サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2014年06月

少し前にニュースで卒業してから起業家になるという人が減ったということを知りました。

それについてもっと若者は冒険をするべきだなどとは思っていませんが、よりリスクの少ない道を選択する人が増える時代なんだなと認識しました。

ご存知の方も多いと思いますが、僕は今競馬ブログを立ち上げています。

テレビでよく観るGⅠレースなどがあるJRA(中央競馬)ではなく、1等賞金10万円というレースがほとんどの馬主さんも大変だなっていつも思う地方競馬というものについてのブログです。

本気でやってます。

あ~楽しかった~~

で、終わるのではなく本気で収入源のひとつとして確立させようと思っています。

それについてはブログを見ていただければいいと思うのですが、今回の記事で僕が言いたいのは、競馬も人生もよく似ているということです。

地方競馬の場合は、能力差のある馬が同じレースで走ることがあるので、断トツの1番人気の馬が1着になることはよくあります。

たぶん4割から6割ぐらいは1番人気の馬が2着以内に入っていると思うので、大きな損失をしないでおこうと思えば毎回1番人気の馬を絡めた馬券を買えばいいのです。

人気があるということは、それだけ配当(的中したときに払い戻されるお金)が低いのですが、安定していることは間違いありません。

大きな失敗をすることもなければ大きな成功もありません。

結婚をするときに相手を選ぶ条件として、大抵の人は1番人気を選ぶことでしょう。それが当たり前のことだと思います。

わざわざ苦労して万馬券を狙う人はよほど献身的な性格の持ち主か、変態ではないでしょうか。

人生とギャンブルとを一緒にすること自体間違っていると思う人もいるかも知れませんが、そういう人は一度競馬をやってみるといいです。

自分の性格やこれまでの生き様のようなものがまざまざと結果に反映されます。

暗い話をしようと思っているわけではないということを前提としてここから読んでいただきたいのですが、僕は母子家庭で育てられてきて、これまで何人もこの人がこれから父親だと母親から紹介されてきた過去があります。

それについてはそういうものなんだと思っていて、なんとも思っていないのですが、最後に父親のような存在だった人は大晦日に公園で首吊り自殺をしました。

年末にあった競艇で最後の賭けにでて、外したようです。

彼の生き方について僕がどうこういうつもりはまったくなく、今にして思うと自分で全て選択してきたんだなと感じています。

一度きりの人生なんだからもっと破天荒に生きるほうが楽しいよって言いたい訳でもありません。

価値観はいろいろだということを知ることと、自分が選んだ道について後悔することなく自信を持って毎日をすごして欲しい。

と、いうようなことを自分に言い聞かせながら明日も競馬予想に励もうと思います。


300字小説 第207回
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『常識とルール』

「いきなりドキッとしたかも知れんけど、そのドキッとすること自体が、おかしいと思うねん。

チワワはみんな同じ顔やなとか、キリンはみんな同じ顔やなとか言っても、誰もドキッとせんやろ。それが当たり前やと誰もが認めているからやねん。

人権尊重なんていうけど、そういうことを訴えているもんに限って、気づかんうちに差別しているのかも知れん。そう思わんか」

僕は、零次さんが何を言っているのか、よくわからなかった。

「常識やルールなんてなんの意味もない。常識やルールというものは多数の人間に都合のいいように作られただけで、そこに属さない人にとっては、邪魔にしかならんということ。それを知ってるほうが、何かにつけて楽になる」
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小樽でウロウロし、何とか時間をつぶしたのですが、次の札幌のホテルにはチェックインの午後3時よりも1時間も早く到着してしまいました。

フロントで精算を済ますと部屋の用意ができているということですんなりと通してもらえてとても助かりました。

さっそく札幌事務所の開設です。

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 近くに僕のお気に入りのセイコーマート(コンビニ)があったので、夜食兼晩酌セットを購入。ワインの種類がびっくりするほど多かったです。
 
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この日は「よさこいソーラン祭」の最終日でした。午後6時からのすすきの懇親会まで少し時間があったので、観覧できなくもなかったのですが、小樽で歩きすぎたので結局懇親会に合わせて地下鉄に乗りました。

中島公園では、出演者が反省会をしているようでした。
 
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今回の北海道出張では、前回東京のソバ三昧のようにアスパラガス三昧をしようと考えていて、頭の中には満点青空レストランの宮川大輔になりきってアスパラをくちいっぱいにほおばってニコニコしている自分がいました。 

