この日は京橋で知り合いと昼間からお酒を飲み、別れたあとに〆のラーメンを食べに行きました。
この一週間に2回目の天下一品です。
すでに満腹状態でしたが、酔うと満腹中枢が壊れてしまうようで、いや満腹感は持っていながらも、食欲だけがやけに激しく存在感を出してしまうという状況かも知れません。
これは僕の場合、性欲にも同じことが言えます。
いつもの通り注文は、こってりラーメンとライスです。昔はタクアンも付いていた店が多かったのですが、今はライスだけの店が増えているような気がします。
どうでもいい情報ですね。
僕はここにラーメンのたれと特製味噌を入れて食べます。
麵を持ち上げるとスープの3分の1も一緒に持ち上がります。
こってりとしたスープと絡み合うパサパサのライスの相性が抜群で、あっという間に完食させていただきました。
またまた妊娠8ヶ月ぐらいのお腹を抱えながら京橋の商店街をブラつくことにしました。
京橋は大阪人にとって子供の頃からCMで「ええとこ」(良い所)だと刷り込まれていて、50歳を過ぎた今でも、大阪で一番好きな街です。一番下にそのCMを紹介しています。
僕の独断ですが、大阪らしい街TOP3といえば、京橋・新世界・鶴橋になります。その次に天満辺りが上を狙っているって感じです。
歩いていたら囲碁・将棋の看板がありました。
これまで何度も通ったことのある通りでしたが、初めて目に留まりました。
2時間500円という値段と初心者大歓迎という言葉に惹かれて、勇気を出して入ってみます。
この時、かなり酔っ払っていたので、平静を装うのが大変でした。
店の前には詰め将棋と囲碁の詰碁の問題がおかれていました。囲碁はまったくわからないのですが、黒先黒活というのはたぶん黒の手番で黒の石を生かす方法を問われていると思います。
石を生かすということすらわかりませんけれど。
扉をあけるとおばちゃんが二人いて(僕も十分おっちゃんですが……)、将棋が打ちたいと言ったら、ノートに名前と電話番号を書かされ、階段を上がって4階で受付してくださいと言われました。
2階は囲碁の部屋で、3階はビリヤード場でした。
4階にあがると将棋関係の本が積み上げられ、応接セットが置かれています。ここにも昭和が残っていました。
応接セットの横にある扉をあけると20人ぐらいが対局できるような空間が広がりました。
受付の男性に初めてなのですが、将棋をしたいというと、ここでも名前と電話番号を書かされ、1000円徴収されました。
1時間だったら500円だと聞いたような気がしたのですが、もしかすると1時間経過したら500円返すと言われたのかも知れません。
入り口の看板には2時間500円とありましたから。
段や級は知ってますかと言われ、まったく判りません初心者ですと答えると、別の対局を観戦していた40歳ぐらいの女性に声をかけ、相手をしてあげるようにと言ってくれました。
彼女は8級のようです。
まさか女性と対局するなどと思っていなかったので、照れと緊張が入り混じりながらの対局開始です。
先攻・後攻は歩を5枚振って決めます。彼女が振って、表(歩兵)が3枚、裏(と)が2枚で彼女の先手となりました。
彼女は、かなり堅い守りで、酔いにまかせた、いけいけの僕はあっという間に負けてしまいました。
それも王手になっていることすら気づかずに無視して攻撃するという超恥ずかしい負け方でした。
時間があったので、2局目は僕の先手でさせていただき、その回も90%以上負けが確定していたのですが、彼女の方が攻めに気をとられすぎて、まさかの逆転で僕が勝ちました。
対局中に写真を撮るなんて失礼かなと思いましたが、酔った勢いで承諾を得て撮影させていただきました。
時間は残っていたようでしたが、奇跡の勝利があったので、忙しい振りをして勝ち逃げさせていただきました。500円は返ってきました。
気分をよくしながら地下鉄の方に向かっていると立ち食いそば屋さんがありました。
ほんの一時間程前に食べたばかりで、まだかなり満腹感があったのですが、天ぷらの看板に惹きつけられたのです。
イカ天うどんが食いて~~~。
ちなみに大阪の立ち食いそば屋さんで、スタミナと言えばかき揚げと卵がはいったものを言います。
スタミナそばとおにぎりも食いて~~!
