男性に質問ですが、あなたの息子さんは普段右ですか、それとも左ですか。

政治思想が右か左かと質問しているわけではなく、タイトル通りたまに言うことを聞かなくなるほうの息子さんです。

パンツ、とくにブリーフをはいているだけならそれほど気になりませんが、トランクスやズボンを履くとどうしてもどちらかに納めないと気持ちも落ち着かなくなってしまいます。

たぶん今日は右で、気分によっては左にしようっていう人はいないはずで、いつもどちらかに納めてそれがスタンダードになっているはずです。

右に入れているほうが、左脳を刺激して事務的な作業をする場合に効率がアップします!

などと、もっともらしそうな話をしようと思ったのではなくて、もともと日本人はパンツやズボンなどを履いていたわけではなく、ふんどしや着物を着用していて右や左に無理に息子を動かさなくても良かったわけです。

着用するものだけでなく、住居にしても四季に応じて対応させるために構造や形を考えていて、自然を受け入れ、共存する民族だったような気がします。

それが明治維新からなのか、敗戦からなのかはわかりませんが、どうも状況を無視して強引に自分たちの快適さを求めるようになりました。

ここからが本題なのですが、そういった衣食住だけではなく男女の関係や親子関係などについてもなんとなく強引で、不自然なような気がするのです。

恋愛して結婚するのが当たり前のように感じていますが、これもパンツと同じで、日本人にとっては異文化の風習だと言えます。

3組に1組が離婚しているという現実にもっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。

一夫多妻制を薦めたい訳ではないですが、経済的にゆとりがあって包容力がある男性、または女性なら複数のパートナーを持ったとしても道徳的にも倫理的にも問題は無いという考えがあってもいいような気がします。

結婚という制度をなくしてしまえば、母子家庭や父子家庭の問題などもなくなります。

一人の人と永遠の愛を育みながら、添い遂げる。

響きはとてもいい言葉かも知れませんが、現実問題として無理があるように感じるのは僕だけなんでしょうか。

300字小説 第201回
=========================
『零次』

「ダウン症の人いてるやろ。あれが本当の人間やと思うんやけど、アゲちゃんはどう思う」

零次さんが、突然口を開いた。

パソコンからプリントアウトされた僕のプロフィールを眺めながら、しばらく沈黙が続いていたが、視線を僕に向けることもなく、予想もしない質問をしてきたのだ。

プロフィールといっても、ホームページに用意されたフォームの記入欄に入力しただけのものだ。別に嘘でも構わないと解釈できる但し書きが、フォーム記入の注意点として添えられていた。

零次さんは、出張ホストを斡旋するサイト、ラブリーを運営していた。

出張ホストを募集するページに希望者がプロフィールを入力し、零次さんからの連絡を待つシステムとなっている。
=========================

イメージ 1