サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2015年03月

スープは甘めで、しつこくなく、これならいくらでも入りそうだ。

次にこの鍋のボスにいくか、それとも脇役から責めていこうか。

ちょっと待て、

何かがいつもと違う!

この違和感。

一体なんだろう。

そうだ!!

この店の雰囲気に流されてしまって、いただきますを言うのを忘れていた。

ボスと戦う前にはまず礼儀を正すべきだ。

「いただきます」

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やはりボスからいくべきだろう。それが礼儀というものだ。

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箸の先から伝わってくる弾力感に早くもうちのめされてそうになっている。

あらためて。

いただきます。

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う……。

まさに海のミルク。

味噌のだしと絡んで、口の中がクリームシチュー状態だ。

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ガスの元栓までも意味があるように思えてくるのは俺だけではないはずだ。

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オールキャスト登場。

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口いっぱいに海を味わっていると、店員さんが特製薬味を持ってきてくれた。

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いいぞ、いいぞ。

柑橘系の刺激が、山と海を合体させてくれている。

酒の勢いが急に増してきた!

「すいません。ビールと日本酒のおかわりください」

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肴とアルコールとの配分をしっかり見極めることにしよう。

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スジコンにもゆず胡椒が合うようだ。

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この一切れで、ビール百杯はいけそうだ。

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雑炊セット。

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うどんに中華麵か。

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締めに餅というのもありだな。

しかしボスの攻撃でかなりダメージをくらっているし、ここは一旦退却ということで、マロニーで休戦協定を結ぼう。

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無造作に入れたマロニーがやたらと存在感をアピールしている。

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一人鍋なのに主役級だ。

いや一人鍋だからこそ主役になるのだろう。

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誰にも気遣うことなく、おもいっきりすくい上げることが出来るのも楽しい。

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この透明感。

まるで水晶のような輝きを放っている。

こんなところで宝石の山に出遭うとは。

マロニーを食べた俺は腕まくりをし、いよいよラストスパートに入った。

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あ~~~~~~。

「ごちそうさまでした」

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今度はすき焼きにしよう。

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300字小説 第242
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どんなに近代的な建物が登場しても、どこか垢抜けないところがある天王寺。

そんなところが俺には心地よい。

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バベルの塔にもみえるあべのハルカス。

空が映し出されて姿を消していくようだ。
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今日は、入院している母の見舞いに久しぶりに天王寺に来た。

アポロビルのゲームセンターは中学生のころ、毎日のように入り浸っていたっけ。

病室では、ちょうど看護師さんが薬の説明をしているところだった。

軽く会釈をし、説明が終わるまで待っていた。

一通り話が終わったところで、母親が俺を紹介した。

「これがうちのお兄さんです」

看護師は、一瞬とまどったような表情を浮かべた。

「お兄さんにしては、お若く見えますね」

彼女は、俺のことを母親の兄だと思ったようだ。

なんとも言えない空気の中、元気そうな母親を確認し、病院をあとにした。

《そんなに老けてるかな。俺……》

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病院を出て少し歩くと、地下鉄の動物園前駅があった。

地下トンネルでは相変わらず動物たちをクイズ形式で紹介している。

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???

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!!!
レッサーパンダ!

実にあっさりしている。

誰を対象にしたクイズなのだろうか。

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トンネルを抜けたところにじゃんじゃん横丁というアーケード街があった。

この日は定休日にしている店が多くて、少しひっそりとした雰囲気があったが、普段は活気があるのだろう。

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横丁の中ほどには、変わった展示物が並んでいた。

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ローマの休日。

恋人たちの真実。

「つ」しかかかってない。

いや、そういうことではないな。

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縄のれん。

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肉のれん。

のれんを見ているうちになんだか無性に腹がすいてきた。

何か食べれる店を探そう!

