最近、本業の関係で交渉術の本を読みました。
基本的に交渉がたいへんなお客さんや取引先と付き合うことをさけるべきだと思いながらシステムを考えているので、本棚に埋もれていたのですがあらためて読んでみると多くの気づきがありました。
内容を簡単に説明すると
交渉を有利に進めるためには以下の3つが必要だと書いてあります。
1.俯瞰してみる(本ではバルコニーにあがれと言っています。家のバルコニーではなく劇場の2階席みたいなところです。自分が演じている舞台を遠くから眺めると全体が把握できうまく操作できるということからです。)
2.反論しない
3.相手の話を聞く
1,2,3をまとめると自分の主張したいことを一方的にまくし立てるのではなく相手とのバランスを考えながら最終的に自分の主張を受け入れてもらうということだと思います。
ひとつその本の中でおもしろい実例がありましたので、紹介します。
イギリスとロシアとの外交の話です。
イギリス側がロシアに対して戦力の削減を求めて1年以上の間何度も交渉の場をもったのですが、一向に話が進展しなくて、席をはずした際にイギリスの外交官がロシアの外交官に対して助言を求めたところ、ニエット「NO」としか言えない質問をしないで欲しいと言われたそうです。
交渉の際にはどうしても自分の希望が通るか通らないかイエスかノーかの回答を欲しがってしまいますが、そうしてしまうとずっと平行線のままになってしまいます。
交渉の際にはどうしても自分の希望が通るか通らないかイエスかノーかの回答を欲しがってしまいますが、そうしてしまうとずっと平行線のままになってしまいます。
イギリスの外交官は国に帰ってからニエットと言われないような質問を考え、次の会議の席上で会談し、ロシアの外交官をそれを持ち帰って首脳部の判断を仰ぎ、結果的に目的を達したとのことです。
これを読んでいて思ったのが、夫婦間の問題です。
僕もそうですが、どうしても自分の不満を相手にぶつけてしまい本来こうありたいという目的を忘れがちとなり、結局平行線のまま時間だけが過ぎていくといったことを繰り返しています。
平行線のままならまだいいですが、そのうちどんどん間が広がっていってしまうことも多いかもしれません。
また気持ちを交差させるようにするためには・・・
まずバルコニーにあがり
相手の言うことを受け入れ
言いたいことがあっても最後まで相手の話を聞く
そうするとまた恋愛していたころのように
戻ることができます。
って
そんなに簡単にいけば苦労しないよ~
と突っ込まれるかもしれませんね。
国と国との話し合いよりも
夫婦間の方が数倍難しいことは僕も理解しています。