれば、逆にセックスをきっかけとして触れあいを取り戻すほうが、楽なのかもしれないと気づかされました。

5つ前の記事「セックス以外は仲がいい」で僕自身が最後の締めくくりとして、セックスレスの仮面夫婦については、タクティリスは寝耳に水だと思うと書いていました。

まさに彼女のコメントは、寝耳に水を証明してくれていたのです。

ロマンティックなことをやり慣れている男性であれば、そういった優しい触れあいを行うことも抵抗がないのかもしれませんが、もしかするとセックス以上にロマンティックなことをすることが出来ないのではないかと、ある意味、確信したのです。

ではセックスレスが原因で、奥さんが不満になっている状態から抜け出すためにはどうすればいいのでしょうか。

パートナーに期待できないのであれば、僕のような立場の人間を利用するか出会い系サイトなどで手っ取り早く見つけるか、周りから相手を探すといった直接的な解消方法と趣味や打ち込めるものを探して、関心をそらすという方法の2種類になるのかなと思います。

ただこの2つについては、また別の機会に考えるとして、今回はあくまでもパートナーとの関係を修復させるための方法を考えてみようと思います。

と、言ってはみたもののセックスをご主人としたいという女性の願望を叶えるためには、ご主人が奥さんとしたいと思うようにならないといけないので、奥さんの魅力がご主人の性的興奮を刺激しなければいけないということになり、そのためには先にあげた2つを活用するのが、いちばん手っ取り早いかなとも思います。

自分の欲求を解消するために別の男性を使うというよりも女性としての魅力を高めるために利用するということと、ご主人に向けていた視線を趣味や行事や地域の活動、仕事などに向けて、ご主人の関心を高めるという方法です。

以前、仕事に没頭しすぎて浮気をされましたという依頼者の女性がいたのを思い出しましたが、そこらへんの距離をうまく保ちながら、関心を引く努力をしなければならないのだと思います。

なんだかんだとあ~でもないこ~でもないとダラダラ書きましたが、一番いい方法は、誰かが実践した結果がよかったと確信できる報告などがあれば、自分もやってみようと思うのかも知れません。

僕が施術日記と合わせて使っているお客様の声としてのアンケートのようなものが、一番効果があるようです。

タクティリスサイトを作るときには、タクティリスをした人たちの声をたくさん掲載したいなと思います。


セックスについての記事を書こうとカテゴリを選ぼうとしたら、適当なのが見つからなかったので「趣味とスポーツ→趣味→その他趣味」にしました。

先日、依頼者の女性からセックスとはどういうことを言うと思いますかという質問がありました。

僕は、出会ってから別れるまでの全てがセックスだと思っていると答えると彼女の女友達に膣内で避妊具を利用しないで射精しなければセックスとは言えないと考えている人がいると教えてくれました。

コンドームを付けずに挿入したとしても外で射精すればセックスしたことにならないということです。

その友人の定義でいうと「セックス=生殖行為」なのでしょう。

僕と彼女の友人の考え方はこれ以上ないというぐらいの両極端にありました。

一般的にセックスと言えば男女が結合することを指すと思いますが、愛し合う同性同士にはセックスは存在しないのかという討論会があれば結論は出ないような気がします。

それほどセックスという言葉が広く使われているにも関わらず理解されていないものだということがわかります。

一応ネットの辞書で調べてみました。

大辞泉:[名](スル)1 男女・雌雄の別。性。2 性の交わりを求める欲望。性愛。また、性交。

三省堂:交配 交尾 生殖 受精〈卵〉 〈人工〉授精 ▽交接 交合 性交 肉交 交悦 交媾(こうこう) 房事 陰事 閨事(けいじ) 淫事(いんじ) 秘戯 濡れ事 秘め事 交わり 情を通じる ▽自慰 自涜(じとく) マスターベーション マス

三省堂にいたっては、訳がわからない状態になっていました。

好きになったモノ同士が相手と触れ合いたいという気持ちが湧いてくるのは当然のことだと思いますが、自然に湧いてくる触れ合いたいという気持ちと性欲の解消とは別のものであると考えるべきだと思います。

若い独身の依頼者に多いのですが、セックス自体はそれほど気持ちいいものではないが、彼の気持ちを考えると気持ちいい振りをしてでも触れ合いたいと思っているという話をよく伺います。

男は性欲の解消と愛する女性を悦ばせたいという一見愛情に見えるような虚栄心のために行為を行い、女性はただ愛する人を失いたくないという不安や義務感などで行為を受け入れているのではないかと思います。

もちろんセックスそのものを楽しむことが出来る男女も存在していますが、それは愛情の確認というよりも一種の趣味やスポーツをしているもののような気がします。

付き合っていた頃や新婚当初は頻繁にあったセックスの回数が徐々に減ってきた理由としていろんな原因が挙げられますが、セックスについての考え方や目的が元々違っていたとしたら環境が変わることでその機会が少なくなっていくのは当然のことではないでしょうか。

中学の時には一緒のクラブに入っていたけれど高校になってからはそれ以外のことに関心が高まってきて、クラブにも出なくなってしまったようなものかも知れません。

セックスについて、皆さんこれからこうして行きましょう!と叫んだとしてもそれぞれの価値観もあるし、セックスについての固定観念もあります。

夫婦間でセックスレスが問題だと感じるのも一種の固定観念です。

本当はセックスレスが問題ではなくて、愛情を確認できない、人としての尊厳を保てないことが問題であるにも関わらず、ちゃんとした定義もないセックスにだけ焦点があてられています。

何十年もセックスをしていなくても愛されていることやお互いに尊重しあっているということが実感できれば充実した人生を送れるはずです。

セックスの定義を語ることよりもその存在がどういった影響をあたえているのかを考え、もし修復不可能なものであれば新しいなにかとチェンジすることも必要だと思います。

そのなにかを僕はタクティリスにしたいと考えています。

タクティリスは相手を癒してあげたいという気持ちから自然に発生する行為です。そこにはエゴは存在しません。

自分の欲望を消すことによって信頼と愛情を得ることが出来ると確信しています。

必要不可欠なものだというものでもなく、そうした気持ちになったときに自然にあらわれるだけのものです。

したがってタクティリスレスなどという言葉も発生することはありません。

愛情を確認するための行為ではなく、愛情のないところには存在しないからです。

セックスレスのご夫婦なら一度タクティリスを研究してみてください。


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