サロゲートパートナー

夫婦問題や性についての悩みをサロゲートパートナー(代理恋人)が解決いたします。

2014年02月

成人した子供を持つ女性からの依頼が結構あるのですが、お話を聞いていると驚くことがあります。

それは息子の部屋に彼女が泊まることです。

僕たちの時代ではありえないことだと思うのですが、今はあまり遠慮もしないで仲良く朝を迎えるそうです。

泊まりにくる彼女もどうかと思いますが、それを許している親の気持ちが理解できません。

受け入れている方よりも送り出している方の親の方がよりわからないのです。

僕の考えが古いのでしょうか・・・。

先日聞いた話では、なんと2年も住みついているというのです。

その依頼者(息子の母親)の考えではしつけのなっていない彼女とは絶対に結婚して欲しくないということでした。

2年間も同居させているのに結婚相手は別にして欲しいという気持ちがまったくわかりません。

別にここで愚痴を言おうとしているのではなく、そういったことが当たり前の世の中になってきているのだということを知ってほしいと思って記事にしました。

ホテルを利用するとお金がかかるし、身近にいれば安心だということもあるのかも知れません。

彼らの行動だけを見ているといい加減な人間のように見えるのですが、仕事はとても立派にこなしているというのも共通していました。

普段から常識を疑えと言っている僕ではありますが、まだまだ未知の世界があってそれに対しては固定観念に縛られているのでしょう。

世間的にちゃんと生活を送って健康でいてくれればいいのかも知れませんが、やっぱり自分の娘が彼の実家に泊まりに行くことは許せそうにありません。

そこだけは普通の父親なのかも知れませんね。

300字小説 第152
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『育児ノイローゼ』

「二十四時間ずっと優の世話をしていると気が変になりそうになるねん」

「………」

「聞いてるん?」

「聞こえてるよ。電話だとゆっくり話されへんから……、帰ってから聞くから……」

優はさらに大きな声で泣いている。

「優、大丈夫か?」

「……もう、ええわ!」

突然電話が切れた。博史はかけ直すことなく携帯フォルダーに電話を戻した。

「秋山さんとこも大変ですな~」心配していて声をかけたというよりもどちらかというとうれしそうな口調で宮田が言った。

「育児で疲れているんだと思います。初めての子供やから」

「最初が肝心やから言うとこはちゃんと言うとかんとあきまへんで!」

女の扱い方についての宮田の講義が始まり会社に着くまで続いた。
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東京出張は終了いたしました。ありがとうございました。

先日、告知しました通り今年は出張を精力的にしようと考えています。

まずは東京から。

日程は以下の通りとなります。

3月1日(土)~3月6日(木)

施術・カウンセリング・コンサルティング・懇親会の費用は以下のとおりです。

施術またはカウンセリング
2時間12000円(延長30分3000円)
ホテル・場所代は別途必要です。
※出張費についてはご相談ください。

コンサルティング
1時間15000円(延長30分7500円)
※出張費についてはご相談ください。

懇親会
日時:3月1日(土)午後6時より約3時間
場所:新宿周辺の居酒屋さん
参加費:8000円
定員:7名(20歳以上の男女)
※参加していただいた方には、集客の書(非売品)を進呈いたします。
※開催場所及び入金方法はメールで連絡させていただきます。

>>質問・予約はこちらよりメールでお願いします。

※必ずgmail.comからのメールが届くように設定をお願いいたします。またURLも送る場合がありますので、URL付きのメールも受信可能にしておいてください。送信してから2日以上経過して返信が無い場合は、こちらからのメールが届かない設定になっていると思われます。その場合は、再度連絡をお願いいたします。


300字小説 第151
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『疑惑』

「何してるん」正美の冷めた声が聞こえた。

「お客さんのところに行ってたから電話に出られへんかってん。なんかあったんか」

「最初はつながってたのに、急に電源切ったのはなんでなん」

「切り忘れていたから……」

「昔は仕事中でもちゃんと出てたのに、最近は電源切ってるのはなんでやの」

正美は博史が浮気でもしているかのような口調で問いかける。

「商談中に電話に出ると客が嫌な顔をするから切っておいたほうがいいと思って……」

博史は大した用事でもないのに仕事中に電話をかけてくるからだと喉元まで出かかったが、正直に言うことは出来なかった。

優の泣き声はさらに大きく響いていたが、正美はその声が存在しないかのように会話を続けた。
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最終日の朝食はミーゴレンにしました。

