サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2014年07月

昔よくゴキブリ亭主という言葉を聞きました。

用も無いのに台所をうろうろする夫のことを指すそうで、今では台所に限らず家の中をうろうろする夫もそう言われているようです。

家のどこにいようと、夫の自由だと思うので、かなり寂しい表現のような気がします。

今日の記事は、そういった夫の家での立場について語ろうと思っているのでなくて、本当のゴキブリと夫の外での行動についてです。

僕が今住んでいるところの上の階に飲食店があって、そのせいでたまにゴキブリが出現します。そのたびに「ヒッ!」とか、「ワッ!」とか叫んでいます。

たまに洗った食器の上にいるところを見たりするとぎゃ~って言います。

その度に食器を洗いなおすのですが、ごきぶりの姿を見ていないときはなんの疑いもなくそのまま食器を使うのです。もしかすると既にその上でウロウロされていたかも知れないのにも関わらずです。

夫の浮気なんて、結局そんなものなのかも知れません。

たぶんしているのだろうけれど、知らない限り気にならないのです。

夫の浮気が気になってしまって、携帯を盗み見する妻がいます。

浮気の証拠があったら気分が悪くなるでしょうし、無ければ無いで自分の行動に対して嫌悪感を抱くかも知れません。見る人はあまり後者のように感じることはないのでしょうけれど。

携帯を見るという行為は、台所に監視カメラをつけてゴキブリの動きを監視することと同じです。

そんなことに自分の貴重な時間を費やすことほど、もったいない行動はないと思います。

一度、携帯を覗き見している自分の顔をビデオで撮影して観るといいです。

そこに写っている顔は、これまで、あなたが見たこともないようなものだ断言できます。

人間は、性格が顔に表れます。

神経質な人は神経質そうな顔になり、疑り深いひとは疑り深そうな顔になります。

ニコニコしている人のほうが、魅力的だと思うのは、僕だけでは無い筈です。

ゴキブリのせいで自分の人相を変えられるなんてしゃくに障りませんか?

300字小説 第211回
=========================
『アルバイト』

食事を終え、河原町行きのバスに乗り、アルバイト先のイベント企画会社に向かった。

今日のバイトは、やきとり屋の新装オープンのサポートだ。クーポン付のチラシを通行人に配る店員の横で、鳥の着ぐるみを着てはしゃぐことが仕事となる。

着ぐるみのアルバイトは、大学に入学してからすぐに始めた。もうすぐ二年半になる。

暑さと寒さに耐えながら、大きな頭をかぶって動き回るのは想像以上に過酷なため、アルバイトとして続ける人はほとんどいない。

企画会社の社長夫婦は、スタッフ集めにいつも苦労していた。この日は社長が運転して現地まで送ってくれた。

終わるころにまた迎えに来て会社に戻る。アルバイト代は、いつもその時に手渡されている。
=========================

イメージ 19

打算とは、勘定すること、損得を見積もることとあります。

芸能人が結婚相手に対してかなりハードルの高い条件を出すことがあります。それを見ると、あまりいい気がしなかったのですが、今はそれもありなのかなと思うようになりました。

僕は、この2年間でたくさんの女性と会い、彼女たちから、これから結婚をする予定の彼や今の夫、元夫などの話を聞いてきました。

その話には共通することがあったのです。

それは「こんなはずじゃなかった」ということです。

自分に対する態度が変化し、愛情を感じられなくなってしまったことに対する悲しみと後悔のようなものかも知れません。

話が少しずれますが、以前、郷ひろみがインタビューを受けた際にインタビュアーから、昔と全然変わりませんねと言われたのですが、彼は時代に合わせて変化してきたからこそ、変わらないように見えるのだという回答をしました。(郷ひろみだったかどうかの記憶が曖昧なのですが……)

結婚をすると環境が変わります。それに合わせて夫婦間の関係を一定に保つ為には、積極的に自分たちも変化していかなければいけないのかも知れません。

永遠の愛を結婚時に誓いますが、多くの人が永遠に愛されると勘違いしているのです。

神父は、愛することを誓いますかと聞いています。愛されることではなく、愛することをです。

以前、エーリッヒ・フロムの著書「愛するということ」を紹介しましたが、もし現在パートナーからの愛について悩んでいる人がいれば、愛するということについて一度考えられたらいいと思います。

