雨が続いて蒸し器の中の茶碗蒸しのような気分で梅田を歩いていました。
体型的には豚まんかもしれませんが・・。
昨日はそんな感じで文芸社という出版会社の企画した作家になるための講座に参加して来ました。
昔から本を書きたいと漠然と思っていたのですが、具体的にそれに向けて動いたのは初めてのことです。
こういったセミナーや講座などに参加して一番いいのは、現実を知ることが出来ることです。
講師の中園直樹さんは、いじめや自殺をテーマとした本を執筆されていて「オルゴール」という本がベストセラーになっています。
彼が教えてくれた中で一番心に残ったのは、なんのために作家になりたいのかということでした。
彼は小学校から大学生になるまでいじめられていた経験から世の中からいじめをなくして、自殺する人を救いたいという思いから様々な活動をしています。
その活動の中のひとつとして本を書いているのです。
僕が本を書きたいという気持ちには、そういった自分がやりたいという思いがまったくありませんでした。
ただ漠然と自分のことを書けば面白いのではないかとか、珍しいだろうっていう感じです。
離婚してまで性感マッサージの仕事を選んだときの自分の思いなどはどこかに消えていました。
昨日の記事ではないですが、僕は「○○したい」という思いはエゴだと思っています。だから自分の経験を生かして夫婦生活やセックスで悩んでいる人たちを救いたいという思いはありませんでした。
僕の発言や施術などによって結果的にその人の世界がその人なりに満足できる状況になればいいかなといった感じです。
講座で中園さんの熱い思いなどを聞いていると、自分にしか出来ない使命を一歩一歩クリアしていく姿も格好いいなって思いました。
作家になれば社会的地位を得られるとか、お金が稼げるとかいうよこしまな考えは、これまで僕自身が苦しんできた固定観念に縛られていた状況に再び戻っていく原因になります。
講座に参加していなければまた同じことを繰り返していただろうなって気づきました。
僕は、仕事をする上で一番大事なことはマインド(こころ)だと思っています。
自分が本当に楽しい、ワクワクするようなことでないと必ずどこかに支障をきたしてしまうと考えています。
人間以外の動植物を見ればわかりますが、地位や名誉やお金などは必要ないわけで、それに囚われて過ごすことほど本来のこころに逆行する行為はないと思います。
作家になるための講座ではありましたが、作家になることを教えてもらったのでなく、自分のメッセージを伝える手段のひとつの方法を教えていただきました。
マーケティングを勉強するとわかるのですが、資本主義社会のなかではお金になるコンテンツしか残りませんし、評価もされません。
たいていの人が間違うのは、いいものを作っていればきっといつかは花が開くときがあると思っていることです。
自分の技術や知識を充実させようと必死になってしまって、集客するための方法や売るための方法がおろそかになってしまっています。
僕も本の執筆に関しては、より綺麗な文章を書こうとかストーリーを充実させたいとか考えていましたが、まずは多くの人の目に触れるためにどうしなければいけないかということをすっかり忘れていました。
豚まん状態での参加でしたが、とても充実した1日となりました。
※gmailから届くようにドメイン解除をお願いします。
←夫婦問題をテーマにしたブログは、こちらからご覧になれます。