今日は可愛い女性が運んで来てくれたのですが、入れ物がおもしろかったので思わず配膳を待ってもらってカメラを取りにいきました。

バトラー(サービス係)は、注文されたものを肩に乗せて片手を添えて運びます。その姿はとても絵になるのですが、今回は撮影が出来ませんでした。

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ジュースか季節のくだもののどちらかを選べるので、今回は果物にしました。ミーゴレンはやはり一昨日お世話になったお店のほうがおいしかったです。

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帰る前に斉藤さんが現れて、宿泊した感想などを少し話をしたのですが、飛行機が午前0時50分発で、ガイドの鈴木君が午後9時に迎えにくるのだが、チェックアウトの12時からどうやって時間をつぶしたらいいか悩んでいると話すとレストランのソファかテーブルを使ってもらっても構わないと言ってくれました。

シャワーも無料で浴びてもいいということでした。

写真は午前10時から予定していたマッサージをする場所です。15分の足のマッサージと60分の全身のオイルマッサージです。これはツアーに含まれているサービスで無料でした。

ここのガゼボは王様が使うような感じです。

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最初にショウガのジュースをいただきました。

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次ぎに簡単なカウンセリング用紙に記入します。

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マッサージをする場所はベッドがふたつ置かれていて、ぽっちゃりとしたにこやかな女性が迎えてくれました。

最初に紙パンツと浴衣みたいなものに着替るようにと洗面室へ誘導されました。

ここも浴室とシャワーとトイレがいったいとなっていて、噴水までありました。

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足のマッサージは、大きな器に温かいお湯がはってあり、花がたくさん浮かんでいるところに両足を漬けて、足を温めながら洗ってくれました。

その後、顔のところが穴の開いているベッドにうつ伏せになりました。穴を覗くと黄色い花弁の白い花が一輪おかれています。

チーンと仏壇の前に置いてある鈴(リン)のような音がゆっくりと間をあけて3度鳴らされました。

その音を聴いた瞬間に違う世界に移ったような錯覚を覚えました。オイルを使用したマッサージはぴったり60分間おこなわれ、最後は一度だけチーンとなって終わりです。

プロの仕事だなと感心してしまい、性感マッサージ師と名乗りながらマッサージにあまり関心を持っていなかったのですが、今回をきっかけに少し自分自身も体験をして勉強するべきだなと思いました。

その場でシャワーを浴びてもよかったのですが、オイルが体にいいということで部屋に戻ってから浴びることにしました。

帰りには温かいショウガの飲み物をいただきました。甘さが足りない人のために蜂蜜が添えられています。

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部屋に戻り、シャワーを浴びてさっぱりしたのでホテル周辺を散歩しました。昨日のお店の営業時間は午後6時~10時までの4時間だそうです。5人兄弟で協力しながら営業していて、昼間はそれぞれ仕事をしているみたいです。

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バトラーだけでなく、部屋を綺麗にする人も絵になります。

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斉藤さんにパソコンが出来る環境で時間をつぶしたいという希望を受け入れてもらって、レストランに案内されました。ゴン・ダイニングです。

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ソファでもテーブルでもどちらを利用してもらっても構わないということだったので、1番端にある2人がけのテーブルをお借りしました。コンセントも使わせてもらっています。

金持ちの社長の事務所みたいになっています。

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暑かったのでとりあえずビールを。マッサージの影響かも知れませんが、頭やおでこから汗が吹き出るように流れてきます。

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昼時だったのでサンドウィッチも注文。

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その後、ビンタンビールの小瓶を注文し、最後はグラスワインを。これは残念ながらへんな臭みのあるバリワインでした。全部で3500円ぐらいだったと思います。

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結局、12時から20時まで利用させてもらいましたが、客は誰も来なかったです。

ほとんどルームサービスを利用しているみたいで、バトラーたちが注文された品物を乗せたトレイを肩に乗せて、忙しそうに対応していました。

夜は最低限の明かりがつけられます。

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シャワーを使わせてもらう予定時間の午後8時になったので、フロントへ行くと朝マッサージをした場所へと案内してくれました。トイレは完全な屋外にあり開放的な気分で利用することができますが、隣の家のベランダから見えそうで使いませんでした。

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鈴木君が迎えにくるまであと30分となり、昨日お世話になった店に別れの挨拶をしに行きました。

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5人の兄弟ともうひとりの計6人が暇そうに店にいました。食事を食べる時間がなかったので空港で時間をつぶすためにと1品だけテイクアウトし、全員でビールを飲みました。左の人が僕を後ろに乗せてワインを買いに連れて行ってくれた人です。たぶん3男。

右の人は次男で、長野と富山の駅前のホテルで働いていたことがあるそうです。日本語は完璧でした。

東京ライオンズクラブの長男はカウンターの中で調理を手伝っていました。

サヌールにいかれたときは、是非立ち寄られるといいと思います。日本語も通じるしとにかく料理がどれもおいしかったです。あと安い!