愛されなくなった理由ではなく、自分が愛するために必要なものを探すのです。

これから結婚をするのであれば、相手がどのように変化しても我慢できるものを見つけることをお勧めします。

それはお金でも、子供でも、笑顔でも、セックスでも、趣味でも、会話でも何でもいいと思います。

一番いいのは、相手が存在しているだけで満足することです。

とにかく損得を見積もること。

こんなはずではなかったというのは、自分の推測が稚拙か間違っていたからであって、決してパートナーの責任にするべきではありません。

結婚していても遅くないと思います。残りの人生に対して、一度見積もってみてはいかがでしょうか。


300字小説 第210回
=========================
『ぼっち席』

それから一週間が過ぎた。午前の講義が終わり、夕方のアルバイトまで時間があったので、学食に向かった。

学食には向かいに座った人と顔を合わせないために、テーブルの真ん中にアクリル板の衝立(ついたて)がある。

通称ぼっち席といわれるものが、普通の席とは別に設置されている。他人の顔を見ないで済むが、薄っすらと映る自分の顔を見ているほうが食欲が湧かない。

しかし、独りでオープンなテーブルに座っていると、楽しそうに入ってきたグループに気を遣わせることになるため、いつの間にか外の景色が見える窓際のぼっち席が僕の指定席となっていた。

窓ガラスに映った僕の顔は、青々とした葉をいっぱいに茂らせた構内の植樹と同化していた。
=========================

イメージ 19

読んでもらっているのかどうかわかりませんが、記事を書くたびにおまけとして300字小説を書いてきましたが、やっとアゲハ編をスタートします。

もうスタートしてるじゃない!と、思った人もいらっしゃるかも知れませんが、これまで書いた4話は削除して、新たにスタートします。

一応、正美編、博史編同様、100話を目指す予定ですので、よろしくお願いします。

今日はまとめて9話まで掲載します。

時間のある方は、ご覧ください。

300字小説 第201回
=========================
『零次』

「ダウン症の人いてるやろ。あれが本当の人間やと思うんやけど、アゲちゃんはどう思う」

零次さんが、突然口を開いた。

パソコンからプリントアウトされた僕のプロフィールを眺めながら、しばらく沈黙が続いていたが、視線を僕に向けることもなく、予想もしない質問をしてきたのだ。

プロフィールといっても、ホームページに用意されたフォームの記入欄に入力しただけのものだ。別に嘘でも構わないと解釈できる但し書きが、フォーム記入の注意点として添えられていた。

