この本は四つの章に分かれていますが、大きく分けると3つです。
まずタクティールケアが生まれた経緯と発祥地スウェーデンの現状。
次は効果と簡単な施術方法。
3つ目は日本で取り入れてる機関の紹介と勉強したい人への告知。
写真がふんだんに使ってあってとても読みやすく出来ています。
実際の施術方法は、手・足・背中についてわかりやすく解説しています。
僕の施術は、マッサージ→性感マッサージと流れていくのですが、マッサージはコリをほぐすためというよりも、その後の性感マッサージをより感じてもらいやすくするために緊張感を解いてもらったり、血液の流れをよくしてもらうための準備のようなものです。
少し前までは血行がよくなるつぼを押していたりしてたのですが、最近はとにかく体をほぐすように撫でていくことが多くなってきています。
自然と手や足、腰、背中などを温かくなった手で優しく撫でているのですが、この本に紹介している方法ととても似ているなと思いました。
実際それを実践してどれほどの効果があがるのかはわかりませんが、テクニックよりも施術をする側、受ける側との癒しのエネルギーの交流が基本なのだと思います。
相手のことを愛おしく感じて、安らいでもらいたいという気持ちになると不思議に同じような行為をとってしまいますし、他人がするよりもお年寄りであればお孫さんなどの肉親が触れてあげるほうが、効果は高いはずです。
いくら完璧なテクニックを習得しても時間ばかり気にする介護士がケアをすれば、その効果は半減するでしょう。
一流の板前さんが作ったおにぎりよりも自分の幼い子供が一生懸命に握った形の悪いおにぎりの方が幸福感をたくさん味わえるのと同じ理屈だと思います。
この本の中でタクティールケアの効果について科学的な裏づけを研究している段階だとありました。
今の所、脳の視床下部から分泌されるオキシトシンというホルモンの影響が高いのではないかということです。
オキシトシンは最近の研究で、不安感やストレスなどを軽減する効果があると言われていて、愛情ホルモンなどと呼ばれることもあります。
あるサイトでオキシトシンを購入し、それを使用しながら体調の変化を記録していたのですが、使用するにつれて性欲がなくなってきて、とても安定した気持ちになっていったとありました。
日本で唯一、僕だけが推奨するタクティリスも性欲を超えたところに存在するのだとその時確信しました。
施術中に女性からよく聞かれることがあります。
施術中にムラムラしてセックスをしたくなりませんかと。
素敵だなとか魅力的だなと思うことはあるのですが、そういった性欲はあまり感じないようになっています。
僕自身も施術を行いながらオキシトシンが分泌されているのかもしれません。
いった、いかないで終わるセックスは、二人のつながりを確認するというよりも勝った負けたといったようなその場限りのゲームみたいなものだと思います。
ゲームやスポーツ感覚でセックスをするのもストレス発散などにはとてもいいことだと思いますので、セックスそのものを否定しているわけでは決してありません。
ただ、現代のセックスに対する固定観念は夫婦生活においてあまり適していないか、むしろ邪魔なものだと考えています。
やっぱりこれからの夫婦に必要なのはタクティリスしかありませんね。
タクティリス同好会でも作ろうかな・・・。
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