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店からホテルに戻るとすでに鈴木君が待っていました。30分ぐらいで空港に着き、そこで握手をして別れました。

まったく帰り方がわからなかったのですが、順番に進んでいくと自然に搭乗口までいけるようになっています。

おみやげ物屋をこれでもかという感じで通らないといけない設計になっているのが、どうなんだろうって感じでしたが、それもバリらしいなと思いました。

店でテイクアウトしたものにはフォークが入ってないと思って、それに変わるものを探していたらソーセージについてくる竹串のようなものを見つけたので、食べたくなかったのですが8個入りのソーセージを注文しました。

缶のビンタンビールとともにフロアに座って食べました。

テイクアウトの蓋をあけるとスプーンを入れてくれていました。きしめんのようなものを炒めて味付けされているのですが、これもとてもおいしかったです。

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機内の席は真ん中の4人がけの1番右端の通路側で、僕の左は真ん中におじいさんを挟んで年配の女性が2人の計3人のグループでした。

僕のすぐ隣にいた女性は隣のおじいさんの靴を脱がせてスリッパをはかせたりしていろいろと世話をしていました。

飛行機が離陸し、安定した頃に照明が暗くなって寝ようとしたら隣からの音がうるさくて気になってしかたがありませんでした。

なんでそんなにうるさいのかと隣を見てみるとヘッドフォンの通常なら頭に載せる部分をあごの方にして、耳にあてるところが左右逆になっていました。

本人はそとに大きな音が漏れているとは思っていないのでしょう。

ロード・オブ・ザ・リングを観ていました。そのときに初めておばさんだと思っていた彼女が30代ぐらいだという事がわかりました。彼女は結局関西空港に着くまで夜通し、映画を観ていました。

朝食が配られるアナウンスがあって、トイレに行きました。中には歯ブラシが用意されていたので、使わせてもらいました。

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機内に入ってから配られたものを全部乗せて写真に納めました。今回はお酒を飲まなかったです。袋に入った夜食用のアンパンは持って帰ろうと思っていたのですが、CAさんに置いておいてという意味で手を出したらどうぞと勘違いされて回収されてしまいました。

朝食は今回も僕のところに来るまでに和朝食がなくなっていて、選択することが出来ませんでした。

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あっという間のバリ旅行でしたが、20年前からバリに住んでいる知人と1日過すことができて、いろいろと勉強になりました。

僕がみたバリはほんの一部でしかありませんが、日本が50年かけてきた成長を何倍もの速度で経験しているように感じました。高層ビルが立ち並ぶということはないかも知れませんが、スハルト大統領の独裁政治が民主化運動によって終焉を迎えたことにより、より貧富の差が激しくなったようです。

街中に選挙看板が目立ちましたが、立候補者のほとんどが資産家の2代目ということで、議員になることによって得られる利権が目当てのようです。億単位のお金を使っても当選すれば回収できるという構造になっていて、賄賂が当たり前の政治のようです。

賄賂は政治だけでなく警察や教育などにも普通にあり、先生が個人的に有料で補習授業を学校で行うそうですが、それに参加しない生徒はいい成績をもらえないということでした。

交通違反は警官にお金を払えば免除してもらえるし、免許証も正規のルートを経なくてもお金で簡単に発行してもらえるそうです。

こういった世界を間違っていると考えるのか、ある意味合理的だと考えるのかは人それぞれだと思いますが、これからのバリが今の日本のようにがちがちに物事を捉えるようになるのだけは避けて欲しいなと思います。

バリの人の表情が独裁政治時代のほうが優しかったという言葉が印象的でした。

またバリの人たちは収入の20%をまつりごとに使うようです。日本の七五三のようなものは月収の3倍ぐらいをかけて祝うそうで、とても家計を圧迫しているそうですが、それでも祝い事は生活と切っても切れない関係みたいです。

