今回の記事で、妻からの誘いを拒否する夫の心理をさぐることは、最後にしようと思います。
最後に挙げるのは、
「プレッシャー」
です。
セックスレスになったかたの話の中にちょくちょく登場するのが、不妊治療についてです。
たいてい妻の方が真剣に向き合っていて、最初は協力的だった夫も決まった日に合わせて半ば強制的にしなければいけないセックスが、次第にプレシャーにしか感じられなくなり、セックスそのものから逃げようという意識が働くのかも知れません。
子供は夫婦にとって大切な存在であることは否定しませんが、それ以上に二人の関係を大事にする必要があると思います。
不妊治療以外にも勃起不全などにより、妻を満足させることが出来ないという気持ちや男としての自信を喪失している場合も、妻からの要求がプレッシャーに感じます。
プレッシャーを感じてしまうというのは、逆に考えると妻の要求に答えてあげたいという思いがあるからであって、どうでもいい相手からの要求なら簡単に退けることができ、プレッシャーなど感じることもありません。
本来、家庭というのは、そこに住む人全員が安らげる場所であるはずなのに、逆に苦痛に感じるような空間になっているケースを多く見かけます。
たぶんそこには何らかの欲求とそれを満たすことが出来ない現実とが入り混じり、混沌とした中で、住む人たちがそれに向き合ったり、あるいは目を背けたりしながらジレンマと闘っているのかも知れません。
今回を含めて3つの原因を挙げましたが、それ以外にもたくさんあると思います。
セックスレスになる要素というのは、いろんなものが複雑に絡み合っているので、ひとつひとつを解きほどいていくことはとても難しいような気がします。
不満材料は、探せばいくらでも見つかるかも知れませんが、もし理想とする目標が明確に描けているのであれば、まず最初にすることは現状に満足することです。
今、現在を幸せだと感じることが出来れば、未来でも幸せになっているはずだからです。
セックスレスの問題は、夫婦にとってとても大切なことで、夫は妻が思っているほど深刻に捉えていません。
でも夫の意識を変えようと努力するよりも、まず現状に感謝してください。
自分の境遇を受け入れることが出来れば、次に行動することに間違いは無いはずですから。