懇親会場となる店のすぐ隣の居酒屋の看板です。白アスパラの焼いたのが艶(なまめ)かしいです。

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 今回の懇親会では、30代後半の男性がひとりだけということで、初対面のおっさん二人が3時間も差し向かいで話し込むというなんとも不思議な体験となりました。

でもお互いにとってとても有意義で貴重な時間だったように思います。女性との出会いもこういった出会いも、とにかくこの仕事をしていることの恩恵だと感じます。

参加していただいたSさんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

翌朝、朝食がついているということで1階の元レストラン(今は営業していないようです)に行きました。トイレットペーパーは地球環境保護のために最後まで使い切るということに協力してくださいといった主義のようですが、なぜか飲み物やスープを入れるために紙コップを使っていました。

不思議なバランスです。

パンが3種類と日替わりスープとオレンジジュース、コーヒー、紅茶というメニューのバイキングで簡単な朝食でした。

ゆで卵はこだわりのまったくない普通のゆで卵です。それでもひとつ夜食用にまた窃盗を働きました。

ちなみに小樽のホテルの朝食は、一階にあるお寿司屋さんで煮魚のついた和食でした。とてもおいしかったです。写真を撮ろうとカメラを持っていったのですが、充電の為にバッテリーを外していたので撮影できませんでした。
 
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ホテルを出ると目の前に小さな川があり、大きな鯉がたくさんいました。
 
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6月だというのになぜか紅葉まで鑑賞できました。

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 この川は錦鯉にこだわってなんとか賞というものを受賞した過去があるようです。アバウトな情報で誠にすみません。

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僕の宿泊している最寄駅の中島公園駅から札幌駅までは歩いて30分ぐらいです。途中、すすきの駅、大通駅などがあります。

アスパラ農場に行くことはあきらめて、すすきの辺りで専門店のようなものがないか探索することにしました。

アスパラアスパラと呪文のように唱えながらテクテク歩いていると神社が突然現れました。ばんばん車が通る道の角にある神社というのをあまり見たことがなかったので、思わずシャッターを押しました。

安産にきくみたいです。豊川稲荷札幌別院というところです。
 
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すすきのの歓楽街を越えて少し歩くと狸小路という商店街がありました。東西に結構長い商店街のようで、中のお店を見物することにしました。

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時刻は午後2時40分、日付は1日遅れの8日です。(本当は9日) 
 
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 自然食品を扱うスーパーのようなのがあったので、さっそくアスパラ呪文を唱えながら入店。グリーンアスパラがありましたが、期待していた白や紫はありませんでした。

ただ、併設していた飲食店街が変わっていたのでお邪魔しました。食事をするためのテーブル席が10卓ほどならべられていて、その周りに文化祭の模擬店のような店が並んでいました。

またまたアスパラという4文字がどこかの店のメニューにないか入念にチェックしたところ、惣菜屋さんのような店にかろうじてアスパラ入りのおかずを発見することが出来ました。
 
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各店のいちおしメニューです。この日は生ビール100円の日でした。
 
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注文したのは500円で3品(ソーセージ、サラダ、チーズ)のおつまみがつくグラスワインセットです。学祭の模擬店よりも安いかも。追加でアスパラ入りの海鮮炒めとアスパラ入りのグラタンを購入。

どちらも200円なので、総額900円となりました。
 
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海鮮炒めのグリーンアスパラ君です。ちょっと痩せています。 
 
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グラタンのグリーンアスパラ君。たぶん次のサラダのアスパラ君も皆兄弟だと思います。 
 
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今は詰め将棋にはまっています。
 
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のんびりと食べてたら、次々と店じまいが始まりました。午後5時からの開店のために休憩をするようです。詰め将棋もほどほどに食器をお店に返して出ることにしました。

入り口はこんな感じです。 
 
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すぐ横には場外馬券売り場が。
 
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入り口にある居酒屋さんの看板が妙に気になります。青いビールは本当にあるのでしょうか。小樽の青いハイボールとただならぬ関係があるのかも。

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狸小路6というのを抜けると一気につくりが粗末になった「7」が現れました。 
 
 
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日本語を完全排除したインドネシアの居酒屋さんが印象的です。今回の札幌ではかなり街を歩き回ったのですが、日本にいるというよりも外国(台湾)にいるような気がしました。

看板は日本語なのにどうしてそんな気持ちになったのか。またふとした時に理由を思いつくかもしれません。

こんな書き方をするとさぞいろんな国を体験しているんだなと思われるかも知れませんが、外国といえば台湾とバリしか知りませんので一応報告しておきます。
 
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うすっぺらい縦型信号機です。大雪対策なのかどうかはわかりませんが、札幌の信号はどれも縦型でした。
 
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一杯のワインで調子よくなりながら歩いていると僕の呪文が届いたのか、目の前に看板が!
 