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また違う商店街だ。

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こっちの商店街はもっとひっそりとしている。

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焦るんじゃない。今俺は歌を歌いたいわけじゃなく、腹が空いているだけなんだ。

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とても面白そうな店を発見。

今は空腹のために楽しむ余裕がありません。
今度、満腹のときに立ち寄らせてください。

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いっそのことスーパーで……。

だめだだめだ。

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なにやら怪しい煙が。

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赤字でホルモン。

うまいに決まっている。

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昼間から缶ビールや缶チューハイで、ホルモンか~。

油でまみれたひさしが、漆塗りのようにきらきら光って見えてきた。

俺の入る隙間はなさそうなので、今度また来てみよう。

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興味をそそられるカレー屋。

いや、今日はカレーの口ではない。

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釜ヶ崎といえば、日雇い労働者がたくさんいる街だ。

こんなところまで来ていたのか。

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う~ん。よくわからないが、頑張ってください。

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これだけの看板をかけようとするまでには、かなりの歴史があったはずだ。

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共に進めたい発言と命令と気持ちが入り混じった看板。

いや、今の俺はそれどころではなかった。

早く店を探さないと。

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釜ヶ崎の代名詞である三角公園まで来てしまった。

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簡易の宿が立ち並んでいる。

ここだけ昭和で止まっているようだ。

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一泊800円。

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支援が必要な人たちのための施設が目立っている。

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これは??

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一人鍋。

なべや。

暖簾がかかっているところをみると営業しているようだ。

一人鍋のすき焼き。

いいかも知れない。

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店内は予想以上に広く、一人客用のカウンターもある。

カセットコンロでないところがうれしい。

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鍋以外にも単品料理がたくさん並んでいた。

値段が安い。

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辛子明太子は最近デビューのようだ。

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定番の鍋料理が並ぶお品書きと、離れた場所にかき味噌鍋とかきの水炊きのお品書きが!

最初の考えどおりすき焼きにするべきか、それとも海のミルクをいただくべきか……。

「すいません」

俺は忙しそうに動き回る店員さんを呼んだ。

「生ビールとかき味噌鍋とまぐろのすきみとあとスジコンをください」

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マグロのすきみは、これだけあって240円。

安い!

わさびが本わさびやチューブではなく粉わさびというところがうれしい。

上品にわさびをまぐろに乗せて食べるんじゃなく、ここはしょうゆに溶かしてわさび醤油にしていただく。

鼻につーんと来るところがたまらない。

ビールではなく、ここは日本酒かも知れない。

昔懐かしい刺身の味を思い出させてくれたことに感動しているうちに鍋の用意が出来たようだ。

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なんだこれは?!

牡蠣がなべのふちに腰掛けながら並んでいるではないか!

数もすごいが、これだけの大きな身の牡蠣は見たことがない。

これで1050円。

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かき味噌鍋ではなく、ひまわりに見えてきた。

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タイミングのいいところで店員さんが、様子をみて鍋に手を入れてくれる。

これはお好み焼き屋と同じシステムだ。

スジコンがなかなか来なかったので、督促代わりに日本酒を頼もう。

気の利いた店員さんが、スジコンが出てきていないことに気づいて、すぐに厨房に言ってくれた。

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日本酒はやかんに入っているようだ。

お茶代わりに飲む日本酒も最高だ。

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スジコン登場。

牛スジとこんにゃくを醤油で煮込んでいる。

柔らかくて上品な味付けで、こちらはビールでも日本酒でもどちらでもおいしくいただける。

王様の脇を固める臨機応変に対応できる側近といったところだろう。

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最後に手を入れて、2・3分したら食べごろですと店員さんが教えてくれた。

いよいよだ。

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まずはスープから。


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300字小説 第241
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気持ちの整理という言葉は、何気なく使うことがあるような気がしますが、よく考えてみると気持ちを整理すると簡単に言ってるわりには、あまり整理できていない人が多いようです。

ちなみに僕もその中の一人ではあるのですが……。

数日前に施術させていただいた女性と会話をしているときに今回の記事のテーマを見つけたのですが、彼女は医者に病状を話す患者のように僕に対してメンタルに関する相談をされます。

僕は精神科医でも心理カウンセラーでもないので、自分なりの解釈で、とにかく今を楽しく過ごすことだけに集中すればいいのでは? といった感じで話をさせていただきます。

何をやっても楽しくないんです

その言葉が、彼女の口から出てきたときにふと考えたのが気持ちの整理でした。

彼女はある理由で頭の中がいっぱいいっぱいになっていて、普段なら楽しいと思えることもまったく楽しむことが出来ないばかりか、楽しいことをしたいという気持ちにすらなれないと話してくれました。

