サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2014年05月

いろいろとやることが多くて、気づいたらあと10日ほどに迫ってきた北海道出張ですが、僕の告知の仕方がよくなくてというかほとんど告知をしていないせいで、今のところ空きはまだまだありますので時間が合う方はこの機会に是非ご利用ください。

施術や懇親会のほか、個別コンサルティング(性感マッサージ師としてなるために必要な知識など)も受け付けています。

コンサルティング料金については、「前田貴久になるための方法」というレポートの最後に記載していますので、以下より確認してください。


それでは春(?)の北海道でお目にかかりましょう!!


6月7日(土)~6月12日(木)

6月7日(土) 予約済み
6月8日(日) 懇親会 申し込み可能(残り3名)
6月9日(月) 予約可能
6月10日(火)予約可能
6月11日(水)予約可能
6月12日(木)予約可能

施術費用
2時間12000円(ホテル代別途必要)
延長30分3000円
※道内であれば対応します。札幌市内は、出張費無料です。

懇親会
日時:6月8日(日)午後6時から
場所:札幌すすきの周辺の飲食店
参加費用:8000円(3時間飲み放題付)
※参加していただいたかたにはもれなく「集客の書」(非売品)をプレゼントいたします。

お問い合わせ・予約は直接メールでお願いします。
gmailが届くように受信設定をお願いします。


300字小説 第203回
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『地下』

中に入ると節電をしているせいなのか建物内は薄暗く、冷んやりとしていて、浮き出た汗がまた体内に戻っていくように感じた。

辺りを見回してみるとすぐ右手に階段があることに気づいた。

零次さんから、事務所には部屋番号も表札もないので、階段を下りて右手のドアをノックすればいいと教えられていた。

地下には扉が三つしかなく、階段の右手にはひとつしかなかったので、迷わずノックすることができた。

ドアを開けて姿を見せたのは、普通の会社員のような印象の男で、黒いスーツに地味な紺色のネクタイをしていた。

年は四十代半ばだろうか。室内はパーテーションで区切られていて奥まで見えなかったが、中にはその男しかいないと気配でわかった。
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夫の浮気が発端となり、施術予約をされる女性は少なくありません。

とくに一般女性との不倫よりも風俗を利用したことが原因となっているときに多いようです。

先日もそんな女性が来られました。

彼女は、夫との離婚まで真剣に考えたようですが、長年連れ添ってきた相手なので出来ることなら気持ちを納めてやり直したいという思いから、決心されたようです。

風俗を利用されたことに対する仕返しというよりも夫の気持ちを理解しようという意識が強いような気がします。

やり直していくに当たっての条件としては、夫の財布を締め付けることなどによる行動の監視を条件にすると仰っていました。

二人が納得してそう決めるのであれば、僕がとやかくいうこともありませんが、ふとその夫が檻の中の動物とかぶりました。

僕がその立場になったのであれば、厩務員や見物客がいないところを見計らって、自然の大地で暴れまわろうとするでしょう。

いつまでも男性として夫として父親として魅力的な存在であって欲しいと願うのであれば、囲いや鎖はなるべく外すべきです。

夫の浮気を推奨しているわけではありませんが、逆にストレスをかけないほうが変な行動を起こしたり、病気になることを防止できると考えるのは間違いなのでしょうか。

いつも言っていますが、夫の浮気がどうこうと考えるよりも自分が一番楽しいと思える状況になるためにはどうするべきかということを優先するべきだと思います。

夫に鎖をつけると同時に自分の足にその鎖をつなぐこととなっているということを忘れないでください。

300字小説 第202回
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『誘い』

運営者とホストが会うことは、ほとんどないということだったが、零次さんから僕に、一度会いに来ないかという誘いがあった。

断る理由がなかったので、講義が午前中で終わる水曜日に、京都から零次さんの事務所がある梅田まで行くと約束した。

今日がその日だ。

大阪駅北側のヨドバシカメラを通り過ぎて、少し行くと雑居ビルが並んでいた。その一角に、昭和を感じさせるレトロなビルあり、事務所は地下にあった。

周りを見渡してもそれらしい木が無いにも関わらず、蝉の声がたくさん鳴り響いていた。

梅田のこの辺りは新しい建物や改築などで急速に街の様相が変化していたが、零次さんのビルの周りだけ、ある瞬間から時間が止まっているように感じた。
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男性に質問ですが、あなたの息子さんは普段右ですか、それとも左ですか。

