7月30日放送のめちゃイケに10年ぶりに山本圭壱さんが出演されていました。

未成年にお酒を飲ませ、淫らな行為をしたということで、吉本興業を解雇され、芸能界から追放された人です。

細かい説明はいらないと思うのですが、朝の情報番組「スッキリ!!」の司会をされている加藤浩次さんの相方でもあります。

コンビ名は、極楽とんぼ。

動画サイトで、10年ぶりに地上派に登場した山本さんや、元の仲間たちとのかけあいなどを観て、涙していたのですが、時間が経つにつれ違和感を覚えるようになりました。

2時間の放送で、1時間半ほど前振りがあり、いよいよめちゃイケメンバーと10年ぶりに対面するという場面で、山本さんは笑顔で登場しました。

待ち構えていたメンバーたちは、その態度に違和感を覚え、山本さんから受けた迷惑について、こんこんと話し始めたのです。

笑顔で登場した山本さんの気持ちの中に、復帰したときには、みすぼらしい姿を見せたくないといったプライドがあったのだと思います。

しかし、メンバーからすると単なる独りよがりで、自分のことしか考えていない人間にしか映ってなかったようです。

僕は、その場面を観て、確かにメンバーたちのいうことはもっともだと思っていたのですが、よくよく考えてみるとそれほどの罰を受けなければいけないような罪を犯したのかと思うようになりました。

そもそも問題になった事件の相手とは、示談が成立し、不起訴処分になっていて、その時点で、彼の罪は無くなったといってもいいはずなのです。

ただ、法的には終わったとはいえ、芸能人として使い道が無いということで、芸能界から抹殺されていたわけです。

10年間も。

10年ぶりに対面した際に、笑顔で再会しようと思っていた山本さんの気持ちは、単なる独りよがりで自分勝手だといいきれるのか。

僕は、メンバーやスタッフがその日までたくさんの苦労をしたということについて否定をするつもりはありませんが、一番苦労したのは、山本さん自身であるのは間違いないはずです。

いまから思うと、そんな風に責められた時点で、自分の10年間の思いと、その笑顔について、もっと自信を持って話して欲しかったと思います。

もしそれで一生芸能界から追放されたとしても、他に生きていく方法はいくらでもあるのですから。

番組としては、視聴者から苦情が出ないように厳しくするための演出なのかも知れませんが、テレビに出るのがそれほど偉いことなのかと今となっては、そんな後味が残ってしまいました。

ただ、本人や、相方の加藤さんはうれしそうだったので、結果オーライなのでしょうから、僕が熱く語ることでもないということは間違いないのですけれど。