僕は運転免許以外の資格をふたつ持っているのですが、どちらも試験に合格するまで5年かかっています。
ふたつで10年です。
ひとつは仕事をする上で絶対に必要なものだったので、諦めずに受験し続けたのですが、もうひとつは半分意地になって、続けていたような感じです。
もちろん性感マッサージ師には、まったく必要ない資格です。
後悔どころか自分にとっては、無駄な資格に費やした時間はとても大切で必要だったと思っているのですが、もっと諦めることが早ければ別の生き方を選択してたのかも知れないとも思います。
テレビのドキュメンタリーで、教員採用試験を受験し続けている社会人の女性へのインタビューシーンがありました。
ファミリーレストランで7回目の挑戦のために勉強しているときにインタビューされていたのですが、恩師の諦めるなという言葉を信じて受け続けているそうです。
たぶん彼女は、いつか合格して夢を叶えることでしょう。
彼女の人生においては、まったく正しい生き方といえると思うのですが、別の道を選択するという自由もあるはずです。
逃げない、諦めない、出来るまでやり続けることは、成功するための条件のように言われていますが、ひとつの条件を満たしている場合に限られると思います。
それは、それを継続している状況が楽しい場合だけです。
いじめに遭っている状況を改善するために相手と向き合って、闘うということも悪くは無いですが、そこから逃げるという選択肢も同じぐらい悪くないはずです。
結婚生活においても同じです。
楽しいことも嫌なこともあり、一喜一憂しながら毎日を過ごしているなかで、総合的に見れば「楽しい」が勝っているということなら続けていけばいいでしょうけれど、あきらかにそうでないときは、無理に結婚生活を続ける必要などありません。
選択の自由は、いつでも目の前に転がっているのです。
頑張ることを止めたときに、思いもよらない新しい人生がスタートするかも知れません。
頑張ることを止めるのは、頑張る以上に勇気が必要です。
しかし、逃げるのではなく、頑張っている時間を本当に自分がやりたいと思える時間に回すんだと発想を転換してみれば、意外に簡単に止めることが出来るかも知れません。
つらい人生も楽しい人生もすべて自分の選択次第です。
一度立ち止まって、楽しい未来を想像してみてはいかがですか。