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午後5時のオープンまでまだ2時間もあったので、またブラブラと散策。大通公園には平日の午後にも関わらず結構たくさんの人が和んでいらっしゃいました。

左下の白い服の男性はテナーサックスで夜のムードを振りまいていました。不思議な情景です。 
 
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北海道に来てから雨が続いていたので、久しぶりの青空に気分も晴れやかです。絵に描いたような空でした。
 
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商店街のみやげもの屋の前には中国人観光客が大勢いました。白い恋人の紙袋を持つ男性には笑顔が。
 
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あてもなくただ時間を過すだけの散歩は結構疲れましたが、なんとか午後5時に。

それほどお腹もすいてなかったのですが、念願のお店へ。

ちがった。

念願のアスパラ料理を!
 
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開店と同時に入ったので、僕が一番でした。店内は10人ほど座れるカウンター席と2・3のテーブル席がありました。(奥にもテーブル席があったのかも知れません。2階もあるようです)

カウンターの前にはガラスケースに入った新鮮そうな魚介類があり、お寿司も握ってくれるようでしたが、今回の目的はアスパラちゃんなので、眼もくれずにとりあえずのビールとホワイトアスパラのお浸しと天ぷらを注文。

削りかつおと梅肉が添えられたおひたしです。

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もち麩とグリーンアスパラの天ぷらです。カレー塩でいただきました。アスパラは甘みがあってホクホクした食感が楽しめました。
 
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さっきの3兄弟の4倍ぐらいはある僕が想像していたアスパラ君です。 

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カウンターの一番奥の席に案内されていて、こんな感じでもくもくと食べていました。 

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海老とマッシュルームのアヒージョです。メニューに写真があったのですが、想像の半分ぐらいの大きさです。

皿の直径は約10センチかな。ちなみにアヒージョとはニンニク風味という意味だそうで、オリーブオイルとニンニクで煮込んだものでした。
 
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最後に地元産のしいたけを焼いてもらいました。
 
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生ビール2杯とハイボールでお腹が破裂しそうです。 
 
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と、いいながらこれだけだとブログの記事としては寂しいかも知れないと思い、時間つぶしにウロウロしていたときに気になっていた昭和41年創業のラーメン屋さんに。

僕のお腹はすでに狸のようになっています。
 
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店内のカウンターには調理係の男性が2人とホールにおばちゃんがいました。

札幌と言えばやはり味噌かコーンバターかなと思いましたが、昔ながらのラーメンというネーミングが気にいったので、それを注文することに。

大きな麩がおいしかったです。スープは甘みのある醤油ベースでした。

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もうなにも食べれません。
 
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小樽の控えめな看板とは対照的に札幌の看板は思いっきり主張していました。この雰囲気が台湾に似ているのかもしれません。 
 
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今回の北海道旅日記はこれで終了です。

北海道でお世話になった皆さんに改めて感謝したいと思います。

ありがとうございました。

※番外編として門別競馬場にいったときの模様を記事にしていますので、もし興味があればご覧ください。


おまけ

お土産で買った紫アスパラを天ぷらにしてみました。熱を入れると緑になりました~~。

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300字小説 第206回
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『進化』

「犬でも猫でもトラでもライオンでもだいたい同じような顔をしてるやろ。そやのに人間だけはいろんな顔がある。

ヒラメみたいな顔をしているやつもおれば、ねずみみたいなやつもおるし、カメレオンみたいなのから、リスみたいなかわいいのんまでな。

ダウン症の人らはみんなだいだい同じような顔をしてる。たぶんあれが普通やと思う。今世界を支配してる人間というのは、染色体がひとつ多い奇形やと考えてもおかしないやろ」

あらためて考えたこともなかったが、確かにそう言われれば、サルから進化したというわりには、いろんな顔の人がいることは間違いない。

ただ、それが真実だとしても一体何になるのだろう。零次さんは視線を僕に移して続けた。
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ホテルのチェックアウトが10時で、とりあえず雨の中小樽駅のコインロッカーに大きいほうの荷物を預けて周辺を散策することにしました。

一見、学校のようですが小樽駅です。

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小樽駅からまっすぐ南に20分ほど歩くと小樽港にぶち当たります。

写真は途中にある鉄道跡でございます。
 
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 さすがに北海道!って感じで、デリバリーはバイクではなく車みたいです。
 
