サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2015年02月

こんにちは。

いつも訪問していただいてありがとうございます。

1月の東京出張に続いて、4月は名古屋に出張いたします。

日程及び詳細は以下の通りです。
お近くのかたは是非ご利用ください。

出張日:平成27年4月6日(月)~4月10日(金)

施術費用
2時間12000円(延長30分3000円)
ホテル代は別途必要です。
※出張費についてはご相談ください。

コンサルティング費用
■性感マッサージ師になるためのコンサルティングを行います。
1時間6000円(延長30分3000円)
※出張費についてはご相談ください。

懇親会
日時:4月6日(月)午後6時より
場所:名古屋駅周辺の居酒屋さん
参加費:8000円

※時間は午後6時~9時ぐらいまでです。
※参加された方には「集客の書」(非売品)を進呈いたします。

ご質問や予約はメールでお願いいたします。
※必ずgmail.comからのメールが受信できるよう設定をお願いします。



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300字小説 第238
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僕は母と家の食卓で向かい合って食事をした記憶がない。

そのかわり、外食によく連れていかれた。

屋上に遊園地がある百貨店の大食堂でエビフライを食べている光景は今でも夢に登場する。

自分がそこにいることがうしろめたくなるようなステーキハウスの鉄板の洗練された輝きも昨日のように思い出す。

高級店ではない店を好むのは、その輝きがトラウマになっているせいかも知れない。


大福のような頬を膨らませた、しかめっつらの乳児が笑顔の若い女に抱きかかえられている白黒写真がある。

それが僕と母との唯一の写真。


母親参観が嫌だった。

周りの母親とはあきらかに違う種類の女の視線が僕の後頭部につきささる。


十代で僕を出産し、働き続けていたために、帰宅して待っているのは、子供の寝顔だけだ。

僕は自分の寝顔を覗きこむ母の顔を知らない。


他の母親とは髪の毛の色が異なる、今から思えば流行のファッション雑誌に登場するような姿の母はあきらかに教室に馴染んでいなかった。

自分の母親だと誰にも知られたくなかった。


クラスに父子家庭の女子がいた。

いつも同じ服を着ていたせいで、いじめられていた。


僕は彼女から学習した。

両親が揃っていない子供はハンディキャップを持つのだと。


自分を認めてもらいたいと思う気持ちが強くなったのは、その頃からかも知れない。


テレビで忍者の特集をやっていた。

危険が迫ると相手に何かを投げつけて姿をくらます。

僕は玉子に穴を開け、中身を取り出し、そこに胡椒や七味や小麦粉などを詰めた。

翌日、五個の目くらましを学校に持っていった。


雪合戦のようにクラス中でワイワイと投げ合って楽しもうとまでは思わなかったが、とにかく注目を引きたかった。

結局、誰にも知られずに三階の教室の窓から下に落とすことになった。


玉子から出た小麦粉が花火のように地面に広がった。


その記憶は定かではない。


ただ、目の前にいる母の顔の皺だけはしっかりと記憶に残しておこうと思う。

食卓の向こうにいる母と向かい合っていることも含めて。


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300字小説 第237
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夜中の3時に目が覚めました。

メールをチェックすると心理カウンセラーの衛藤さんのブログが更新されたというメールが届いていました。

彼のブログに読者登録をしているので、更新されるとメールが届きます。

今回の記事のタイトルは、「生きることが苦しいと戦っている君へ」です。

僕はそんな熱いタイトルはつけることが出来ませんが、60兆もの細胞が一緒に戦っていてくれているんだという内容には共感できました。

彼の教え子というか、主催する協会に所属されていた中の一人に、ひすいこたろうさんという人がいます。

彼は自称、天才コピーライターということですが、彼の発信するメッセージはとても心を打ちます。

数年前に講演会に参加させていただいたのですが、生まれてから今までの数十年の間、ずっと心臓は応援してきてくれていたんだということに気づいたという話がとても印象的でした。

