昨日紹介した本の第1章「ベストカップルは、何故別れるのか?」にコヒーレンスという言葉が紹介されています。
コヒーレンスとは光の波が持つ性質のひとつで、干渉のしやすさを表しています。波の大きさや幅によって、波の強さが増したり打ち消しあったりすることを干渉といいます。
すごく乱暴な説明をすると波長が合うのをコヒーレント、合わないのをインコヒーレントといいます。
人間関係で波長が合う合わないというのがありますが、波長が合うのはコヒーレントな関係だと本の中で説明していて、ベストカップルがそうなります。
しかしこれがぴったりと一致しているときはいいのですが、何かの拍子で波長がずれてしまうと、まったく合うことがなくなってしまい、一生ずれたままとなります。
最初からそれほど合ってなければ、タイミングがずれたところで、合う瞬間が訪れる可能性がありますが、そうでなければ修復はかなり困難だといえるでしょう。
信頼していたパートナーの浮気や風俗通いなども、波のタイミングがずれてしまう代表なのかも知れません。
浮気が理由で施術を希望されるかたは、そのタイミングを戻そうと努力しているような気がします。
共同生活を送るためには、互いの波長が合うことも重要ですが、自分が理想とする夫婦像と波長とは別のものだと割り切ることも必要だと思います。
浮気などは自分の知らなかったパートナーの側面を見せられるという現実と遭遇します。
浮気に限らず、何らかの事情で夫婦の関係が破綻状態になっているのであれば、それは現実だと受け止めて、その現実に即した過ごし方をするほうが楽ではないでしょうか。
自分の描く夫婦像や家族像ではなかったとしても、楽しく生きることは出来るはずです。
割れたコップを修復するために費やす時間と新しいコップを探す時間のどちらが楽しいのかは明白です。
新しいコップを探すというのは、離婚をすることのように聞こえますが、新しい夫婦の形を模索することも含まれます。
共同生活を送っている限りは、必ず互いの波が影響しあうのですから、打ち消し合うよりも増幅し合える関係が見つかる可能性があります。
離婚した僕が言うのはおこがましいと思いますが、1はどこまでいっても1ですが、1+1は2ではなく、無限の可能性があると思います。
波長がぴったり合う光はコヒーレント光というのですが、代表的なものにレーザー光線があります。
どこまでもまっすぐに伸びる光を観ていて、一生を添い遂げるカップルの姿と重ねてしまう僕は少し現実離れしているのかも知れないですけれど。