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後日、札幌でも見かけたスリラーカラオケです。人気チェーン店なのかも知れません。ひとり牛丼とかひとり焼き肉とかは全然平気なのですが、ひとりカラオケはなぜかこっぱずかしいので出来ませんでした。

九州出張のときは挑戦してみようかな。
 
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小樽港の手前には超有名な運河がありました。人力車や自転車で引くチャリ車がたくさん並んでいました。結構利用される方も多かったです。
 
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 とりあえず南へ南へとまっすぐいくと突き当たりにこんな風景が開けてきました。かもめが気持ちよさげに飛んでいました。

突堤に建築されている倉庫はどれも昭和の高度成長期にいそがしく活躍していたのではないかと思う風格が漂っていました。
 
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 対照的に小樽の合同庁舎の洗練されたデザインが浮いて見えました。
 
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 運河でくつろがれている鴨さんです。

と、断定するのもどうかなと思ったので、ちょこっと調べてみるとオオセグロカモメというのに似ていることが判明しました。

たぶん鴨かかもめだと思います。
 
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港から運河に戻り、気の向くままに歩いていると今でも使用されているのかどうかも怪しい建物が眼に飛び込んできました。規則的に作られてた外階段や扉の赤茶けた錆がとても印象に残りました。
 
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 彼らは、友達だそうです!
 
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 運河の東の端までいくと運河公園というのがあり、小雨が降る中家族連れやスケートボードの練習をする中学生などがいました。公園に隣接した昔からある保存建築物は休憩所として利用されていました。

東端まで行って、初めて運河の見所は西カモシレナイと思い立ち、逆方向にまた進みました。

この運河の周辺はとくに歴史的建造物を大切にしているようで、建物の前に観光客向けに説明する為の看板が設置されている光景をよく見ました。

下の建物は、現在借り主を募集しているようです。(右下の紫のが説明書き)
 
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びっくりドンキーまですっぽりと建造物内に収まっていました。
 
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その横には、小樽の地ビール工場のようなものがあって、無料で見学が出来るみたいです。

店先で出来立てのビールを販売していたので、 一番飲みやすそうなのを注文しました。売り子の女性にアスパラガスのおいしい店がこの辺にないかどうかを尋ねたのですが、首をかしげるだけでした。
 
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 ひとくち飲んだところで急に雨が降り出したので、残りを一気に飲み干してその場を退散しました。もう2・3軒先に石原裕次郎記念館みたいなのがあったようですが、石原裕次郎の文字は見当たらなくて「面白写真館」という看板があるだけだったので、見落としてしまいました。

運河から駅に向かう途中に昨日ちょこっと寄り道したなんとかロードという商店街に寄ってみるといかにも昭和って感じの店を発見。

「ぱんじゅう」専門店のようです。

歯の抜けた創業者の写真がとても印象的です。

ところでぱんじゅうですが、今だに意味がわかりません……。
 
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北海道には半袖しか持って行っていなかったので、この日は結構寒かったです。
 
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ぱんじゅう店の中に入ると歯の抜けた創業者と同じたたずまいの主人がひとりいました。

「土産用に10個ずつまとめてしまったもんで、余ってるのは3個しかないけどどうします」と東京弁で話しかけられました。東京のおでん屋の親父さんとちょびっとだけかぶりました。

じゃあ3個でいいですとお願いしていただいたのがこれです。
 
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店を出て少し歩くと僕の為に用意してくれていたかのように椅子とテーブルが置いてありました。
 
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 ほぼ回転焼きです。
 
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 札幌のホテルのチェックインまでまだ3時間以上もあったので、とりあえず小樽駅の待合室で時間をつぶそうと思い、土産物屋でじゃがいもを原料にしたおかしなら日本で1・2を争うといわれる「じゃがポックル」を買いました。

水色の気持ち悪いのは、塩味テイストのハイボールです。

あまりに気持ちが悪かったので、思わず買ってしまいました。飲んでみるとウィスキーの風味はほとんどなく甘みと少しだけ塩かな?という味が口の中に広がりました。

オホーツク感はなかったです。(もともとオホーツク感自体持っていませんが……)
 