話は変わりますが、僕は極端に医者と薬が嫌いです。

人間は自然治癒能力がもともと備わっているので、そんなものは必要ないどころか邪魔なものだと思っていました。

でも、よくよく考えてみるとこの世の中に存在するものは全て繋がっているということに気づいたのです。

繋がっているという表現がわかりにくいかも知れませんね。

言い換えると、分離できるものは何もないと言えばいいのでしょうか。

地球から脱出したロケットであっても宇宙という存在でみるとひとつの物体であって、人間で例えてみるとひとつの細胞が分裂したぐらいのものでしかないのかも知れません。

宇宙という存在自体もあいまいなもので、過去の科学者が言ってきたことをそれらしく思っているだけの存在でしかないのです。

ただ、ひとつ言えるとすれば全ては自分の思考の中に存在しているものであるということです。

全てが繋がっているのです。

土から野菜が出来るのも、雲から雨が降るのも、母親の胎内から新しい生命が生まれるのも、全てこの地球上におけるひとつの現象でしかありません。

夜中に目が覚めて、ワインとウイスキーを飲みすぎたせいかもしれませんが、そんなことを閃いたときにとても楽しい気持ちになりました。

この世の全ての創造主は自分だということの逆説なのかも知れませんね。

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300字小説 第236
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『幻影』

卒業をした後のことはまったく考えていない。

大学を出たら就職するのが常識だろうけれど、零次さんの影響なのかどうかはわからないが、いつの間にか常識という言葉に拒否反応を示すようになっているのかも知れない。

クウォーターサイズの赤ワインのボトルと仏花には向かない黄色いバラを墓石の横に置き手を合わせた。

零次さんの十年間は蛹だったのだ。殻から抜け出し、羽を乾かしているときに天敵に襲われたのだろう。いや、風に吹かれて落ちただけなのかも知れない。

そんなことがふと頭を過ぎった瞬間、墓石の周りで揚羽蝶が舞ったような気がした。

僕は辺りを見回したが、どこにもその姿はなかった。ただバラの甘い香りが漂っているだけだった。
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平成二十七年度の最初の出張となりました。

今年は昨年と同じく四箇所に行く予定で、東京・名古屋・岩手・大分という順番で計画しております。

一月二十九日。いつものように街に出た風景をパチリ。

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午前十一時に品川駅近くで予約が入っているため、それに合わせて出発しました。午前七時十五分、日付は珍しく正確に表示されていました。

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新大阪のみどりの窓口で通路側の席を指定すると午前八時十分発ののぞみに決まりました。

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のぞみは十六両編成ということなので、一番最後尾か~ と乗車口に行ってみると一番前の車両となっていました。

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いつも新幹線の乗車はぎりぎりなのですが、今日は余裕があったのでいろいろキョロキョロしていると乗車位置に微妙な差があるということがわかりました。

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こんなプレートの存在自体知りませんでした。

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今回もあまりよいショットではありませんが、一応ぱちり。

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普段ならビールとワインが並ぶところですが、今日はお茶です。今回の旅のお供は山本一力さんのだいこんという本です。江戸時代に生きる庶民の生活が舞台で、職人気質の父親とそれを支える母親に育てられた三姉妹の長女が主役となっています。

駅弁は必勝出陣弁当にしました。今年最初の出張ということで縁起を担いでみました。

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素朴なおかずでしたが、ひとつひとつが丁寧に作られていて、とてもおいしかったです。とくにレンコンの煮物はこれまで食べた中で一番だったかも。

隣には女性が座っていらっしゃったのですが、人目を気にせず、ばくばくといただきました。

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頑張る僕を応援するお弁当だそうです。それほど頑張っていませんが……。

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十時三十分過ぎに無事品川駅に到着。今回は施術予約も懇親会もコンサルティングもあり、たくさんの人と出会うことになりそうです。期待を胸に東京の地に足を降ろしました。

