小説の学校といっても初めてご覧になられたかたには、なんのことか良くわからないですね。
僕は、性感マッサージという仕事を通じてたくさんの女性と会話し、とくに夫婦関係の問題を真剣に考えるようになりました。
僕自身がその問題をクリアできずに離婚をしてしまったという経験があって、より興味深く話を聞けたせいなのかも知れません。
いろんな方の話をお聞きしていると、それは特別なものでもなんでもなく多くの夫婦にとって当たり前のようになっている問題だと気がついたのです。
当たり前の問題なのに、それを誰にも打ち明けることが出来ず、誰も問題視していない世の中ってなんなんだろうっていう気持ちになりました。
性の問題は、誰から教育されたのかはわかりませんが、ほとんどの人が大切な問題にもかかわらず、目を背けてしまいます。
目を背けるだけならまだしも、それに関係する悩みを持っていると自分が異常なのかも知れないなどと考えてしまう風潮があるように思います。
ブログではいろんなパターンで、僕の考えやありのままの現状をお伝えしていますが、違う媒体を活用してもっと広めたいという気持ちになり、小説を勉強しようと思ったのです。
そのために入学した学校の授業が今年最後だったということで、わざわざタイトルにするほどのことでもないのですが、今日課題として提出した小説を紹介するためにこのタイトルにさせていただきました。
提出した作品というのは、このヤフーブログで毎回300字小説というものを書いていて、今日は第125回となっていますが、第1回から第100回までをまとめたものを推敲したものです。
以前にもお知らせしていて、ちゃんと推敲したものをネットで販売するために500円という価格設定をしていたのですが、まだまだ続く作品で中途半端なので500円も請求できないなと思い、無料で読んでもらおうと思いました。
興味のある方は、以下より入手してください。
PDFファイルが読める端末を用意してくださいね。
もしそういった端末がないかたは、プリントアウトして郵送しますので、希望される場合は直接メールでご連絡ください。実費として500円いただきます。
300字小説 第125回
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『大山監督』
「おはようございます」
博史の挨拶で大山が顔をあげた。
「おはようございます」
邪魔臭そうに言葉を返し、また図面に視線を戻した。大山は人嫌いという訳ではなく、実直なタイプであまり余計な会話をしない。もう一人の監督の河野は、大山とは真逆で太鼓持ちのように常務や社長と話をする。
河野は客の要望などを伝えやすく融通も聞いてくれる。対して大山は、急な変更などがあればあからさまに嫌な顔をするのだが、博史は大山と仕事をするときの方が緊張感もあり、仕事に対する姿勢なども学ぶことが多いので気にいっている。
「またなんか問題が起きたんすか?」
橋本の第一声だった。
「またってどういう意味ですか」大山は橋本を睨むように言った。
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