先日、カウンセリングについての記事を書きました。
その最後に僕のカウンセリングの3つの基本を書いたのですが、それらをひとつずつ解説しようと思います。
今日は、そのひとつめの『自分で限界をつくらない』ということについてです。
カウンセリングのベースとして、今の状況のままで、満足できるように自分が現実に対しての向き合い方を変えるというのが、基本となります。
しかし、どうしても現実から脱却したいというのであれば、限界を越えるための方法を具体的に考えることが必要です。
相談される方の口癖として、よく聞くのが、以下の言葉です。
しかたがない
できません
簡単ではない
無理です
○○だったら
etc・・・
これらに共通しているのは、全て自分で枠を作っていることです。
その枠の外に自分の理想とするものが、あるような気がしているのですが、それを超えることが怖いか、超えられないと思っています。
どうしてそうなるかというと一気に超えようと思うからです。
10メートルの飛び込み台から水面に向かって飛び込むのと同じです。
落ち方がまずければ、怪我をしたり、死んでしまうかも知れません。
まずは超えられない壁や渡れない溝などないということを、認識することが大事だと思います。
東京から大阪に行きたいと思えば、誰でも飛行機か新幹線の切符を購入することをイメージすると思うのですが、自分の目指したいことがあっても、その具体的な方法をイメージする人は一握りしかいません。
新幹線代が13000円だとして、もし所持金がなかったら、働くか借りるかしてお金を手に入れることを考えると思います。
仮に新幹線や飛行機などの交通手段を知らないというのであれば、とりあえず太陽が沈む方向に歩き出せばいいのです。
あきらめなければ、いつかは目的地に到着します。
ここで大事なのは、目的地に到着するということを目的にするのではなく、それを実現しようと行動に移しているその時、その時を楽しむことが大切です。
なぜならば、目的地に到着しても、自分が思い描いた理想ではないかも知れないからです。
頭で考えたことは、大体が間違っています。というのも、考えた結果というのは、それまでの知識や経験などから得られたものを組み合わせただけだからです。
がむしゃらに目的地を目指して到着しても、それまでの道のりでなにも得るものがなく、自分自身が変化していなければ、周りの環境だけが変わるだけで、不満は以前と同じように残るはずです。
小麦粉と水だけしかない状況ではうどんは、作れてもパンは作れません。
毎日を楽しんでいると予期しないところで、イースト菌を見つけることがあるはずです。
とにかく1歩ずつでもいいので、歩き出してください。そして周りを見渡しながら新しい発見をどんどんしていくことをお勧めします。
そのうちにそれまで超えられない大きな壁だと思っていたのが、意外と小さなものだと認識できるようになると思います。
その為の第1歩として以下の言葉を口にしないことから始めてください。
しかたがない
できません
簡単ではない
無理です
○○だったら
etc・・・
300字小説 第25回
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『セクハラ』
「ワガママにいいも悪いもないよ。セクハラと同じで、受けた相手がどう思うかじゃないの」
マサルが、話に加わった。
「セクハラってなに」
サトルが、正美を見上げた。
正美が、返事に困っていると、チッチが笑いながら助けを出してくれた。
「サトル君のパパがママをいじめるようなことだよ」
「パパがママをいじめるの・・」
「変な例えをしないで欲しいなあ。いつも優しくしてるのに」
正美は、ふと、夫や姑の振る舞いは、セクハラやパワハラではないかと思った。
それらは、職場だけでなく家庭内でも同じではないかと。
「サトルちゃんも、パパみたいに優しい大人にならないとダメだよ」
義母の言葉には、息子である夫ヒロシへの愛情が満ち溢れていた。
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