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東京事務所の開設です。いつもと同じホテルにしました。今回で五度目の利用かな。

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旅日記用の写真を撮る機会がなく、人とお会いしているだけで一杯になりました。

施術予約で5人、コンサルティング1人、懇親会5人(うち女性1名)の合計11人の方とお会いできて、いろんな話を聞かせていただけたことにとても感謝しています。

とても充実した出張となりました。ありがとうございます。

ということで、このブログの記事自体はほとんど内容がないので、お許しください。

下の写真は五泊のうち三泊したあとの夜に撮影したものです。一気に二本空けたのではありませんよ~。

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この出張で印象的だったのは、入った店や新幹線などの席の隣には必ず女性が座っていたことでした。この現象は前回の茶木さんのライブでも続いていて、今年はそういっためぐり合わせなのかも知れません。

あと入った店では、ことごとく不愉快な気分になってしまったことでした。

人間が出来ていないな~と僕自身が反省するべきなのかも知れないのですが、なんとなく内心でカチンとくることがよく起きたのです。

ブログのネタがないからそういったことでも書いたらどうですかとわざと神様が仕組んだのかも知れませんが、とにかく多かったです。

懇親会の店では、最初に会計を済ませたいという申し出も無視され、注文を聞きにくるときや商品を持ってくるときなどもまるで痴漢を見るような目つきで応対する女性店員が目立ちました。

三・四名いた女性店員全てがそういった感じだったので、その店の方針なのかも知れません。

高いお金を支払って参加していただいた方に申し訳ない気持ちになりながら、ひとりでビールをぐびぐび飲んでいました。

参加された五人のうち四人がウーロン茶という日中の会議か!? って感じだったので、余計にひとりで酔っ払っている自分にもいたたまれない気持ちが湧いていたのかもしれません。

って、そこまでは思ってませんが。

ともかく無事に充実した3時間を過せたことには大満足でした。ありがとうございました。

ということで、あっという間に最終日前日の夕方。

池袋での待ち合わせ時間に余裕があったので、ケンタッキーで時間をつぶすことにしました。

チキンとクッキーとフィッシュフライとスープをそれぞれ単品で注文。フィッシュフライ用のタルタルソースがついていなかったので、目の前で掃除をしていた店員さんに付いているものなのかどうかを一応確認しました。

以前食べたのがもう何十年も前だったので、なくなってしまっているのかなと思ったからです。

今でも付いているという回答があり、一瞬店員さんが機転をきかせて取りに行ってくれるのを期待していましたが、そういった様子もなくとぼとぼと階段を下りました。

小さな出来事に過敏に反応してしまっている自分がとても不思議に感じました。

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施術が終わって、最終電車まで時間があったので、昨年入ったホルモン屋さんを目指しました。

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が、

結局、愛想のない女性店員にまた会うのが嫌だったので、その向かいにある焼肉屋さんに変更。

店内はカウンター席とテーブル席が4席ほどあり、僕はカウンター席の一番奥に座りました。

ちょうどテーブル席のサラリーマン風の3人組(うちひとり女性)が会計を済ますところで、レジでなにやら名刺交換などをしていました。

僕の目の前には女性店員がいたので、飲み物の注文をしたいと思って声をかけると少し待つように言われました。

結局、飲み物係なのか店長なのかはわかりませんが、その人と3人組の話が終わるまでぼけっと待つこととなったのです。

僕の真後ろのテーブル席では飲みすぎたせいなのか、若そうな女性がテーブルに伏していて、その迎えの男性は彼女を気遣うようすもなく、体を90度そむけながらスマホをいじっています。

一瞬、店を出ることも考えたのですが、ここで出たら記事にできなくなるぞ! と神様がつぶやいたので、そのままさらに5分ほど待ちました。

結局、店の外まで客を送り出し、いい仕事をやってのけたという顔で近づき、やっとのことで飲み物の注文を聞いてきました。

さんざん待たされただけあって、とてもビールがおいしかったです。

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カウンター席はこんな感じです。

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手前からシマチョウ、ハラミ、コプチャン。

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もやしを鉄鍋のまわりに入れる作戦のようで、ジンギスカンみたいです。