10年後ぐらいに行ってみるとどぶ川で魚を釣る風景も見られなくなっているかもしれませんし、まつりごとも形だけのものになっているかも知れません。

でも洪水が起きたときに人々が釣りをしていたという話を聞いて、楽天的な性格は当分は続くだろうなと確信を得ました。

日本に帰って来て、1番驚いたのは鳩です。

普段ならなにも感じない風景ですが、ここにもちゃんとした自然が残っているんだと感じました。

この日は記録的な雪になったのですが、神様が嫉妬して日本のよさをアピールしていたのかも知れません。

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おわり


おまけ

宿泊したビラの名称となっている楽器カンティルを鳴らしているところです。




300字小説 第150
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『不在着信』

届いたメールには、二分おきに五件の着信を知らせる内容が表示されていた。それは全て妻の正美からだった。

子供が出来てから精神的に落ち着かないことが原因なのかどうかはわからないが、博史が電話に出ないときは執拗にかけてくることがある。

最初は客との商談の際でも断って電話に出ていたのだが、ほとんどが急がなくてもいい内容だったために最近では、大事なときには電源を切ることにしていた。

博史は二十四時間子供と向き合っていなければいけない正美の気持ちも理解しようとはしていたが、状況を考えない電話攻撃にうんざりしていた。

宮田に断って、正美に電話をかけた。

三度呼び出し音がなって正美が出た。後ろでは優の泣き声が聞こえた。
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3時過ぎからこの旅日記の写真を投稿しだして、回線がつながったり、切れたりを繰り返しているといつの間にか夜が明けていました。

午前6時ごろの空です。

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気持ちのいい朝で、ガゼボのベッドで横になって休憩です。

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この日は10時に知り合いが迎えに来てくれて、ライステラスとインド洋、あとジンバランのシーフードバーベキューが食べたいという僕の希望を叶えてくれるそうです。

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屋根裏のつくりはどの建物もこんな感じです。平屋ですが、縦に長いためにとても大きなクーラーがついていました。

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結局、7時過ぎまでゴロゴロしてからベッドで眠り、9時ごろ起きました。

朝食はダイニングでいただこうと思います。昨日、お世話になったお店の人からおかゆがおいしいと聞いていたので、おかゆを選択しました。彼は以前、このガンサで働いていた経験があるそうです。メニューには115000ルピア(約1000円)と書かれていました。

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男性のバトラーが運んできてくれました。綺麗に並べてくれて少しだけコーヒーを注がれました。

バリのコーヒーは濃いので、少し時間を置くと下の方に濃いのが溜まると知人が教えてくれました。

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塩味がほどよく利いて、とてもおいしかったです。最初のホテルのおかゆもおいしかったので、おかゆは日本人の舌に合うような気がします。

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もうひとつの器です。メニューには緑豆のおかゆと書かれていました。

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ほんのり甘くてぜんざいを食べている感じです。タピオカが入っていました。

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財布の中には10万ルピア紙幣が13枚しかなかった(1万円とちょっと)ので、1万円を両替したいと知人(女性)に頼んだところ行きつけの両替屋さんに連れて行ってくれました。

今回は彼女がいつも利用しているチャーターの人が忙しいため、その知り合いで日本語が少し話せる人がドライバーとなり、1日付き合ってくれるようです。

費用は4500ルピア。日本円で約4000円です。

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中は2人がけの椅子がふたつ程置かれ、1メートルぐらいのカウンターがあるだけでした。それほど広くない室内に不釣合いなレート表示盤がかかっています。

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知人が教えてくれたのですが、レートがいい両替屋には偽札が混じっていることが多いとのこと。

ここでもたまに混じっていることがあるそうですが、知っている店だから文句がいえると言っていました。

本物の紙幣じたいがちゃんとしていなくて、逆に偽札の方が綺麗にできていることがあるそうです。

確かによく見ると色も幅もまちまちです。

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道路わきのいたるところに人の顔が印刷された看板があり、なんの看板なのかを聞いたところ4月9日にある選挙用の看板だということでした。