と、心の声は叫んでいましたが、お腹の皮がこれ以上食べると張り裂けてしまいます~~と許しを乞うたので、とりあえずもう少しだけブラブラしてから、様子をみることにしました。
地下鉄の駅の入り口には、京橋公園があります。
京橋公園の下にはコムズガーデンといって飲食店が立ち並んでいます。
ここでのお勧めの店はバーガーキングなのですが、僕の好きなスープがなくなったので、ランクダウンです。
結局、コムズガーデンには立ち寄らずに、さらに京橋界隈を散策することにしました。
目に付いたのは、ホルモン屋さんの看板です。
うどんは無理でもホルモンとビールならいけるかも、と、一瞬頭をよぎりました。
が、3秒考え、もう少し歩くことにしました。
京阪電車の高架下にもお店が並んでいます。
ハッピーアワーか~~。
今でも十分ハッピーだけど……。
高架をくぐって駅の反対側に回るとお地蔵さんがありました。
隣にあるのは、水子地蔵でしょうか。
この手作り感満載の看板が京橋らしいところです。
さらに進み、JRの高架下を通ります。下から電車が見えるのも珍しい光景です。
メイドカフェには行ったことがありませんが、もっと酔っ払って羞恥心がなくなったら一度お邪魔してみたいです。
驚異の安さ、10円メニュー。
気になります。
ホルモン屋さん。
安すぎる……。
結局、お腹がいっぱいなのに飲食店の看板ばかりが目に付いている事に気がついたときに、以前から一度行ってみたかった居酒屋さんというか、立ち飲み屋さんがあったことを思い出しました。
商店街から少し離れた場所にあったことだけ覚えていたので、その店を探すことにします。
風俗店の規制が厳しくなっているのですが、今だにどうどうと看板を出している店がありました。
京橋の老舗です。
最近、白いハイネックのセーターを着ることが増えているのですが、それを見てベイマックスと呼んだ人がいました。
学生のときはミシュランタイヤのマスコットとも呼ばれていました。
と、雪だるまの人形を見て、思い出しました。
道路を渡り京阪の高架下沿いを探してみることに。
かなり歩いてみたもののどんどんイメージとは違う場所に来たので、タブちゃんを取り出し、検索してみました。
店の名前は判らなかったのですが、「京橋 立ち飲み」で検索するとすぐに見つかりました。
居酒屋とよという名前のようです。
行き過ぎていたので、戻ろうと思います。
こだわり感満載の日本酒の店を発見。
大きな看板はなかったのですが、黒板に山葵とあったので、たぶんわさびさんだと思います。
ご夫婦でやってる感じでした。一度行って見たいと思います。
ピンサロの呼び込みがいるのも、何故か嬉しく感じます。
地図ではここだと示されていたのですが、店がみつからないので、呼び込みのおっちゃんに「とよ」の場所を聞いて見ました。
歯が抜けているのか、しゃくれたあごをひゃっひゃさせながら親切に教えてくださいました。
すぐ真裏のようです。
念願がかない、ついに到着。
すでに客で溢れていました。
この店は露天のような感じで、寒い冬でもお構い無しです。
以前、ここを通ったときに板の上に乗ったウニをおいしそうに食べているサラリーマンの印象が強かったので、この日も探している間中、頭はウニの二文字に支配されていました。
大将と二番目を仕切る男性がこの店を仕切っているようで、あとは10代から20代前半ぐらいの女の子が手際よく切り盛りしています。
いいおっさん達とため口で喋っているのが、いかにも大阪の飲み屋って感じです。
今日は鯛がお勧めですといわれたので、鯛の造りとウニの半人前を注文しました。
鯛の造りは900円、ウニの半人前(900円)は、すしかあてか焼きの3種類がありましたが、もちろん板に乗ったウニが食べたかったので、あてで注文。
ドリンクは、日本酒の冷で。
僕が案内されたのは、店の一番端の場所でした。
人の活気を客観的に見れる場所で、楽しかったです。
念願のウニが登場。
味は、大阪湾を思い出す感じで、とても富山の氷見港のような洗練された感はありませんでしたが、これはこれでやったった感があります。
食べ方の説明がなかったのですが、たぶん海苔に巻いて食べるといいですよって感じだったので、そうさせていただきました。
小瓶の横にあるグラスは、水ではなく焼酎です。
ビンがチューハイのようで、薄いから別に焼酎のストレートを頼んだみたいなのですが、焼酎がなみなみと入ったコップが出されていたので、面白くて撮影しました。
お勧めの鯛の刺身が売り切れだということで、トロの鉄火巻を注文。
この整ってないところが、逆にいい感じです。
贅沢にもトロ鉄火の上にうにをトッピング。
uni on the toro
です。
小皿にこれでもかとマグロが盛られていたのも結構インパクトがあったので、パチリ!
その瞬間、突然バーナーの音が激しく聞えてきたので見ると、大将がバーナーを抱えて何かと格闘していました。
客の何人かは、スマホを抱えて、その模様を撮影。
大将はVサインなんかをしてそれに応えています。
楽しそうな光景を見ながら、おいしいおつまみもいただき、綺麗に完食。
ごちそうさまでした。
全部で2050円でした。
京阪電車とJRを結ぶ場所には人が溢れ帰っていました。
時間はまだ午後6時を少し過ぎたところです。
【おまけ】
京橋がええとこだと教えられたCMです。
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