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僕の大好きなアカセンは、ギアラという怪獣のような名前になっていました。これは結局注文しませんでした。

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食べるタイミングがよくわからなかったので、二杯目のビールを持ってきた店員さんに聞いてみるともう大丈夫ですという答えがあり、コンロの火を弱めてくれました。

最初のビール一杯目事件以降は、特に問題も無く気分良くいただくことができました。

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タレと塩でいただくことができるようです。もやしがいいアクセントとなっておいしかったです。

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一番好きなシマチョウ(大阪ではてっちゃんです)

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コプチャン(この店のおススメ)。どこの部位かわかりません。初めて食べましたが油が多くてビールが進みました。

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暇つぶしの詰め将棋。バリでもやっていましたね。

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三杯目のビールを飲み始めると客が増えてきました。カウンターには二つ席を空けて、サラリーマンの男性二名が座りました。

注文を終えて、乾杯をしたところで電話が入ったようで一人が店を出て行きました。残されたひとりは、出された食材を焼かずに待っています。

コンロの火は全開で、白い煙がもうもうと上がっているのですが、待っている男はあまり気にならないようです。

刀でも作るつもりなのかなと思うほど鉄鍋は大変なことになっているのですが、残された男はまったく動じるようすがありません。

いつもの見慣れた風景なのか、それともどうしたらいいのかわからないか。

それから五分ほどしてやっと肉を焼き始めました。電話男はまだ戻ってきません。

結局、たぶん二十分ぐらいは外で電話をしていたようです。席に戻り食べ始めようとしたらまた電話があり、今度は気を遣わないでもいい相手なのか、そのまま席で話し出しました。

午後十時も過ぎているのに、食事も落ち着いて食べられない状況ってどうなんだろう。

などと詰め将棋を真剣に考えながら悲哀も感じていました。

手ごろな値段の店で、それなりにおいしかったので、最後のお店として選んで正解でした。

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ホテルに戻り、残ったワインとコンビニで販売されていた恵方巻をいただきました。

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朝食です。今回も五泊したのですが、結局この一度だけになりました。

初めて行った時には、無料でこんな朝食がつくなんて! と感動したのですが、五度目ともなるとあまり新鮮さがなくなり、食事開場に出向くのが邪魔臭くなってしまっているようです。

夫婦の倦怠期のようなものなのかも知れません。

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それでもゆで卵の茹で加減・塩加減は絶妙です。

この席でも向かいには女性二人組みが座りました。ちなみに前夜の焼き肉屋さんでも最後に僕の隣に女性二人組みが座りました。

コプチャン三人前と威勢よく注文したのが、印象的です。コラーゲンが豊富なのかも知れません。

向かいの女性がゆで卵を割ろうとする前に目の前にあった塩のビンを手元に引き寄せたので、思わず味がついていることを訴えようかなと思いましたが、余計なことを言うおっさんと思われるのがつらかったので、ほどよい塩加減のゆで卵に容赦なく塩を振りかけている光景にうろたえていることを悟られないように平静を装いました。

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今回の戦利品です。実は初日にも三個拝借いたしました。

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最終日も夕方に予約が入っていたのですが、それまでに大井競馬場に行くことにしました。

競馬場でネクタイをしている人は関係者以外ではそれほど多くないようで、場内を警備している警備員さんに関係者と勘違いされたのか、敬礼されました。

僕もふむふむとうなずき返しました。

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午後八時五十分ののぞみの切符を無事に購入。

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帰りは超有名な崎陽軒のシウマイ弁当にしました。

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出陣弁当のほうがおいしかったかな。

この席も隣には女性が座っていらっしゃいました。

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今回の東京出張は、これまでになく充実した時間を過すことが出来ました。