零次さんは、出張ホストを斡旋するサイト、ラブリーを運営していた。

出張ホストを募集するページに希望者がプロフィールを入力し、零次さんからの連絡を待つシステムとなっている。

300字小説 第202回
=========================
『誘い』

運営者とホストが会うことは、ほとんどないということだったが、零次さんから僕に、一度会いに来ないかという誘いがあった。

断る理由がなかったので、講義が午前中で終わる水曜日に、京都から零次さんの事務所がある梅田まで行くと約束した。

今日がその日だ。

大阪駅北側のヨドバシカメラを通り過ぎて、少し行くと雑居ビルが並んでいた。その一角に、昭和を感じさせるレトロなビルあり、事務所は地下にあった。

周りを見渡してもそれらしい木が無いにも関わらず、蝉の声がたくさん鳴り響いていた。

梅田のこの辺りは新しい建物や改築などで急速に街の様相が変化していたが、零次さんのビルの周りだけ、ある瞬間から時間が止まっているように感じた。

300字小説 第203回
=========================
『地下』

中に入ると節電をしているせいなのか建物内は薄暗く、冷んやりとしていて、浮き出た汗がまた体内に戻っていくように感じた。

辺りを見回してみるとすぐ右手に階段があることに気づいた。

零次さんから、事務所には部屋番号も表札もないので、階段を下りて右手のドアをノックすればいいと教えられていた。

地下には扉が三つしかなく、階段の右手にはひとつしかなかったので、迷わずノックすることができた。

ドアを開けて姿を見せたのは、普通の会社員のような印象の男で、黒いスーツに地味な紺色のネクタイをしていた。

年は四十代半ばだろうか。室内はパーテーションで区切られていて奥まで見えなかったが、中にはその男しかいないと気配でわかった。

300字小説 第204回
=========================
『黄色い薔薇』

自分も現役出張ホストだと、零次さんのプロフィールに書かれていたので、僕は、茶髪で色が黒く、金のネックレスを太い首に巻いて必要以上に歯の白い男を想像していた。

しかし、僕のイメージとはかけ離れ、昼時に出来る立ち食いそば屋の行列に並んでいそうな会社員のようだった。

高木君? と、質問され、僕がハイとうなづくと、目の前にあるパーテーションの裏に案内してくれた。

そこには、四人がけの白いミーティングテーブルが置いてあり、その上に黄色いバラの造花が飾られていた。

テーブルの大きさに不釣合いなほどの大量のバラだった。壁にはなにも飾られておらず、匂いのないバラが部屋の無機質さをより強く印象付ける役割を果たしていた。

300字小説 第205回
=========================
『呼び名』

零次さんは奥から一枚の紙を持って来て、僕の目の前に座った。その紙を眺めながら独り言のようにつぶやいている内容を聞くと、僕のプロフィールだということがわかった。

「高木アゲハくんだね。アゲちゃんでいいよね」

高木アゲハという名前は考えて決めたが、他人からどう呼ばれたいかなどと考えたことがなかった。

初対面の相手からいきなり親しく呼ばれたが、嫌な気分にはならなかった。

零次さんは、そのまましばらくプロフィールを眺めていた。僕には、その間の沈黙がとても長く感じた。十秒かもしれないし、一分かもしれない。その沈黙を破ったのが、ダウン症の人の質問だった。

最初から答えなど求めていなかったかのように続けて話し出した。

300字小説 第206回
=========================
『進化』

「犬でも猫でもトラでもライオンでもだいたい同じような顔をしてるやろ。そやのに人間だけはいろんな顔がある。

ヒラメみたいな顔をしているやつもおれば、ねずみみたいなやつもおるし、カメレオンみたいなのから、リスみたいなかわいいのんまでな。

ダウン症の人らはみんなだいだい同じような顔をしてる。たぶんあれが普通やと思う。今世界を支配してる人間というのは、染色体がひとつ多い奇形やと考えてもおかしないやろ」

あらためて考えたこともなかったが、確かにそう言われれば、サルから進化したというわりには、いろんな顔の人がいることは間違いない。

ただ、それが真実だとしても一体何になるのだろう。零次さんは視線を僕に移して続けた。

300字小説 第207回
=========================
『常識とルール』

「いきなりドキッとしたかも知れんけど、そのドキッとすること自体が、おかしいと思うねん。

チワワはみんな同じ顔やなとか、キリンはみんな同じ顔やなとか言っても、誰もドキッとせんやろ。それが当たり前やと誰もが認めているからやねん。

人権尊重なんていうけど、そういうことを訴えているもんに限って、気づかんうちに差別しているのかも知れん。そう思わんか」

僕は、零次さんが何を言っているのか、よくわからなかった。

「常識やルールなんてなんの意味もない。常識やルールというものは多数の人間に都合のいいように作られただけで、そこに属さない人にとっては、邪魔にしかならんということ。それを知ってるほうが、何かにつけて楽になる」

300字小説 第208回
=========================
『哲学』

零次さんは、一時間程度、自分の哲学のようなものを話し続けた。

出張ホストについての話は、システムの簡単な説明だけで終わり、心構えや決まりごと、罰則のようなものはなく、自分が楽しくなるようにすればいいとだけ教えられた。

セックスは禁止だとホームページに書かれているが、守る必要は無いと言われた。

連絡は本人の携帯番号とメールアドレスがプロフィール欄に掲載されていて、直接来るようになっている。金銭のやり取りも各自がすることになっていて、零次さんに紹介料などを支払うこともない。

零次さんの収益源は、サイトからの広告収入と客が気にいったホストを応援するためにバラを購入することで得られるもののふたつが主なようだ。

300字小説 第209回
=========================
『バラ』

バラというのはラブリーのサイトにだけ存在するバーチャルな花のことで、客が一本千円で購入することができる。

贈られたバラの数でホストの月間ランキングと総合ランキングが決まるシステムだ。関東・東海・関西・九州と四つの地域に分かれていて、各地域でトップ争いが行われている。

バラの収益の半分が贈られたホストに支払われる。月に三千本以上のバラを贈られるホストもいて、それだけでもかなりの収入となる。

金持ちの客の虚栄心をうまく利用した方法なのかも知れない。

僕は、零次さん自身がホストとして、どれだけ活動しているのかが気になったので、思い切って聞いてみた。零次さんは、真面目な顔で、体はひとつだからねと答えてくれた。
=========================

イメージ 19

ブログを更新しませんね~

って、いろんな方から言われています。

けっしてナマケモノのように木の上でじっとしていたわけではなく、僕なりに毎日頭や体を精一杯動かしていました。(ナマケモノもナマケモノとして精一杯生きているのだろうけれど)

いきなり、言い訳のような感じですが、こうなっている状況に対して自分の中では特に気にしていません。

ただ、毎日更新されたかなとサイトを開いていただいている方には余計な労力を使わせてしまって、申し訳ないな~と思っています。

更新状況は、ツイッターに登録して僕をフォローしていただくか、リストに入れて監視してもらえたらリアルタイムでわかるようなので、便利かもと思ったかたは利用してみてください。