政治思想が右か左かと質問しているわけではなく、タイトル通りたまに言うことを聞かなくなるほうの息子さんです。

パンツ、とくにブリーフをはいているだけならそれほど気になりませんが、トランクスやズボンを履くとどうしてもどちらかに納めないと気持ちも落ち着かなくなってしまいます。

たぶん今日は右で、気分によっては左にしようっていう人はいないはずで、いつもどちらかに納めてそれがスタンダードになっているはずです。

右に入れているほうが、左脳を刺激して事務的な作業をする場合に効率がアップします!

などと、もっともらしそうな話をしようと思ったのではなくて、もともと日本人はパンツやズボンなどを履いていたわけではなく、ふんどしや着物を着用していて右や左に無理に息子を動かさなくても良かったわけです。

着用するものだけでなく、住居にしても四季に応じて対応させるために構造や形を考えていて、自然を受け入れ、共存する民族だったような気がします。

それが明治維新からなのか、敗戦からなのかはわかりませんが、どうも状況を無視して強引に自分たちの快適さを求めるようになりました。

ここからが本題なのですが、そういった衣食住だけではなく男女の関係や親子関係などについてもなんとなく強引で、不自然なような気がするのです。

恋愛して結婚するのが当たり前のように感じていますが、これもパンツと同じで、日本人にとっては異文化の風習だと言えます。

3組に1組が離婚しているという現実にもっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。

一夫多妻制を薦めたい訳ではないですが、経済的にゆとりがあって包容力がある男性、または女性なら複数のパートナーを持ったとしても道徳的にも倫理的にも問題は無いという考えがあってもいいような気がします。

結婚という制度をなくしてしまえば、母子家庭や父子家庭の問題などもなくなります。

一人の人と永遠の愛を育みながら、添い遂げる。

響きはとてもいい言葉かも知れませんが、現実問題として無理があるように感じるのは僕だけなんでしょうか。

300字小説 第201回
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『零次』

「ダウン症の人いてるやろ。あれが本当の人間やと思うんやけど、アゲちゃんはどう思う」

零次さんが、突然口を開いた。

パソコンからプリントアウトされた僕のプロフィールを眺めながら、しばらく沈黙が続いていたが、視線を僕に向けることもなく、予想もしない質問をしてきたのだ。

プロフィールといっても、ホームページに用意されたフォームの記入欄に入力しただけのものだ。別に嘘でも構わないと解釈できる但し書きが、フォーム記入の注意点として添えられていた。

零次さんは、出張ホストを斡旋するサイト、ラブリーを運営していた。

出張ホストを募集するページに希望者がプロフィールを入力し、零次さんからの連絡を待つシステムとなっている。
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最近、年のせいなのかどうかはわかりませんが、よく食べ物を落とすことがあります。

今も、ワインを飲みながらセブンイレブンで買ったカリカリトリプルチーズ(おすすめ!)を床に落としてしまいました。フローリングの上ならまだしも、僕のいるところは事務所なので土足で歩き回っている床の上となります。

誰もいないので、3秒ルールを適用する必要も無く、平然と拾って食べたのはいうまでもありません。(こんなことを書いてると依頼者が減るかも知れませんね)

それはそうと、3秒ルールって何?っていう人がいるかも知れませんので、念のために説明しておくと、とにかく食べ物を地面に落としても3秒以内に拾って食べればセーフっていうルールです。

4秒を過ぎると地上のバクテリアや有害な菌に侵食されてしまうのかも知れません。

まあとにかく僕たちが子供の頃は、ものを粗末にしないというのが周知のルールだったので、そういった状況から必然的に3秒ルールが生まれたのかも知れません。

その反面、仮面ライダースナックの中のカードだけが抜かれて、中身だけが無造作に捨てられていたこともありましたが、それ以外はご飯粒ひとつでも残すことに罪悪感を抱くように教育されていたと思います。

と、

いつものように長々と前置きをしてしまいましたが、今日の記事は、食べ物を大切にしましょう!って言いたいわけではありません。

過去の嫌な出来事なども地面に落ちた食べ物と同じように「ふ~ふ~」って、埃やゴミなどを吹き飛ばして、何事も無かったかのように食べてしまえばいいってことを伝えたいのです。

あの時、あ~していれば、こ~なっていて、今の自分よりももっといい生活が送れていたはずだ!