また来年も東京へは行くつもりですので、タイミングが合えばまたいろいろな話を聞かせてください。

ありがとうございました。

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300字小説 第235回
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『命日』

一年後、僕は零次さんの命日に墓参りをした。先に誰か来ていたのか、墓は綺麗に掃除されて仏花が飾られていた。

ラブリーの運営は零次さんが信頼していたという人が引き継ぎ、それまでと変わらず続いていた。

僕に対する予約も次第に増えてきて、週に一・二回は安定して依頼されるようになっていた。

価値を提供できているかどうかはわからないが、自分が楽しくなるようにすればいいという零次さんの言葉を信じて女性との時間を共有している。

周りの同級生はすでに複数の企業から内定をもらっていた。僕は内定をもらうどころか、まったく就職活動をしなかった。

着ぐるみのバイトは相変わらず続けていて、社長からは社員にならないかと誘われていた。
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旅日記というほどのものでもないのですが、久しぶりにライブに行ったので、その模様を投稿させていただきます。

アーティストは、茶木みやこさんといって、僕よりもずいぶん先輩の女性です。

ライブ前日に予約の電話を入れたのですが、まだ空きがあるということで無事に参加させていただくことが出来ました。

昔から茶木さんのことを知っていたわけではなく、なぜか東京へ出張していたときにホテルで口を開けて、ボケッとしていたらふいに歌が頭をよぎったのです。

…あのひとはまぼろし、だったのでしょうか~~…

このフレーズが、思い浮かびました。

この曲は、僕が小学生か、中学生のときに子供は寝ないといけないような時間に放送されていたテレビドラマ「横溝正史シリーズ」に流れていた曲です。

僕は古谷一行演じる金田一耕助が好きで、親の目を盗んで、どきどきしながらテレビを見ていていたことがあって、オープニングだか、エンディングだかどちらに流れていたのかも定かでなかったのですが、子供ながらにその曲を歌う女性の声がとても心に響き、それから40年近く経ってもずっと頭に残っていたようです。

いつもならそんなことがあっても鼻歌を歌って終わるのですが、そのときは何故かその曲を誰が歌っているのかが気になってしまい、夜中にyoutubeで調べてみたのです。

その結果、「茶木みやこ」というアーティストだということがわかりました。

彼女のウェブサイトに訪問したら、大阪でライブハウスに出演されるということを知り、生で歌を聞かせてもらいたいと思って、即決しました。(申し込んだのはもっとあとですが……)

と、いうことで。

今回は彼女のライブ&僕が食べすぎだと勘違いされるような内容を投稿します。前置きが長くなってすみません。

平成27年2月5日(木)午後7:00
music bar S.O.ra 到着 僕の家から歩いて20分ぐらいのところでした。
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四ツ橋筋を越えた高速入り口のすぐ横にありました。
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店内は想像していたよりもずっと狭く、開場6:30、開演7:30で、僕が到着した午後7時の時点では、男性客1、女性客1、カップル1の合計4人だけでした。

予約していた名前を受付に言うと、カメラはOKですが、ビデオは禁止ですという注意だけ聞かせれて、好きなところに座ってくださいとのこと。

四角いテーブルが5つとカウンター席で、詰めて入ると38人入るということでしたが、この勢いならあと30人も来ないなと思ったので、空いているテーブルに座らせてもらいました。
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よくよく考えてみると僕はライブハウスに行ったことがほとんどなく、とても新鮮でした。

今回のライブは、茶木さんにとっても二度目という珍しい形式で、客の聞きたい曲をリクエストして、それを演奏するということでした。

リクエスト用のリストがテーブルにありましたが、僕は迷いなく、東京の夜に頭をよぎった曲「まぼろしの人」を紙に書きました。字が下手なので、いつもよりもゆっくりと丁寧に。

