昨日、紹介した本「医者に殺されない47の心得」の中でタクティールケアについて書かれていました。

タクティールケアとは、1960年代にスウェーデンの看護師が未熟児をそっとなでると体温が安定し、体重が増えることに気づいて広めたそうです。

タクティールケアは「触れる」という意味のラテン語「タクティリス」に由来し、「皮膚を通したコミュニケーション」に重点をおき、背中や手足をなでるように触れることで信頼の絆を深め、不安やストレスをなだめる療法です。

僕の施術もよくよく考えてみるとこの要素が多いことに気がつきました。背中をマッサージするときには、暖かくなった手でゆっくりと撫でていたり、性感マッサージ中では意識的に手をつないで刺激を与えていることがあります。

包み込むように抱きしめながら背中や手足をなでるように触れたりします。

疲れた女性を癒してあげたいという気持ちから自然にそういった行動をとっていたようです。

昔から手当てという言葉があるように信頼できる人から触れられることによって心が落ちついてそれまでの苦痛が嘘のように消えることもあります。

以前、このブログで性感マッサージに代わる名称を募集していたことがありましたが、少し前からセックスという言葉に代わるものがないかと思うようになっていました。

セックスはセクストゥスという古代ローマのストア派の哲学者の名前が由来のようで、彼は当時の皇帝マルクス・アウレリウスに対して全ての人々に対して親切心を持つことの大切さを説いたとされています。

またストイックという言葉はストア派が由来になっていて、セックスという言葉が出来たころと今のセックスに対しての一般的なイメージ(本能のおもむくままであったりとか欲に溺れるなど)はまったく違った意味を持っていたのかも知れません。

アダム徳永さんがスローセックスという言葉を世の中に広めたことで、セックスに対する意識を変えることに成功しましたが、それも一部の人に限られていて全体からみるとほとんど影響はないに等しいと思います。

セックスという言葉がついている限り、性交に対しての考え方や方法、目的などを変えることは難しいのではないかと思います。

そういった理由からセックスに代わる言葉がないだろうかと考えていました。

タクティールケアの語源となった「タクティリス」というのは、響きもいいし「触れる」という意味も愛するもの同士のいとなみに最適ではないでしょうか。

東京ラブストーリーの鈴木保奈美が織田裕二に「タクティリスしよ!」と言うのはしっくりきませんが、鈴木福くんと芦田愛菜ちゃんがそれぐらいの歳になっているころには一般的なものとなっているかも知れません。

いや、そうしたいと思いますので、あなたも是非今日からタクティリスしたいな~とかタクティリスして!って言うように習慣づけていただけませんか。