まだ候補者の名前を書くことが出来ない人が多く、名前の横のチェックボックスに印を入れることすらままならない人は、釘で穴をあけるそうです。

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大抵の候補者の看板には釘のマークがあります。

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移動雑貨屋さんを見かけました。

バリの交通事情は前に書きましたが、数年前にローンを使えるようになって一気にバイクや車が増えたそうです。

バイクは125CCが主流のようですが、新車だと月収の5・6倍するのでかなりの負担になっているみたいです。新車を購入し、3年後に売って次の新車の購入代金の頭金にすることが多いようです。

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2時間ほどかけてライステラスが見れる場所、ジャティルイに着きました。2012年に世界遺産に指定されたそうです。

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空に手が届くかと思うほど近くに感じました。

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シーズンでないせいか観光客はまばらで、昼食を食べにレストランに入ると午後1時なのに客はひとりもいませんでした。放し飼いのニワトリはどこでもみかけます。

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レストランの入り口です。

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あまりにさまになっていたので、最初は置物かと思いましたが、ちゃんと生きているニワトリです。

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仏壇のようなものが飾られていました。まねき猫は日本のものなのでしょうか。

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建物がブラウン系の色なので、青のテーブルクロスが良く合います。

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昔の農機具が展示されていました。

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お約束のビンタンビール。大ビンです。彼女はアボガドジュース。ドライバーのマデさんはアイスティでした。

マデというのは2という意味で、次男として生まれたのでマデと名づけられたようです。日本でいうと二郎さんですと説明してくれました。

余談ですが彼はいろんな国の観光客を乗せているのですが、ロシア人と中国人と韓国人は嫌だと話してくれました。理由を聞くとすぐに怒るからだそうです。

僕と二人きりで車内にいたときにそんな話を日本語でしてくれたのですが、日本に来たこともなく高校で日本語を専攻しただけで、あとは独学で習得したようです。

うまいですねと言ったら、いいえ、ちんぷんかんぷんです!と返事をしてくれました。

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夕方のバーベキューのために軽くしようとフィッシュ&チップを注文。結構お腹が膨れました。彼女は鶏肉にチーズを挟んで丸めて揚げたものを注文し、マデさんはミーゴレンを注文。全部で26万ルピアほどだったと思います。30万ルピアを払って、残りはチップに。

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マデさんの車です。ダイハツの1500CC。昨年購入したとのことです。中は広々としていて結局午後9時まで乗せてもらいましたが快適でした。

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道端でマンゴスチンを売っていて、マデさんが何もいわないのに気を利かせて買ってきてくれました。

6個ほどあって15000ルピア(約130円)です。日本ではひとつ400~500円ほどするそうです。

尋常でない甘さでした。

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次の希望場所、インド洋が見れるところということでウルワツ寺院に連れて行ってくれました。ジャティルイはバリ島を右向きの鶏たとえると心臓ぐらいの場所で、ウルワツは足先ぐらいです。最後にいくジンバランは膝ぐらいでしょうか。

ウルワツ寺院は猿が多いことでも有名みたいです。木の上に数匹いました。

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この日は暑かったせいでサルも喉が渇いているようです。

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敷地内に入るためには腰紐をしなければいけません。短パンのひとは腰巻まで無料で貸してくれます。

入場料は彼女が支払ってくれていました。たぶん100円ほどです。

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念願のインド洋と対面。

カメラが広角でないのが残念です。見渡す限りの水平線は圧巻です。

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押し寄せる波の長さも日本ではみかけない規模でした。

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1番感動したのは、海の色です。初めて見る「アオ」でした。

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ウルワツでは午後6時から海をバックにケチャという踊りが見れるそうです。夕日が沈むところと相まってとても幻想的な時間を体験できるだろうなと思ったのですが、あと1時間が待てずに次のジンバランに向かいました。

僕の中では早くホテルに帰ってゆっくりしたいという気持ちが強かったからです。

海のすぐ横に海の家のような建物があり、魚を量り売りしていました。

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魚と海老と貝とイカです。魚はいろんな種類があって、海老は2種類、貝とイカは一種類だったと思います。

僕たちはそれほどお腹が減っていなかったので、バラクーダという怪獣のような名前の魚と大きいほうの海老と貝を選びました。

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僕たちのテーブルの横には団体客がわいわい言いながら陣取っていました。

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ちょうど日が沈む頃でしたが、雲のせいで夕日はほとんど見ることが出来ないと教えられました。僕の念力でもやはり無理でした。

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彼女の飲み物は椰子の実、マデさんはアイスティ、僕はいつものビンタンで。

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スプーンで中をほじくりながら飲むようです。

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味のある番号札。

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最初に薬味や付けダレを持ってきてくれました。スイカもあります。

