よく施術を受けたれた方からポジティブですねと言われることがある。
少し前までは自分に起きたことを全てポジティブに捉えようと思っていた時期があるのだが、今は違う。
ただ人から見ると超前向きに見られるようだ。
今日ご紹介する本は、ドイツで150万部のベストセラーになった本「病気が教えてくれる、病気の治し方」から8年後にまとめられたものだ。
この本にはこの地球上で生きていくには不変のルールがあるので、それに沿って生きることで幸福になれるということが書かれている。
世の中には善と悪、陰と陽などどちらかが存在することで両方がなりたつということがある。
著者は「両極性の法則」と呼ぶのだが、それを知った上で意識を高めていくとやがてどちらも融合し、「単一性の法則」へと到達するといっている。
僕の場合は、全てをまるめこんでしまうことで個々の出来事に対してそれほど動揺しなくなるという経験から「単一性の法則」に近づいているのかもしれない。
ポジティブだけを追い続けるとネガティブも知らないうちに増大する。戦争がなければ平和もない。倫理がなければ不倫もないのだ。
間違って捉えてほしくないのだが、不倫を奨励しているわけではない。倫理も不倫もなくなれば一番居心地のいい状態を手に入れることが出来るということを理解して欲しいだけだ。
相手を束縛すればするほど、そこから自由になりたいと思うのは両極性の法則を使うまでもなく誰もが理解できると思う。お互いを束縛することなく信頼だけしているとどれだけ毎日が楽しく暮らせることだろう。
この本には「両極性の法則」「単一性の法則」の他に「始まりの法則」「同時性」「全体と部分の法則」「四大元素」など変えようのないルールがあることを具体例を挙げて説明している。
これらの根源原則を人生から締め出すことが出来ないため、それらを無視して生きているとどうしてもその反動として自分にとって思いもよらない出来事が襲ってくる。
この本のなかで共感した最後の章の一説をご紹介したい。
愛と根源原則
根源原則の観点から考えると、愛し合う二人にとって愛は人生の大きなチャンスといえるだろう。これは一般的な観点からも説明できる。愛はウェヌス(アフロディティ)-の原則に従属している。ウェヌスは古代の愛の女神であるとともに、美と調和と平和を司る。ウェヌスにまつわる神話をひもとけば、私たちの進むべき道や問題点が明らかになる。
ウェヌス誕生はドラマティックな神話だ。労働、日常生活、誠実、信頼性を代表とするクロノス(ローマ神話のサトゥルヌス)が、父ウラノス(天空神)の男根を切って海に投げると、そこから生命が誕生する。天空神ウラノスは男性の根源で、彼岸、光の理想像、突然と不意のできごとの原則を体現する神だ。
ウラノスの最後の精液が女性の根源である海(恩恵と献身を表す)に生命を宿し、そこからアフロディティ<泡(アフロ)から生まれた者>が誕生するのだが、アフロディティは天空の父から空気の軽さを、母なる海から流れる水を受け継いでいる。
この二つの性質の象徴として、水と空気の混じった<泡>ほどぴったりのものはない。
暴力をとおして生まれたアフロディティは、火星(マルス)の原則である攻撃性とのつながりが深い。それでも愛は、神々と人間にとって大きな希望となる。父の遺産である最後の泡は、母なる海と混じり合い、海王星の領域とつながりを持つ。
ここに含まれるのは<恩恵>や<犠牲>のテーマだ。ウラノスと大地の母ガイアとのあいだに魔神や怪物が生まれたのに対し、母なる海とのあいだには美しいアフロディティの姿を持つ偉大な愛が生まれた。天空の軽快さと海の情思深さの統合だ。人の心を魅了する思いがけない独自性や突然性は、父ウラノスからもらったおまけである。
空気のように軽く水のように感情豊かなもののシンボルである泡は、地上と天空のあらゆる営みと関係している。恋愛で苦労するなら、その人は水と空気からなるウェヌスの領域から離れてしまっているということだ。
泡または愛をしっかりとつかもうとすれば、それらは失われる。泡は保存できない。(ビールの泡ですらとどまらない。)けれども、泡はいくらでも新たに生じる。空気の要素が水に入るか、または空気に相応する思考が感情と結びつけばいい。そうすれば器官は刺激され、愛はさらに深まる。
ウェヌス(アフロディティ)の対極の、確実さや信頼を象徴する土の要素を持ち込めば、泡も魅力も軽快さも追いやられてしまう。つまり、愛は頑固さに身をゆだねることはない。熟考や約束によって魅力-泡-は失われる。
アフロディティはこのあと不倫をしてエロースを生むのだが、その話についてはさらにおもしろい洞察が加わっているので、興味のある方はぜひ読んでいただきたい。
法則やルールは全て自然の中にあり、自ら作り出す必要はない。自然の法則やルールを無視したルールを作ってしまうと逆に苦しむこととなる。
アルファベットや数字なども人間が作り出したものだと思っているかもしれないが、それらは自然の中にすでに存在していたということを蝶の羽から学ばせてもらった。
人生の彩りや内容が蝶の羽のように豊かになるためには、ルールを知ることが必要だとおもう。
蝶の羽の模様:シェル・サンドベッド
ついでに「全体と部分の法則」で紹介されていた興味深い絵も紹介しておきます。
耳のマッサージをすると胎児を逆さまにした箇所と同じ場所に効果があるようです。
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