既婚女性の悩みを聞いていて共通していることがあります。

それは、ご主人に対して「遠慮」していることです。

いじめや自殺を無くしたいと活動している中園直樹さんの本、「オルゴール」と「星空マウス」を読んで思ったことは、いじめられる人の特徴として人に優しいということです。

自分よりも他人を大切にしています。

中園さんは、小学3年生から大学2年生までいじめられていて、自殺未遂をされているそうです。

彼の書く本は、全て実体験なのでとても説得力があります。彼の言っていることは、いじめられていた一人の少年の意見なのかも知れませんが、その中でいじめる側が改心したことを信じて許した結果、またそれまで以上にいじめられるようになり、それが原因で自殺してしまうというエピソードがあります。

彼のもとへ相談に来られた人の中にそういった人がいたのかもしれません。

とにかく人を信じて、疑うということを知らないのです。

夫婦の悩みをお聞きしているときも、相手の気持ちを考えて!とか、どうせ言ってもしかたがない!という言葉をよく耳にします。

よくよく考えてみるとどうもいじめられっ子と女性として扱われていない奥さんとは共通していることが多いような気がするのです。

その人の大切なものを取り上げて、欲しかったら俺の言うとおりにしろ!というのも女性として大切なもの(自尊心)を傷つけて、結婚したのだから諦めろと言うのは、同じ理屈ではないでしょうか。

いじめる側に立ち向かうことも、それが出来る人であれば効果があるでしょうし、そこから逃げることも必要なことだと思います。

いじめでも夫婦間の問題でもたぶん最初は、ささいなきっかけからお互いに様子を見だして、そこから自然と主従関係のようなものが出来上がっていくのではないかと思います。

自分が相手に対して遠慮しているなと感じたときは、いじめのスタートラインに整列しているかもしれないと思うようにしてください。

スタートのピストルがなる前に仕切りなおすことが、あなたにとって一番大切なことなのですから。

自分が全ての世界(他人も含めて)を作り上げていると考えることが出来れば、他人に遠慮するということは、自分に対して敬語を使うことと同じです。

自分に敬語を使っているような人がもしいたとしたら・・。

それだけでいじめたいと思ってしまいますよね。