九州へ来て、4日目の朝です。
この日も午前3時ごろに目が覚め、朝食開始時間の6時半までうだうだし、1階にある居酒屋さん風のレストランのような店で朝食をいただくことにしました。
こちらもバイキングです。
保温ジャーを開けると照明のせいか、幾分ご飯の色が茶色く感じました。ひとくち食べてみると照明のせいではなかったことが判りました。
昨日から、かなり長時間ジャーに入れられた感満載の米粒が、口の中で主張しています。もち米? って感じでもありましたが、お替りをしてまたまた完食です。
前日に引き続き、部屋に戻って即就寝です。
この日は、初日に購入した的中馬券を換金させるために再び佐賀競馬場へ行くことにしました。
写真ではよく伝わらないですが、太陽の照り返しがすごいです。
競馬場の最寄駅は鳥栖駅なのですが、そこからちょうど武雄市図書館のある武雄温泉駅に向かうことが出来ます。出張を計画していたときに機会があれば行きたいと考えていたのですが、まさか的中馬券が引き寄せてくれるとは思いませんでした。
博多から鳥栖まで560円です。
博多駅のホームには博多ラーメンの立ち食いがあり、向かいのホームにはかしわうどんの店がありました。どちらかの店に行ってみたかったのですが、冬眠前の熊のように朝食を食べてしまっていたので、まったく入る余地がありませんでした。
普通列車でのんびり向かったので、鳥栖駅に着いたのは午後1時20分でした。バスは40分に出発するので、ちょうどよかったです。
競馬場前の停留所には午後2時すぎに到着。帰りのバスは午後2時40分発なので、少し時間が余りそうです。
開催日ではないので、新聞販売所はお休みです。
入場料も無料でした。(通常は100円かかります)
場外馬券しか買えないのにも関わらず結構たくさんの人が訪れていました。お店も普通にやっています。
外れていたらここにもこないし、図書館にも行ってなかったかも知れません。
1460円の配当だったので、7300円の返金です。
バスの時間まで大分有りそうなので、気になっていた店にお邪魔することにしました。お腹はまだ結構膨れているのですが……。
同じような店が二件ならんでいて、どちらもおばさんが一人でやっていました。
手前の店に入って、皿うどんを注文。クーラーボックスから冷たいおしぼしを出してくれました。冷え冷えです!
テーブルには、ゆで卵が山盛りあって、食べ放題なのかなとメニューを確かめると1個50円でした。
手作り感が漂うお店です。
野菜たっぷりの皿うどんでした。普通のとパリパリのとあるようで、僕はパリパリを選択しました。
おにぎりに次ぎに好きかも。
半分ぐらい食べ終わったときにサービスでキャベツのサラダとポテトサラダを出してくれました。
普通なら500%、ビールを注文するところなのですが、佐賀競馬場はアルコール類の販売が禁止されています。車で来場する人がほとんどだからという理由からだそうです。
店の人に聞くと酒の販売が禁止になったのは、4・5年前からだということでした。道路に近いこちらのお店は先に売れなくなったようですが、施設内の店が売らなくなったのは、もう少し後だったようです。
もう復活することはないのでしょうか。少し寂しいです。
鳥栖駅に戻ったのが、午後3時すぎでした。肥前山口という駅まで普通で行って、そこから特急に乗り換えるのが一番早いと教えられたので、ホームで20分ほど普通電車を待つことに。
しろいかもめが目の前にいました。
普通電車といっても2人用座席主体の電車でした。
肥前山口駅で、みどりという特急に乗り換えです。少しずつ電車の写真を撮るのがうまくなってきたような。
リピーターの方にお借りしている辛酸なめ子さんの本を旅のお供に。スピリチュアル系のことが大好きな著者の体験談といった感じの本です。
武雄温泉駅に到着したのは、午後4時50分頃でした。駅員さんのような方(微妙な服装だったので)に図書館へ行きたいと告げると道案内と帰りの特急の時刻表をくれました。
図書館までは歩いて15分程度だそうです。改札を出て左手の方の出口(南出口)を出たところ。
そこから信号2つ目までまっすぐです。看板が見えたら右に曲がります。
また5分ほど歩いて、対向車線の角にガソリンスタンドのある交差点がありますので、その信号を渡ってまっすぐ行くと図書館です。
心が和む雲が広がっていました。
ザ・田舎の川って感じです。
到着。
シンプルな看板です。
木の根が、その存在を主張していました。
こちらはアーティスティックな看板です。
入り口までのスロープが気分を高揚させてくれます。
屋根の線と山の稜線が、絶妙に調和していました。
図書館に着いて、一番最初に目についたのが、こちらの鳥居でした。この先に神社でもあるのでしょうか。
館内は撮影禁止なので、ここまでです。建物内に横に光っているところが全部本で埋め尽くされている棚です。
館内に入ると静かなジャズとコーヒーの香りが漂ってきました。もともとスターバックスに行く習慣がないというか、そこでくつろぐ人とは違う人種だと勝手に思い込んでいる僕としては、どうも場違いな感じが。
でも、コーヒー好きの人が気兼ねなく好きなだけ本が読めるという空間は、とても貴重で贅沢だなと感心しました。
帰りの特急の時刻をみると午後5時28分発がありました。その次は約1時間後です。
辛酸なめ子さんの本を読んでいたせいでもないですが、この空間で約1時間もいることは出来ないと思い、館内には1分もいないで出ることにしました。
時計をみると午後5時10分です。走れば十分間に合うと思ったので、図書館前にある豆屋さんでおつまみ用の豆を買いました。
結局、ひーひー言いながら駅まで走って帰り、博多までの特急券を購入。
ホームでは、流れる汗をふき取るのに必死でしたが、無事に5時28分発の電車に間に合いました。
またまた、みどり号です。
今回の旅行で一番いい電車のショットかも知れません。
博多に着いたのは、約1時間後でした。
6時間の小さな旅で、ブログでは慌しい感じがしますが、とてもゆったりとした気分で1日を過せたように思えます。大阪にいるとホームでの待ち時間が3分でも、とても長く感じるのですが、この日の30分は全然気になりませんでした。
時間というのは、本当に不思議なものですね。
これで九州出張の記事は終わりです。
こちらでお会いした皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
おまけ
ブログのプロフィールを秋バージョンに変更しようと思って、久しぶりにピグの部屋に行くとケーキなどのプレゼントがありました。
誕生日にお祝いをしていただいていたようです。
ありがとうございました。おいしくいただきます!
300字小説 第218回
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『相槌』
この日のバイトもいつもと同じように、これといった問題も盛り上がりもなく終わった。
店の主人は予想を超えた客の入りに上機嫌で、僕に何度も握手を求めて来た。やきとり屋の店主と鳥が握手している姿はどのように映っているのだろう。
歩いている人を捕まえて聞いてみたい気がした。
イベント終了時間の十五分ほど前に企画会社の社長が現れた。店主と談笑を交わしながら挨拶をし、僕を会社まで送ってくれることになった。
帰りの車の中で社長は、今日のように客に喜ばれる瞬間があるから辛くても続けてこれたと満面の笑みを浮かべながら話していた。
この二年半で十回以上は聞いている話だったが、僕もやりがいがありますと笑いながら相槌を打った。
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