ドラマの中で奥さん思いの人が、相手を気遣って嘘をついているシーンがあるのですが、その時に友人に言った台詞が心に残っています。
「僕は、妻に対して正直ではないが、誠実だと思います」
この言葉を聞いたときに、僕と真逆の人だなと思うと同時に、そうあるほうが相手に対して優しいのかも知れないと感じたのです。
その台詞を言った人は、とても奥さん思いで、仕事をしながら料理だけでなく家事全般をこなし、午後9時には二人で就寝という生活を送っています。
そんな人が実在するかどうかは別にして、とても人として完成されているなとうらやましく感じました。
正直だけれど誠実でない僕は、相手を平気で傷つけたりします。
正直に言わなくてもいいのに。
そんなことを言われたことが何度かあります。
たぶんそれは究極の自己中なのでしょう。
正直と誠実を同時に持ち合わせることが出来れば一番いいのかも知れませんが、なかなかそうは出来ないものです。
相手を気遣う嘘というものが無くならない限りは。