もう二・三年ほど前から、一番下の息子が肩車をされることを嫌がるようになりました。
上の子供はとっくにというか、最初から嫌がっていたのですが、一番下にはよくせがまれ、疲れた体に鞭打ちながら両脇を抱えてそのまま持ち上げ、股に頭を通すと言うのが休日の過ごし方の定番となっていたことがあります。
拒絶するのは別居してあまり会わなくなったということも原因かも知れませんが、彼自身が成長し気恥ずかしいという気持ちが芽生えたせいだと思います。
この四月から小学校六年生になります。
ところで肩車をしてもらいたいという気持ちはどうして起こるのでしょう。
親とのスキンシップや普段見ている光景と違った光景を味わえるなどといった理由が考えられますが、一番の理由は自分が人を介して地球から離れていることによる高揚感や安心感などではないかと思うのです。
乗り物に乗っても地球から離れていることには間違いないのですが、機械をはさんでいるのと人間を挟んでいるのとではまったく違う体験をしているような気がします。
まったく根拠のある話でないので申し訳ないのですが、たぶん地球からのエネルギーがいったん別の人間を通して自分に流れているというようなことが起こっているのではないかと思います。
肩車だけでなく、胴上げやおんぶでも何とも言えない気持ちになります。
女性が一番実感できるのは、お姫様抱っこではないでしょうか。
抱きかかえてくれた男性の力強さを実感できるからというよりも、たぶん抱えられた瞬間に自分ひとりで立っているときとは違う別のエネルギーを感じているような気がするのです。
僕はお姫様抱っこをされたことがないので、あくまでも想像でしかありませんけれど。
電池を直列に並べると力が増すといったものに近いのかも知れません。
是非体験してみたいというかたは、施術の際に申し出てください。
たぶん七十キロぐらいまでならなんとか上げられるような気がしますので。
肩車なら八十キロぐらいまでいけるかな~~。