毎日のように更新していたブログは今では月に2・3度、下手をすると年に数回になってしまうかも知れませんので。

まるでどこかの夫婦の夜の生活のようですね。

また前置きが長くなりましたが、今日のテーマである「上を目指す」について。

僕たちは学校に入るとランク分けをされて、上を目指さないといけない状況に陥ります。上を目指さないまでも最低限の基準以上をキープしていないと落ちこぼれという乳幼児の足元に落ちている離乳食や米粒のような扱いを受けます。

子供の親は、そうなってしまっては大変とばかりにムキになって子供を叱ったりもします。

それは社会に出ても同じような構造になっていて、ある一定水準の業務が出来なければ約束していた給料をもらえなかったり、職場から追い出されてしまうのです。

もし僕がどこかに所属していて、このブログを担当していたとしたらとっくにポイ捨てされていたことでしょう。

この世の中にはポイ捨てされてしまった人たちが輝く場所がたくさんあります。

それはたぶんその人たちにとって一番居心地のいい場所と遭遇したからでしょう。

以前、東京出張をした際に鼻くそのような種の記念碑をみて、書いた記憶がありますが、僕たちは、たぶんひとりひとりが何かの種なんだと思います。

作物を育てるには、それにあった土壌や手入れが必要な訳ですが、人間はその国々、地域性などによって半ば強制的に育てられてしまいます。

芋もきゅうりもナスもズッキーニもトマトもピーマンも、とにかくこうあるべきだというひとつのルールに沿って育てられていくのです。

そうするとそれに合わないモノが出てくるのは当然のことで、育たなかったり、腐ってしまいます。

ここから本題に入るのですが、そういった育たなかったり、腐ったりしたモノはまだ良い方で、一番厄介なのは、なんとかしようと努力をしてしまうことです。

とにかく自分が努力すれば出来るはずだと思い込むのです。

僕は高校・大学とスポーツクラブに所属していたので、努力をして実力をつけることの大切さやそれによって得られる喜びというものは理解しているつもりです。

ただ、もしその当時に今の考え方の僕が戻ったとしたら、たぶんもっと実力も喜びもUPしていたと断言できます。

嫌々練習していた時間を全て取り払い、その時間をもっと有意義なことに転換させ、毎日をもっと楽しく過せているはずです。

それは自分に合う土壌と手入れを理解していることだと思います。

上を目指すという言葉はとても立派に聞えますが、そもそも上も下もありません。

僕は関西、もしかすると日本で一番多く、女性に対して性感マッサージの施術をしている現役なのかも知れません。

性感マッサージ師を目指す人からみると上のほうにいることになるのかも知れませんが、そんなことはどうでもよくて、今の自分自身が性感マッサージ師なら性感マッサージ師として楽しめているのかが重要です。

プチトマトが大きなトマトを目指すようなもので(ちょっと違うかな)、プチトマトなりの存在意義を把握することが大事だと思います。

今日も長々と書いてきてしまいましたが、結論として何が言いたかったかというと、ブログを更新できていないのは決して怠けていたのではなく、ちゃんとした理由があるんですよってことです。

といった、苦し紛れの滅茶苦茶な言い訳をしようと思ったのではなく、今、上を目指す、あるいは現状をなんとかキープしようと必死になって努力しているひとがいたら、ちょっと一休みしてもう一度自分の時間を見つめなおしていただきたいのです。

もしかするとあなたが今一番大切だと思っていることは、一年後の自分からみたらそれほど大切なことではないかも知れません。

営業成績を上げる、成績を上げる、出場した大会の順位を上げる、年収を上げる、転職して会社のランクを上げる、肩書きを上げる、とにかく何かを今の状況よりも上にしようとする。

今の状況を楽しみながら生きていれば、それらは自然と手に入るか、ムキになって努力するといった辛い時間がなくなることでしょう。




300字小説 第208回
=========================
『哲学』

零次さんは、一時間程度、自分の哲学のようなものを話し続けた。

出張ホストについての話は、システムの簡単な説明だけで終わり、心構えや決まりごと、罰則のようなものはなく、自分が楽しくなるようにすればいいとだけ教えられた。

セックスは禁止だとホームページに書かれているが、守る必要は無いと言われた。

連絡は本人の携帯番号とメールアドレスがプロフィール欄に掲載されていて、直接来るようになっている。金銭のやり取りも各自がすることになっていて、零次さんに紹介料などを支払うこともない。

零次さんの収益源は、サイトからの広告収入と客が気にいったホストを応援するためにバラを購入することで得られるもののふたつが主なようだ。
=========================

イメージ 19

↑このページのトップヘ