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ごはん。あまりおいしくなさそうなごはんですが、メインの魚と辛いタレにはよく合いました。僕もマデさんと同じくフォークを使わず、右手で食べたこともおいしく感じた要因かも知れません。

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バラクーダくんです。ヒラクーダになっていました。

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上が海老、下が貝です。海老はそこそこおいしかったですが、貝は身がちいさかったです。マデさんも文句を言っていました。

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辛いのでビールとごはんが進みます。

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日が落ちてからはテーブルの上のキャンドルでとてもいい雰囲気になります。

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イカを夜食にしたらどうかという提案で持ち帰りように注文しました。二つの袋に入ってもらったので、ひとつをマデさんにあげました。

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ウルワツで思いっきり汗をかいたので、まっさきに風呂に入りました。

なぜかまた温まってからプールに入ろうという考えが思いつき裸のまま夜のプールで泳ぎました。モデルのような女性なら絵になるところですが、贔屓目にみてもアザラシかトドにしか見えないだろうと思います。

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最後の夜はこんな感じでした。ミニバーに入っている無料のビンタンビールもいただきました。

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朝の10時から21時まで拘束して45万ルピアという現地の知人だからこその値段だったと思います。チップも含めて60万ルピアをマデさんに渡しました。

それでも安いですね。

シーフードは税金も引いてもらって、45万ルピアでした。たぶんこれも現地価格で、観光客ならもっと高いはずです。やしのみジュースは200円ぐらいです。


300字小説 第149
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『待ち受け』

「いや~、ほんまにかないまへんわ~」

コインパーキングの清算が終わって、宮田が吐き捨てるように言った。

「いつもあんな調子なんですわ。ぼそぼそ言うからなにを言いたいんかわからへんのんです」

博史の提案に佐藤が承諾したので、二人は会社からの回答を持って再度訪問するということで家を出た。宮田は違約金の支払いや裁判の問題などが解決したかのように半ば浮かれた様子で話している。

博史は腰のベルトに装着してある携帯フォルダーから携帯を取り出し電源を入れた。

佐藤の家に訪問してから二度ほど立て続けに着信を知らせる振動音がしたので電源を切っていたのだ。

優の笑顔が全面に広がっている待ち受け画面を見ているとメールが届いた。
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3日目、ウブドのホテルからサヌールのホテルに移動。

バリ島は左向きの鳥を横から見たような形をしていて、ウブドは足のつけねあたりにあたり、サヌールは膝のうらという感じです。

今日のホテルはバリ旅行で1番楽しみにしていて、どこにもいかずにずっと過せたらいいなと考えていました。

ツアーのコースを選んで入金をしたあとにツアー会社の担当者から連絡があり、希望していた200㎡あるプール付きのビラが予約でいっぱいなので、追加で9000円支払って400㎡のビラに変更しました。

この時点で最初自分が思っていたところの倍の広さがあるところに行けることをとても楽しみにしていました。

もともとは長期滞在者だけに貸していたプライベートビラだったようで、全部で11棟です。


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ホテルのエントランスは車1台しか停めることができないスペースで、完全に外から遮断されていました。

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入り口を入って右手にフロントがあります。ここも机とソファがひとつずつあるだけの簡素な空間です。

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すぐに冷たいおしぼりと花をプレゼントされました。

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ガンサというのは、楽器の名前のようでこのホテル内にあるビラやレストランは全て楽器の名前がつけられているそうです。写真はホテルの名前になっているガンサという楽器です。

ホテルまで送迎してくれた鈴木くんが演奏してくれました。響きがとてもバリっていました。

鈴木くんの耳にあった絆創膏だと思っていたのは花でした。

毎朝、自宅にあるお寺でお祈りをして無病息災を祈り花を耳に挟むことが習慣になっているそうです。

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僕の泊まるビラに行く途中にレストランがありました。ゴンというドラのようなものが置いてあるゴン・ダイニングというレストランです。

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ペルティウィリゾートのように派手さはないですが、計算された植物の配置に心が休まります。

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僕の宿泊するカンティルというビラです。予約していた部屋よりもグレードアップされているということでした。

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カンティルはガンサを一回り小さくしたような楽器で、リビングに置いてありました。

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入り口は南京錠です。縄を切ればすぐに開けられますね。

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内側からは昔の日本でもよく使っていたカンヌキです。鍵を閉めるよりもなぜか安心できました。