なんて考える人は、僕の想像以上に多いようで、過去のことを思い悩むあまりに現在の生活に支障が出ている場合があります。

カウンセラーによっては、過去のトラウマなどを解消しなければ前に進めないなどということで、わざわざつらい過去を蘇らせる方法で、クライアントを導こうとしていたりもしますが、そんなことは食べ物を落とした理由を良く考え直せ!って、言っている事と同じで、意味があるとは思えません。

過去は過去でしかないし、ずっと悔やむよりもそれを拾って食べてしまえばいいんです。

死なないから。

じゃあ結論としては、過去に捉われずに未来を考えていけばいいんだなって思わないでくださいね。

過去も未来もなく、今を楽しむようにしてください。

300字小説 第193回
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『ひとりメシ』

数ヶ月が経過した。夫婦の関係は表面上変わっていなかったが、二人の間にセックスがなくなった。

出産後の一ヶ月検診が終わった後、一・二度正美の方からアプローチのようなものがあったが、仕事を理由に博史は拒否をした。

正美の方も中学生と小学生の子供と生まれたばかりの赤ん坊の世話でくたくたになっていた。博史の食事を作り終えて、リビングのソファでそのまま眠っていることもよくあった。

博史は眠っている正美に毛布をかけ、おかずを温めなおし、ひとりで食卓に向かうことが多くなった。。誰にも気を遣わずに家で食事を摂ることなどほとんどなかったために博史にとってはその時間が大切なものとなった。

しかしそれも長くは続かなかった。

300字小説 第194回
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『離乳食』

悟が離乳食を食べだす頃になると博史の大切な時間はなくなった。博史の夕食に合わせて悟に食事を与えるようになったからだ。

正美としては悟の面倒や元気な姿を博史に見てもらいながら、その日の出来事を話せたらという考えがあったのかもしれない。

しかし博史にしてみれば、くつろげる時間が無くなったという気持ちしか湧いてこなかった。嫌がらせをされているのかと思ったこともあった。

休日の水曜日はさらに博史を疲れさせる。平日の休みということで、どこに行っても空いているのはいいのだが、いろんな所に連れまわされる。

正美にとっても唯一の休暇なのだからと、彼女の希望に従って行動するのだが、その日は仕事以上にぐったりしてしまう。

300字小説 第195回
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『六法全書』

結婚って一体なんだろう。子供の成長を見守り、妻の機嫌をとることが結婚なのか。仕事では社長や客の顔色を伺い、出勤前の鏡の前では疲れきった男の顔を確認する。

博史は生まれてから一度も自分自身と真剣に向き合ったことがなかった。その認めたくない事実を感じ始めている自分が余計にみすぼらしく感じた。

五十歳を目前にして自分のバケツの水はもう表面張力を起こす段階にきているような気がした。溢れ出すのならそれを黙って見守っていこう。

溢れることが当たり前だと思えるようになったら、バケツを捨ててしまえばいい。六法全書にバケツを持つ義務について一行も書かれていないのだから。

自分を優先することが一番大切なことかも知れない。

自分に優しく出来ないものが、他人に優しくできないのは当たり前かも知れない。もっと自分勝手に生きて、好きなことをやってみよう。博史の新しいルールはこの時生まれた。
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※博史編は、これで終了とさせていただきます。次回は、201話より300話までの予定で、「アゲハ編」をスタートします。よろしくお願いします。

今の夫と死ぬまで添い遂げたいという女性が、施術予約をされたことがあります。

彼女は、二度ほど施術をされてそのすぐ後に、肉体的な欲求を満たしてくれるパートナーが見つかったので、施術は卒業しますと報告してくださいました。

そのパートナーとは別に精神的に繋がることができる男性が他にいるそうです。

世間一般の固定観念からすると、なんと常識の無い女なんだ!と思われるかも知れませんが、本人が選択して、夫にも迷惑をかけていないのであれば、他人がとやかくいう問題でもないように思います。

