肺がんで亡くなったというニュースを見た日にDVD付きの本を含めて3冊購入したうちの1冊です。
残り2冊は体整形マッサージという本です。
田中宥久子(ゆくこ)さんは、造頑マッサージで有名なヘアメイクアップアーティストで、会社対会社として契約することが多い映像業界の中で40年以上もフリーランスとして第一線で活躍されてこられたようです。
その最大の理由として彼女のストイックな美への追求心によるものだということが、この本から伺えました。
幼い頃から美容院を経営する祖母の影響なども大きかったようですが、とにかく一切の妥協を許さない姿勢を貫き通すことは見習いたくてもそう簡単に出来ることではないなというのが正直な感想です。
美の法則の中で彼女が一番伝えたかったことは、年を重ねることによって若いときには表現できない美しさを努力次第で誰でも手に入れることができるということです。
彼女は67歳でこの世を去りましたが、70、80になったときのイメージを明確に持っていました。
仕事のほかに、結婚・出産・育児・離婚・更年期・介護という経験をしてきたそうですが、その中でも更年期と介護については、とても苦労されたようです。
更年期では47キロだった体重が75キロまで増加し、ホットフラッシュに悩まされながら激務に耐えていらっしゃったようで、介護では親が日に日に壊れていく姿を目の当たりにして休職しそれに専念されたとのことでした。
その経験から自分が死ぬ時は家族の手をわずらわせることなくポックリ死にたいと思われていたようで、がんの宣告を受けたときはホッとしたと語っています。
「美は執念」と本の帯に書かれていますが、彼女の生き様そのものが執念の塊のような印象です。
方向を見失った時に読み返すことで、とにかく1歩を踏み出すエネルギーを与えてくれる本に出会いました。
全然関係ないですが、今日近くの神社で咲いていた桜です。
エネルギーをたくさんいただきました!
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