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台所、ダイニング、リビングが全てオープンになっていて、平屋と2階建てのベッドルームがありました。あとで調べたら1番大きなビラになっていたようです。800㎡あります。

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通路側からの風景。つきあたりに見えるのが2階建てのベッドルームです。

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リビングルーム。ここでウェルカムドリンクをいただきました。

説明をしてくれたのは、日本人の女性です。斉藤さんといって30代前半ぐらいの綺麗な人でした。

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ショウガのジュースです。左にある皿は毎日補充される果物用の皿とゴミをいれる袋です。この日はバナナ、パイナップル、スネークフルーツ(サラック)、ランブータン、緑のみかん(名前がわかりません)がありました。

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プールは4m×8mで1.4mの深さです。大人でも入るのに苦労するようなつくりです。右手に見えるのはガぜボという建物で濡れたまま横になることができるベッドがありました。とても贅沢なスペースです。通常のビラにはないそうで、得をしました。

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平屋のベッドルームです。こちらがマスターベッドルームで、2泊ともこちらを利用させてもらいました。斉藤さんは2階建ての方も自由に使ってくれても構わないと言ってくれたのですが、ここだけで十分です。

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質素なつくりのインテリアがとても好感が持てます。インターネットもセキュリティキーを教えてもらえてちゃんと利用できました

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400㎡のビラにはソファもないそうです。

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洗面室とトイレ、浴室、シャワーが一体になっています。

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露天シャワーです。シャンプーの蓋を落として割ってしまったのですが、弁償することも無く怪我はなかったかと心配してくれました。このビラのスタッフはとても教育されていて過剰なサービスも無く、とにかく気持ちがいいのひとことです。

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どうでもいい写真です。

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シャンプーやコンディショナー、ローションがかわいい陶器のビンに入っていました。あの蓋を落としました。

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碁石を入れるような容器にはバスソルトが入っています。使い方がわからなかったので、使っていません。

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一応、2階建ての方も調査しておきます。1階、2階とも同じつくりでした。

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右手に少し見えるのが僕が利用した平屋のマスターベッドルームです。

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プールに浸かりながらの撮影。

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結構雨が降っていて曇り空が多かったのですが、この日は青空でした。

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ひととおりビラを探索してから、ホテルを出て周辺を散策することにしました。

ホテル内の豪華さと対照的に周辺の町並みは三丁目の夕日を思い出すような雰囲気です。

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洗濯屋さんが結構どこにでもあるようです。この地域は完全な住宅街のようで、観光地化されておらず雑貨屋などの店員も僕を不審者をみるような目つきで眺めていました。

外国人でぶらぶら歩く人間が珍しいのだと思います。

100mぐらい歩いて、ある家の前を通り過ぎようとしたところ中から2匹の犬が吼えながら走ってきました。

慌ててこちらも逃げるとより大変なことになりそうだったので、そのまま立ち止まっていたら濡れた鼻をふくらはぎに押し付けて、納得したように帰っていきました。正直噛まれるだろうと覚悟しました。

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犬の事件から怖気づいたのでUターンをしてホテルから反対方向を探索することに変更。

少し歩くと家の中から大きなポリバケツを持った男がブロック塀に近づいて中身をぶちまけていました。

どうやらゴミ置き場のようですが、袋にも入っておらずダイレクトです。

犬も放し飼いですが、鶏も放し飼いで、どちらも餌を与えることなどないようです。彼らは勝手に外に行って食べ物を調達し、また夜になるともとに家に戻ってくるということでした。

鶏などは卵をとられ、最後には食べられてしまうのにそういう生涯を送っています。人間も同じようなものかもしれませんが・・・。

近くにはどぶ川のような水路があり、そこで子供がつりをしていました。

自分の子供の頃を思い出して、しばらく眺めていると1番大きな子供の竿がひっぱられ、魚を釣り上げたようです。

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うれしそうにしていたので、駄目もとで撮影してもいいかとカメラを指差してジェスチャーでお願いするとあっさりとポーズをとってくれました。結構食べれるぐらいの大きさの魚です。

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美容院のような店がありました。
たくさんのメニューが書かれた立て看板があり、その中にマッサージも入っていました。

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そのななめ前に食堂がありました。この辺では似つかわしくないぐらい綺麗に整った店でした。