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次回は、札幌「アスパラガス編」となります。 
 
300字小説 第205回
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『呼び名』

零次さんは奥から一枚の紙を持って来て、僕の目の前に座った。その紙を眺めながら独り言のようにつぶやいている内容を聞くと、僕のプロフィールだということがわかった。

「高木アゲハくんだね。アゲちゃんでいいよね」

高木アゲハという名前は考えて決めたが、他人からどう呼ばれたいかなどと考えたことがなかった。

初対面の相手からいきなり親しく呼ばれたが、嫌な気分にはならなかった。

零次さんは、そのまましばらくプロフィールを眺めていた。僕には、その間の沈黙がとても長く感じた。十秒かもしれないし、一分かもしれない。その沈黙を破ったのが、ダウン症の人の質問だった。

最初から答えなど求めていなかったかのように続けて話し出した。
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平成26年6月7日、午前11時過ぎ。谷町9丁目を通る千日前通りの街路樹に優しい雨が降り注いでいました。

僕は、歩いて10分もかからない場所にある関空行きのリムジンバスの停留所に向かっています。

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前日にバスの出発時刻を調べていたにも関わらず、30分おきに出るバスを15分待つことになりました。時間に関してあまり執着しないせいかも知れません。

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定刻どおり50分後に関西国際空港に到着しました。思った以上に閑散としています。

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僕の利用するピーチ航空は第2ターミナルというところにあり、リムジンバスが到着した第1ターミナルから無料の送迎バスで5分ほど揺られて到着しました。

待合所は結構ゆったりとしていたため、レストランに入らずに売店でいつもの出発セットを購入し、くつろぐことに。

ジャガビー、柿の葉ずし、ビールに日本酒です。右下にある白いものは僕のふともも。

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僕の前髪も彼女のような感じです。

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広い発着場にはピーチの飛行機がゆったりと占領しています。

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ポテトの塩辛さとお寿司の酸味が口に残っていたので、甘~いチョコを購入。アポロチョコは小学校の遠足以来かもしれません。お供の本は、アガサ・クリスティーです。

あと写真には写っていませんが、横に白ワインがあります。ニュージーランド産の白ワインでしたがフルーティーでおいしかったです。帰りの便では赤をいただきました。500円の価値はあると思います。

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新千歳空港に到着して頭の上の荷物を取り出そうと立ち上がって何気に座っていた椅子を見るとなんとシートが破れているではないですか……。

と、思ってよく見たらお尻の下にアポロチョコが入り込んでいたようで、ぐにぐにと押しつぶしていました。

白いズボンにどれだけのチョコが張り付いているのかとても気になりましたが、そのままホテルに向かいました。

ホテルでパチリ!

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股にチョコを挟んで歩いているなどと思わないでしょうから悠然と出口へ。

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札幌までの電車はJRのエアポートライナーです。たぶんシートにはほんのり甘い香りが残されているはずです。
 
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海沿いを通るルートのようで、少し曇りがちで海の色も物悲しい感じでしたが、一応パチリ!

ガラスの汚れに焦点が合ってしまったようで、3枚ほど撮影した中で一番ましなのを掲載しました~。
 
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初日は札幌ではなく小樽でした。時代を感じさせるホームです。
 
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駅名の看板の向こうに石原裕次郎が。そういえば僕が昔店をやっていたころによく来ていたヤクザの親分に裕次郎の若いときに似てるって言われていました。20年前はそんな雰囲気があったのかも知れません。

今はまったく影も形も残っていないただのおっさんになっていますが……。
 
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谷9(谷町9丁目駅)にも貴久ホームを作りたいです。

嘘です。
 
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小樽はガラスの工芸品が有名なのか、駅舎にはガラスランプが飾られていました。
 
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なんだったっけ。なんとかロードだったかも知れない商店街です。ホテルの近くにあったので一応撮影しました。
 
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予想よりも雨が降らなくてなんとか無事にホテルに到着。さっそく小樽事務所を開設しました。これから5泊するわけですが、いい経験が出来たらと思います。
 
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300字小説 第204回
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『黄色い薔薇』

自分も現役出張ホストだと、零次さんのプロフィールに書かれていたので、僕は、茶髪で色が黒く、金のネックレスを太い首に巻いて必要以上に歯の白い男を想像していた。

しかし、僕のイメージとはかけ離れ、昼時に出来る立ち食いそば屋の行列に並んでいそうな会社員のようだった。

高木君? と、質問され、僕がハイとうなづくと、目の前にあるパーテーションの裏に案内してくれた。

そこには、四人がけの白いミーティングテーブルが置いてあり、その上に黄色いバラの造花が飾られていた。

テーブルの大きさに不釣合いなほどの大量のバラだった。壁にはなにも飾られておらず、匂いのないバラが部屋の無機質さをより強く印象付ける役割を果たしていた。
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