この本は、アダムさんの考え方に賛同して協力してくれる女性200人とのセックスの中から50人の女性との体験を彼女達自身が作成したレポートをもとに構成されています。
おまけとしてラブホテルでの休憩時間の利用方法を順を追って細かく説明していたり、実際にスローセックスの考えかたとテクニックを身に付けた男性の武勇伝などがあります。
この本を読んで一番印象に残ったのは、アダムさんと3回に渡ってモニターとして協力された40歳の独身女性のレポートです。
彼女は比較的濡れやすい体質だったようですが、それが災いして男性のほうは既に彼女自身が十分に感じていると錯覚し、適当な前戯から挿入・射精というセックスを続けていらっしゃったようです。
彼女自身もクリトリスでは、絶頂体験があったものの膣内では気持ちいいどころか早く射精して終わって欲しいという感覚しかなかったようです。
アダムさんとの3回に渡るセックスでも膣内でオーガズムを迎えることは出来なかったようですが、絶頂することがセックスの目的ではないということが、十分すぎるほど理解できる内容でした。
「オーガズムはね、いい恋人ができたときに残しておいたら?」と笑って答えたアダムさんの言葉がとても理解できます。
この本では、男性のセックスに対する身勝手な考え方と知識不足、それに配慮のない言葉によって傷ついている女性が本当にたくさんいるということを証明しています。
それと同時に女性もセックスというものの本質的なことを理解していないためにそんなものだと納得していることです。
アダムさんは、前戯15分、挿入5分のセックスをジャンクセックスと言っていますが、ジャンクセックスとスローセックスとは、安売りスーパーで売っている刺身しかしらない人が、漁師さんが地元で食べている刺身を食べるようなもの以上の違いがあると思います。
僕自身が、このレポートで報告している女性の言葉と同じような内容の感想を、施術させていただいた方からお聞きしているので、決して大げさに書かれているものではないと保証します。
スローセックスを会得するには、高い講習費用を払わなければいけないし、僕のようにたくさんの女性との実践を繰り返して身に付くものだと思われているかたもいるかも知れませんが、まったくそんなことはありません。
パートナーを尊重し、慈しむ気持ちさえあれば誰にでも簡単に出来ます。
本気で愛されているということが、実感できればそれでいいからです。
テクニックについては、アダムさんの本やDVDなどがありますから、それを見よう見まねでやればいいと思います。でもテクニックはそれほど重要ではありません。
僕の提唱するタクティリスのように相手を撫でるだけでもいいですし、手をつないだり、見つめあうことで互いの気持ちを伝えあうことが十分に可能です。
この本は、「実践イラスト版 スローセックス完全マニュアル」よりもより実践に生かすことができるものだと思います。
男性の中にも奥さんから拒否されている人もいらっしゃるかも知れませんので、そんな方にこそ読んでいただきたいと思います。
今日の動画はアダムさんが講演会で、毒を吐いているものです。珍しいので是非ご覧ください。
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