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ワンドリンク付きということだったので、バーボンのロックを注文。
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とくにお腹がすいていたというわけではないのですが、何か口に入れないとお酒を飲めない性質(たち)なので、サルササラダというものを注文。

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一口食べるとう~~んメキシカ~~ン! って、感じで、口の中がひりひりして、とても度のきついアルコールで流し込むのは難しいなと感じたので、ビールを追加注文しました。

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辛さをビールで緩和して、舌に残った酸味をウィスキーで流し込むという絶妙のコンビネーションが完成しました。

しばらくすると数人のお客さんが来店。僕のテーブルに年配の女性がふたり来られました。後のテーブルにも女性で、最初からいらっしゃった右隣のテーブルにも女性がいて、オセロならひっくり返って女になるところです。

などとつまらないことを考えていると、控え室のようなところから帽子をかぶったスタイルのいい女性が現れ、僕と同じテーブルの女性に声をかけ、トイレに。

40年近くも僕の脳のあるスペースを占領していた歌声の主がとても身近に感じられたのです。

感動しました。

トイレから出た茶木さんは、隣のテーブルに座って、僕と同席していた女性と親しく話を始めました。僕との距離は1メートルもなかったと思います。

色紙をもってこなかった自分を責めました。

と、いうことはないですが、ライブってこんなに身近に触れ合えるのか~と感動したのは事実です。

それから数分後にライブが始まりました。
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たくさんの曲(たぶん60曲以上)の中から即興で歌う為に、リクエストされた楽譜を探して、演奏する順番を決めていたようですが、その間も客を飽きさせないようにいろんな話を聞かせてくださいました。

「かくれんぼ」という曲だけがなかなか見つからなくて、ホントにかくれんぼしていますねなどと誤魔化されていましたが、僕は心の中でタブレット純か! と、つっこみを入れながらその様子を楽しんでいました。

開始から15分ぐらいして、やっとかくれんぼが見つかったみたいで、無事に演奏が始まりました。
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茶木さんの艶かしい声と力のあるギターの音が、狭い店内に響き渡り、それまでの空間がまたたくまに違う世界になりました。

1曲目は茶木さんが、welcomeという意味をこめてということで、曲を選び歌い、残り11曲は9人の客のリクエストに答えてくださいました。

ライブの演奏曲です。

1.煌いて CD (Love is enough)
2.まぼろしの人 (茶木みやこ 撰歌)
3.かくれんぼ (茶木みやこ 撰歌)
4.風がほしい (茶木みやこ 撰歌)
5.紅・くれない (Two Doors Away)
6.泪橋 (茶木みやこ 撰歌)
7.I'm still in love  (あるよ・ね)
8.愛させてほしい (Love is enough)
9.闇路 (茶木みやこ 撰歌)
10.あなたにいてほしい (Two Doors Away)
11.Last Dance  (miyako)
12.愛さえあれば (Love is enough)
※()内は収録されたアルバム

初めて参加した僕でも結成から今日に至るまでのことがとてもよくわかるトークで、茶木さんのこれまでの人生を少し覗かせていただいたような気持ちになりました。

2時間の公演はあっという間に終わり、仕事が終わったということで、茶木さんはビールを注文し、そのまま親しいお客さんと挨拶を交わされていたのですが、最後は僕と同席した女性が一番親しかったようで、同じテーブルで話をさせていただくことになりました。

ウィスキー2杯とビール1杯をすでに飲んでいたのですが、乾杯をしたいと思って慌ててビールを注文しました。

「お疲れ様です」などと言いながら、グラスを合わせている自分がとても不思議な感じです。

そのあと30分ぐらい話をして、店を出ました。

家までは歩いて20分ぐらいなので、ぶらぶらと夜のミナミを。

道頓堀のグリコの看板が新しくなったということだったので、そちらに向かいました。
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グリコの看板を撮影していると、耳元で女性の声が。
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「おにいさん、これからどこいくんですか?」