開店前なのか石の床をはだしで丁寧に掃除をしている男性がいて、入ってもいいのかと聞くと笑顔で向かいいれてくれました。

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看板もちゃんとしていて、値段が観光地のレストランの半分から3分の1ぐらいでした。

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さっそくビンタンビールを注文。グラスが冷えているぞ!と自慢そうに話してくれました。

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ミーゴレンを注文。今回の旅行で1番おいしかったかも知れません。300円ぐらいです。ビールは170円。

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ホテルの移動のさいに鈴木くんから絵や免税店や服やなどに寄りませんかと言われたので、それには興味がないがワインを買いたいとお願いしたのですが、結局それは計画外のことで対応してもらえずそのままホテルに連れてこられました。

レストランのやたらと愛想のいいお兄さんに片言の英語でワインを買える店がないかと聞くと買ってきてあげると言われた様な気がしてちょっと光明が差しました。

その後、バリワインはやめてほしいなどと細かな注文をつけていると、意味がわからないようで奥にいた人を呼び出しました。

中から出てきたのは彼のお兄さんのようで、日本語を話せる人でした。なぜか背中に東京ライオンズクラブという文字の入ったTシャツを着ていました。

結局、買いに行ってくれるのではなく、連れて行ってくれるということがわかりました。バイクで!

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30年ぶりぐらいです。お腹に手を回すのもどうかと思ったので、後ろについている金具を右手で必死につかんでいました。変なアクティビティよりもスリル満点です。

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15分ほど乗って、連れて行かれたのは大きなスーパーです。気のいいお兄さんの歩き方は日本人と同じでした。

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ゆっくりと見て回りたいほど商品がたくさんありましたが、待たしては申し訳ないと思い、ワイン売り場へ一目散に行って、試飲ができるワインを確認してから2本購入しました。2本で3500円です。

ビラのベッドサイドにワインが置いてあって、それは9000円もしたので大満足です。

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清算を済ませて戻るとお兄さんは買い物カゴを下げてレジに並んでいました。5分ほど待っていると急に商品のある方向に歩いていき、買い物をやめてしまいました。

彼の前にいた女性がカート一杯に商品を詰め込んでいて、僕を待たせていることに気をつかってのことです。僕は気にせず買ってくださいと言ったのですが、ええねんええねんとインドネシア語で言ってました。たぶん・・・。

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晩御飯はワインと店のテイクアウトにしました。ビラに戻ってすぐに台所の冷蔵庫に。家にある普通の大きさの冷蔵庫です。いつか長期で滞在してみたいものです。

このワインはバリのワインだそうですが、ぶどうはオーストラリアから輸入していて味はとてもおいしかったです。

輸入ワインはそれよりももっと高くなり、現地の人はほとんど買えないようです。平均月収が2万円ぐらいなので。

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部屋に入ると天蓋がおろされていました。

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ベッドの上に浴衣のような室内着が置かれています。

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花も飾られていました。カップめんや食べさしのわさびポテトチップをおいていたので恥ずかしかったです。

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陽がくれるとまた雰囲気が変わります。

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ダイニングテーブルで食べることも出来ましたが、リビングのソファでゆっくりと食事をすることに。

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カルボナーラと豚のローストみたいなのとポテトフライです。全部で900円ぐらいです。

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ミーゴレンで結構お腹いっぱいになっていて、少し食べて飲んでいたらソファで寝ていたようです。

寒さで起きたら午後10時でした。2時間ほど眠っていたようです。

部屋に戻ってNHKを観ていたらまた眠ってしまったようで、起きたら3時でした。

その後はワインと料理の残りをゆっくりと味わいながらブログを書き始めて結局そのまま朝になりました。

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300字小説 第148
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『沈黙』

ずっと沈黙していた博史が口を開いた。

「佐藤さん、事情はよくわかりました。とりあえず今日は会社の代表として事情をお聞きするという立場でお伺いしましたので今後についての回答は出来ませんが、まずは担当の対応についてお詫びするべきだと思います。本当に申し訳ありませんでした」

佐藤夫妻は黙っていた。

「解約して違約金をお支払いするのか、このまま引き渡しをさせていただけるような納得のいく提案を出来るのかはわかりませんが、一旦この件は僕に預けていただくということでお願いできませんでしょうか」

宮田は上目遣いで佐藤の顔を見ていた。佐藤はしばらく考えているようすだったが仕方が無いと判断したのか博史に対して返事をした。
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