その時に「気持ち」というのも「量」または「体積」というものがあって、脳の中に納まるスペースに限りがあるのではないかと閃いたのです。

厳密にいうと脳ではなく、人間の度量と呼ばれるものかも知れません。

大抵の人は、暗い気持ちから明るい気持ちになろうと頑張ります。

その方法は濁った水に魔法の液体を一滴入れることで透明な水になるような考え方です。

気持ちというものはひとつであって、それがいろいろ変化すると考えているのでしょう。

僕は空に似ているような気がします。

曇り空を晴れた空に変えるためにはいったん雨雲たちを風によって別の場所に流さないといけないのです。

相談されていた彼女は、楽しいと思える気持ちを入れるスペースが、楽しくない気持ちでいっぱいになっていました。

楽しくなりたいのであれば、楽しいと思えることをする前にまず楽しくないものを処分しなければいけないと思いますよと話しました。

楽しい気持ちが入るスペースがなければ何をやっても効果がないのです。

気持ちを整理するというのは、部屋の中を整理することと同じだと考えてください。

まずは邪魔なものから捨てていくことから始めれば荷物でごったがえす時間を大幅に短縮できることでしょう。

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300字小説 第240
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僕は電車に乗っている時、人を観察する、中吊り広告を見る、本を読む、携帯アプリの詰め将棋をする、のいずれかをやっています。

たまにボケッと口を半開きにしながら考え事をしていることもありますが……。

つい五分ほどまえにヤフーのニュースで、コンピューターとプロ棋士(将棋のプロ)との対戦中にコンピューターが角成らずを認識できずに反則負けという結果になったということを知りました。

コンピューターとプロ棋士の対戦は、2005年から始まったのですが、2010年~12年ではコンピューターがプロに勝つ確率は9割以上だったそうです。

最近では電王戦という名称で、認知度がかなりアップしていて、少し前の電王戦ではプロがコテンパンにやられてしまったということをニュースで知り、将棋の世界もコンピューターに侵食されてしまったと寂しい気持ちになっていました。

ところが今日のニュースでは角成らずをコンピューターが認識できずに反則負けという結果になったというのです。

角成らずを認識できずに反則負け

???

将棋を知らない方にはまったく意味がわからないかも知れませんね。

簡単に説明すると角というのは、持ち駒のことで、将棋の持ち駒は相手陣地(相手側、手前から3列目)までに入ると金と王以外は、パワーアップすることが出来ます。

角成らずというのは、相手陣地に入って馬になれるところをわざとならずに角のままでいることをいいます。

食べ放題の店に入っているのに、まったくお替りしないようなものです。

ちょっと違うか……。

せっかく相手の陣地に入ったのにパワーアップしないという理由のひとつに打ち歩詰めというものがあります。

打ち歩詰めというのは、文字通り、手もちの歩(持ち駒のひとつ)で王を詰めることは禁止されているのです。

一番下っ端の農民に毛が生えたような兵隊が将軍を倒すことを禁じているといった感じでしょうか。

歩を打ったときに王が逃げるスペースを与えるためにわざと角が成らないという戦法(馬になってしまうと活動範囲が広がるので)があるようです。

今回の電王戦では、あらかじめプロ棋士である永瀬六段は相手(コンピューター:Selene)が、飛車・角・歩の3つの駒に対しての「成らず」がインプットされていないということを知っていたようですが、本番前に修正されているものとして対戦したと書かれていました。

成らずをインプットしなかったプログラマーのミスといえばそうなるのかも知れませんが、今回の対戦ではもしインプットされていたとしても永瀬六段は王を詰めることが出来たと対局が終わってから証明していたようです。

将棋の指し手の組み合わせは天文学的な数字になると思いますが、もし全てのパターンをコンピューターが認識できるようになったとしても、計算でははじき出せない回答を人間は導き出し、勝利を得ることが出来ると思います。

その理由は、プログラムを考えるのも同じ人間だからです。

脳→答え(プロ棋士)

脳→機械→答え(コンピューター)

上記のふたつの対戦であれば余計なものが入らないほうが優れているのは明白だからです。

今日も酔っ払ったいきおいで長々と書いてしまいましたが、結論はこちらです。

生きること→幸せ

生きること→制限(道徳・倫理・見得・プライド・風習・法律・世間体・常識……)→幸せ

どちらが楽で簡単でしょうか。

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300字小説 第239
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