もうとっくにおにいさんと言われるような年でもないんだがと思いながら、声の主の顔も見ずにラーメンを食べに行くということを告げました。

道頓堀に行こうと思ったときから、また金龍ラーメンを食べようと思ってたのです。

「1時間3000円で飲み放題で、ラーメンも注文できますよ~」と、視線を合わせない僕にまた話しかけてきました。

それなりの撮影が出来たなと思って、カメラの画面から声の主に視線を移しました。

そこには髪が金色の20代、もしかすると10代かもしれない女の子がいました。

どこのラーメン屋に行くのかと聞かれたので、正直に答えると、金龍はまずいよ~ということでした。

お酒を結構飲んでいたので、彼女のお勧めするガールズバーに行きたいという気持ちも湧かず、捨て台詞を右から左に流しながら金龍を目指しました。

ちなみに道頓堀には、金龍が点在しています。
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ラーメンにはライスでしょ! って言う感じで、ライスをおいていない金龍はスルーして、以前高眼鏡率の中国人家族と遭遇した金龍を目指しました。

途中、立ち食いフレンチで有名な店がある屋台村のようなところがありました。
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一瞬、触手が動いて、入ってみようかなと思ったのですが、午後10時にはラストオーダーということで、とっくに入ることは出来なくなっていました。

ということで、いざ金龍へ。自動販売機で食券を購入。
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店員は4人ほどいましたが、ほとんどが中国人のようでした。
とり放題のキムチとにら。
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平日、午後十一時前の店内。
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ビールとライスも準備完了です。
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僕の席の斜め前にはなんとなく落ち着かないようなスタイルでビールとラーメンを食べている人が。
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ちなみに僕も靴を脱ぐのが邪魔臭かったので、彼に見習ってほぼ同じような格好をしています。
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チャーシューは2枚です。唐辛子がまざったニラを入れすぎたので、鼻水がだらだらでます。
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ごはんは、水分が多すぎてあまり好みではなかったですが、それでも夜中にこれだけ不健康な食べ物を食べているという背徳感に浸りながら、スープをずるずるすすっていると、斜め前の男性が帰ったのかと思いきや、また新しいラーメンをもってきて、さっきと同じスタイルですすりだしました。

ちなみに彼はウズベキスタン人です。(たぶん)

ビールとスープはさすがに全部飲むことが出来なかったのですが、それなりに綺麗にいただきました。
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気づくと店じまいが始まっています。
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満腹になったお腹を抱えて家に帰る途中に、大阪王将のチャーハンの素というものをいただいていたことを思い出し、スーパーでご飯を購入。

さすがに食べれんわ~! と思っていたのですが、午前1時ごろに作るだけ作ってみようという気が起きてしまいました。
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2人前分あったので、一気に料理。

完成!
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だめよ~、だめ、だめ! と思いつつもあまりのおいしそうな出来に、半分食べてしまいました。

こんなことをするから大食漢と勘違いされるんでしょうね。

茶木さんのまぼろしの人です。よかったら、お聴きください。

あと茶木さんのアルバムが欲しい方は、オフィシャルサイトまで。>>茶木みやこ オフィシャルサイト

ついでにタブレット純さんのは、こちら。


300字小説 第234回
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『鮮血』

電話の相手は、犯人や零次さんについて知っていることを聞かせて欲しいと抑揚のない口調で言った。

僕は犯人についてはまったく知らず、零次さんのことも本名すら知らないと答えた。自分でもおかしいと思うほど冷静だった。

また聞きたいことがあれば連絡をすると言って相手は電話を切った。

数日後にネットで調べてみると、犯人はやくざのようだった。詳しい動機についてはわからなかったが、商売上のトラブルが原因だという憶測が大半だった。

胸と首に数箇所にわたって包丁の傷があり、ミーティングテーブルの上にうつ伏せで倒れていて、辺りは血の海のようになっていたとのことだった。

その文章を読むうちに黄色いバラの存在が鮮明に蘇ってきた。
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