その他にも、二十代の独身女性の話で、彼氏と尊敬できる年上の既婚者と相談に乗ってくれる比較的年の近い男性の三人が回りにいるという話を聞きました。

彼女の口から「枠」という言葉が出て来ました。彼氏枠、尊敬できる人枠、お兄さん枠など、自分の中にいろんな枠を作って、男性たちを区別しているのかも知れません。

そんな話を聞いていて、頭に浮かんだのは栄養についてでした。

人間はバランスよく栄養をとらないといけないという定説がありますが、異性についても一人に絞るのではなく、様々なタイプが自己を形成する為に必要になることがあるのかなと思ったのです。

僕は、前から人間は単に猿から進化したのではなく、様々な生物から進化してきたと考えていて、魚から進化した人間もいれば、鳥から進化した人間もいるんだと思っています。

コアラのようにユーカリの葉っぱだけを食べて生きていける動物もいれば、雑食動物も存在しているわけで、人間はそれらの進化形だと考えれば、一人のパートナーだけで満足する人もいれば、先に紹介したようにいろんなタイプの人と関わることが、自分にとって必要だという人がいてもおかしくないと思うわけです。

人間はこうでなければならないなどと、人間をひとくくりにまとめてしまう発想が、そもそもの間違いの原因ではないでしょうか。

結婚して、夫からの栄養だけでは満足できないのであれば、他から栄養を吸収するのも全然有りだと思います。

人が生きていく上で大切なのは、水と空気と食物と同じレベルで人から受けるエネルギーも必要ではないでしょうか。

悪いエネルギーもあればいいエネルギーも存在します。

それらを見極めて自分に必要なものを吸収することが、最終的に人生を豊かなものとする秘訣なんだと思います。

300字小説 第190回
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『貧窮』

「そんなに偉そうに言うんやったら持って帰るもん持って帰ってから言うたらどうやの!」

翌月、三人目の出産を控えた正美は、博史に向かってそう言葉を吐き捨てた。二人目の綾香が誕生してから九年になる。

博史は二人で十分だったのだが、三人兄弟の末っ子として育った正美はどうしても三人目が欲しかったようだ。

会社の業績が下がる一方で、それに比例して給料も生活費ぎりぎりの水準まで下がっていたため、博史は余計に三人目を作ることを躊躇していた。

しかし正美の願いを断るわけにもいかずに最終的には同意した。夫婦喧嘩は、新婚当初の派手さはなくなっていたが、粘着度は増していた。経済的な余裕がないと心にも余裕がなくなってくる。


300字小説 第191回
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『アイロンがけ』

博史は言葉で愛情を表現することが苦手だった。家族に心配をかけたくないという思いから給料が減った理由についてもあまり正美と相談することがなかった。

夫婦なら隠し事をせずに一緒に助け合えばいいと考える正美と一家の大黒柱として心配をかけたくないという博史との考え方の違いは、シャツのボタンを掛け違うようにずれていた。

年数を重ねるごとにボタンの掛け違いはどんどん増えていった。小さなことがイライラの原因となる。

正美はいつも朝、博史のワイシャツにアイロンをあてる。博史は、出勤間際で遅刻しそうなときにアイロンをあてる姿をいつもイライラしながら見ていたが、なぜか今日に限っては、命令とも受け取れる言葉で問いかけた。

300字小説 第192回
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『禁句』

「夜のうちにやっとかれへんのんか」

正美は一瞬手が止まったが、最後までやり通してから黙って立ち上がり、早朝から回していた洗濯機のある方へ歩いていった。博史はその態度を見てさらに苛立ち、正美を追いかけて言葉を吐いた。

「聞いてるのに無視することないやろ!」

 それからは正美も妊婦に対する思いやりのなさやこれまでの博史の言動、義母との関係など溜まっていたことを一挙に吐き出した。最後の言葉が、博史の持って帰る給料に不満を持った内容だったのだ。

博史は正美のその一言を聞いた瞬間に自分がこれまで耐えてきたことがまったく無駄だったのだと理解した。勢いで言ってしまっただけだと理解しても気持ちがついてこなかったのだ。
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