うちのマイブームは「あらいぐまラスカル」です。
昨日、久しぶりに明るい時間に帰ってみると子供がラスカルのDVDを見ていました。

ビールを飲みながら僕も鑑賞会に参加して子供たちと同じぐらいのころに見ていたことを思い出し不思議な気持ちになりました。ムーミンやハイジの記憶は結構残っていたのですが、ラスカルについてはあまり印象がありませんでした。

昨日の話は、主人公のスターリングが知り合いの家に遊びに行き、そこの娘アリスと一緒にカヌーで川をくだりテントで一泊する話でした。たぶん二人とも中学生ぐらいかなと思うんですが、うちの中学の娘から同級生とカヌーに乗ってキャンプに行くなどと言われたらどうするだろうなどとありえないシチュエーションを想像しながら2本目のビールを開けました。

ふたりはカヌーの上から釣竿をたらして鱒を狙っていたようです。

しばらくすると魚がくいついてカヌーがひっくり返ってしまうんじゃないかというほど格闘の末に引き上げることができました。

格闘中、スターリングはアリスに対してテキパキと指示を出し、魚がカヌーに上がった瞬間に暴れないように何度も何度も殴りつけていました。

やっとおとなしくなり静寂が戻ったとたんにアリスは大きな声で泣き出しました。

夕方、焚き火の前で釣った鱒を食べながらスターリングはアリスに泣いた理由を聞いてみました。

アリスは魚と格闘中に普段見たことも無いような形相で命令するスターリングに驚いたことや魚を殴りつけていたことが原因ではなくて全てが終わってホッとしたことで緊張感が解けて思わず泣いてしまったということでした。

スターリングは本当に優しい少年でアリスもとても可愛い少女です。ふたりは将来結婚するかどうかは知りませんが、お互いが抱いた相手に対する印象や今回の体験はこころに刻まれたはずです。

日常のなにげないことに感動できるのはこころにゆとりのある人の特権かもしれません。

僕たちは大人になるにつれ見えない埃のようなものに包まれてしまって大切なものを勘違いしてしまったり価値あるものを間違って捨ててしまったりすることがあります。

結婚前、はじめて相手に出会ったときのことをもう一度思い出すだけでも埃を少し落とすことができるかもしれません。

カルピス子供劇場とかいうタイトルだったと思うけど大人になった今こそ見る価値があると思います。


僕が性感マッサージ師になったきっかけについて記事を投稿しています。